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孫正義にも影響を与えた【ユダヤの商法】

ブルーツ・リーです。

「ユダヤ商法の定石さえ守れば、金儲けなんか誰でもできる」
 
(ユダヤの商法より引用)

若き日の孫正義さんや柳井正さんをはじめ、数々の経営者に読み継がれてきたベストセラー『ユダヤの商法』。

著者は伝説の商売人とも称される日本マクドナルド創業者・藤田 田(でん)さんです。

本書は「商売でいかに成功を遂げるか」という主題であまりに有名ですが、単なる金儲けの話だけでなく、深い教養が下地となって練り込まれた書物のため、商売人だけでなく全てのサラリーマンに読んでもらいたい名著です。

かつて本書を読んで感銘を受けたとある17歳の少年が、アポなしで藤田さん本人に直接会いにいき、「これからはコンピュータビジネスの時代だ。オレがおまえの年齢だったら、コンピュータをやる」というアドバイを受けてきたと言われています。その少年がのちにソフトバンクを創業する孫正義さんです。

そして藤田 田さんも名が知られていない頃、当時は天下の有名人で経営の神様と言われていた松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助さんに自ら会いにいき、ビジネスに必要な心得を教えてもらったというエピソードがあります。

こうしたエピソードは本書と藤田田さんの素晴らしさを物語っています。

そんな本書の中からユダヤの商法の一端を紹介します。

78対22の法則

別名ユダヤの法則とも言われ、世の中のすべてが78:22で成り立っているという考え方です。

78対22の法則の例
・人の体は水分が78%でそれ以外の物質が22%
・地球は海が78%で陸地が22%
・空気中の成分は窒素が78%で酸素が22%

この78:22の法則に乗ってビジネスをするのがユダヤ人の考え方です。

たとえば、『金を貸したい人』と『金を借りたい人』では、『貸したい人』の方が断然多いようです。 『貸したい人』78に対して『借りたい人』22の割合で成り立っており、銀行は『貸したい人』78からお金を預けてもらい、『借りたい人』22に対して利益を上げていくのです。

著者が創業した日本マクドナルドの「サンキューセット」も、この考え方を取り入れているようです。

サンキューセット=390円  
1コイン500円で支払い= お釣り110円

390 :110  =  78:22

となるわけです。

商売をするなら何をターゲットにするか

ユダヤの商法では、商売をするなら「女性用品」をねらうのが良いとしています。これは男性が稼ぎ、女性が消費の権限を持っているという考えによるもので、男性向け商品を売るのは10倍難しいと言っています。

商売をするうえで次にお勧めなのは「口にまつわる」もの。食品などその日に消費されてまた必要になるので、一日の休みなく稼いでくれるからです。

商売をはじめるならば、まずは「女性向け食品」を検討してみるとよいかもしれません。

契約は神様との約束

ユダヤ人は「契約の民」と言われています。
旧約聖書では神ヤハウェイとイスラエル人との契約が記されていることからも、ユダヤ人にとって契約とは重要なもの。

ユダヤ人は、いったん契約したことはどんなことがあっても破らない。

万が一、契約不履行の場合はとことん訴訟をするようです。

ユダヤ人の強み

ユダヤ人は数字やお金に強いということ以外にも、好奇心が旺盛という特性があるようです。

ユダヤ人は納得するまで質問をします。特に民族の歴史や習慣などは民族の裏側までを覗きこんでやろう、とするらくらい。

この好奇心がユダヤ人の強みのようです。

ユダヤ人の目的

ユダヤ人は「人生を楽しむ」ことを目的としています。

もっとも大事にしていることは「食事」で、ユダヤ人は豪華な食事を楽しむ事が人生の目的のようです。

早寝・早起き・早飯は、たった三文の得にしかならない。

食事くらいはゆっくり楽しみながらとるべし、というのがユダヤ人の考え方です。

さいごに

ユダヤ人の信念・摂理 には、

人間や社会や自然は日々変わっていても、キャッシュは変わらない。

という確固たる商売魂があります。

そしてユダヤ人という人種はなぜ、こうも商売に強いのか?

それは「ユダヤ5000年の歴史が証明している

ということに、説得力があります。

不変の成功商法、令和の時代でも通用する藤田田さんの『ユダヤの商法』です。


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