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【ニューリリース】バンド“砂の壁”2nd EP「都市漂流のために」発売

バンド“砂の壁”の2nd EP「都市漂流のために」が2024年7月3日に発売されました。

The 2nd EP "都市漂流のために (Toshi Hyoryu no Tame ni" by the band "The Sand Wall (Suna no kabe)" has been released on July 3, 2024.

また、各種ストリーミングサービスでの配信も7/10(水)より開始されました。


4月から3ヶ月連続でリリースしてきたシングル曲「Tower」
「駆け抜ける」
「オレンジ」

に加えて、
「きてしまう夏」
「Tokyo」

の2曲が加わった本作「都市漂流のために」
ここからは各曲について個人的な目線でご紹介いたします。


M1「Tower」
砂の壁としては未だ珍しいマイナー調でシリアスな一曲です。
本曲は1st EP『GUMBO』収録の「laugh」と「楽園」の中間に位置するような曲を作りたいという思いをきっかけに生まれました。そういった聞き方をするといろいろな部分で共通するエッセンスを感じていただけるかもしれません。
アウトロはデモ版から大筋は変わっていないのですが、正直展開としてカッコ良すぎるので没になるのではないかとの懸念もありました。同じ懸念を「laugh」のアウトロ案を持っていったときにも感じた記憶があります。
個人的に好きなポイントとしては、間奏後のBメロ2回し目にあるピアノの4分の刻みが遮断機が下りる音のように聞こえるところです。

この曲をコピーバンドでやるとしたら、イントロの微妙に細かいフレーズを曲頭に1人で弾かないといけないのが少しナーバスな気持ちになるかもしれません。
また、Bメロが1番の1回し目と2回し目、間奏後の1回し目で微妙に違うことに対してどうしてこんなことをと思うだろうと思います。(砂の壁のメンバーからは何も言われないのが不思議なことです。)しかしながらそこもまた重要なポイントであるので、どうか腐らずコピーしていただきたいです。

M2「駆け抜ける」
自分の好きな要素が様々詰まっている一曲です。
やはり着目したいのは曲中で一貫したベースのパーカッシブなコード弾き、Bメロのエレピのアルペジオからのシンセとのポリリズム、そしてブレイクからのベースフレーズ。嬉しい限りです。
本曲はシンセリフが印象的に思われがちかと思いますが、個人的にはベース、シンセ、ギターがそれぞれ違うリフを同時に弾いているのではないかと思っています。

この曲をコピーバンドでやるとしたら、Bメロ2回し目でシンセが右手でエレピが左手か、エレピが右手でシンセが左手か一考の余地があるかと思います。ご選択いただけた際には是非ご一報ください。

M3「きてしまう夏」
陽気なようでどこか物憂げにも感じられる夏らしいさわやかな一曲です。
決してテンポが速いわけではないのですが、様々なフレーズがどこか忙しないまま過ぎていくのも夏らしさなのではないのでしょうか。キメ、ブレイクのフレーズ、ソロと細やかに大仰に散りばめられています。
本曲のアレンジに関しては紆余曲折ありましたが、良い形に落ち着けたのではないかなと思っています。

この曲をコピーバンドでやるとしたら、間奏終わりのブレイク明けのフレーズにてこずることもあるものと思います。現に自分は素ではロクに弾けないです。鍛錬するかズルをしましょう。

M4「Tokyo」
優しい雰囲気からのサビの転調が印象的な一曲です。
本EPは全曲作曲Vo.&Gt.オボとKey.青木とクレジットされていますが、本曲はオボくん作曲とクレジットされて良いものだと思っています。
劇的な転調にただ一度だけのサビを乗せる、オボくんの作曲の進化の表れであり東京での暮らしへの思いの表れなのではないでしょうか。
曲展開としては前の3曲と比較するとかシンプルではありますが、だからこその良さがあるのではないかなと思っています。

この曲をコピーバンドでやるとしたら、Bメロ以降のキラキラとした音に悩むものかと思います。実は様々な手法が存在するのではないでしょうか。

M5「オレンジ」
ピアノの8分刻みから歌が始まり、そのまま真っ直ぐにサビまで行くと後奏が始まり、楽器が1つのメロディーで転調を繰り返しそして発散していくような一曲です。
後奏のメロディーは後奏よりも前に出てくることはなくまるで別々の曲であるかのようです。しかしながら決して分離することもなく一体を成しているようでもあります。
この後奏は自分なりに「オレンジ」という曲からインスピレーションを受けて生まれたものではあるのですが、どのように感じられるでしょうか。

この曲をコピーバンドでやるとしたら、後奏の度重なる転調を鍵盤で追うことには思いがけず目を見張るところがあるかと思います。これについては言い訳のしようがありません。比較的優しい調号に収まっていると思うので何とかお願いします。


最後になりますが本作のクレジットです。

作詞Gt.&Vo.オボ(全曲)、作曲Gt.&Vo.オボとKey.青木(全曲)、アレンジ砂の壁(全曲)。

レコーディング、ミックス、サウンドプロデュース、一部コーラスアレンジは猪爪東風(ayU tokiO)さん、マスタリングは佐藤清喜(microstar)さん。お二方には前作のGUMBOからお世話になっており、非常に感謝しております。

ジャケットは撮影pei the machinegunさん、アートディレクション横山曜さん。ジャケットの他にもアー写、ライブ撮影、フライヤーデザイン、バンドスコアデザインなどEP以外の活動においても様々な場面で非常にお世話になりました。

EPのリリースにあたってはバンドメンバー以外にも様々な人に携わっていただいて、大変ありがたい思いです。
そして何よりも、EPをご購入いただいた方、デジタルリリースでお聞きいただいた方、ラジオで耳にしていただいた方、リリース記念ライブに足を運んでいただいた方、mint神戸の前で足を止めていただいた方、etc.
何かしらでもって我々の音楽にリーチいただいた方々には感謝の意を表したく思います。

今後も長らく続けていければと思っておりますので、どこかで出会った際には是非とも足を止めていただければ幸いです。

今後ともバンド砂の壁を何卒よろしくお願いいたします。


なお、本記事も含めた本noteにおける文章はアオキ個人の見解によるものであり、バンド砂の壁を始めとしたいかなる団体を代表するものではありませんが、お楽しみいただけますと幸いです。

以上

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