004・国際円卓会議

ジャンヌ:「勢力均衡か集団安全保障か、という二者択一ではありません。どちらの観点も必要になります。しかし、重点というものも必要になります。それは、後者でしょう。」

セツナ:「勢力均衡は、勢力の測定に伴う不確実さのために、仮想敵国に優越する力を求め、軍拡競争のらせん状の拡大と同盟政策の追求によって、国際関係を緊張させ、平和を危うくするという悪循環を招きます。」

ジャンヌ:「同盟条約が、外向きの競争的安全保障であるのに対し、集団安全保障では、敵は内部におり、内向きの協力的安全保障です。集団安全保障は、平和維持のための協力によって国際緊張を緩和し、軍縮も視野に入ります。」

セツナ:「軍事的優越によっては自国の安全は確保できません。敵国との共通の土壌というものが不可決となるということです。」

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