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12球団登板表をつくってみたよ

こんばんは。
ボーアのNPB適応とともに阪神の調子が良くなり、野球が楽しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

早くもプロ野球開幕から1か月が経過し、各チームとも選手の今季の役割が見えてきた頃かと思います。
阪神では特に投手起用について、開幕時の勝ちパターンと現時点の顔ぶれが様変わりしているなど、選手の好不調に応じて役割の入れ替えが行われているチームも少なくないように思います。

今日は12球団の登板表(7/17時点)を確認し、現時点での投手起用について見ていきましょう。

1. 阪神

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登板表の概要
数字:投球数
背景色赤:先発
背景色黄:重要局面(ホールドもしくはセーブを記録、または7回以降+2~-1点差での登板)
背景色青:その他リリーフ登板

ここまでの先発起用は7人と、比較的安定してローテーションを組めている部類に入ります。
一方リリーフ起用は12人で、いわゆるAチーム・Bチームともに流動的な状況です。
クローザー・藤川球児の不調およびコンディション不良に伴う二軍降格により、当初8回を任されていたスアレスのクローザーへの配置転換、好調の馬場・伊藤和雄のAチーム昇格など、大幅な起用方針の変更が実施されており、現時点では誰が重要局面で投げてもおかしくない状況とも言えます。
現時点で明らかな破綻は生じていませんが、藤川をはじめとして実績ある守屋・島本、新外国人エドワーズの復帰が待たれます。
なお、ここまで三連投はありません。


2. 巨人

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ここまでの起用人数は、先発7人・リリーフ12人。
抑えのデラロサの抹消に伴い、巨人もリリーフ陣再編を迫られましたが、阪神ほどの大幅な起用方針変更には至っていないようにも見えます。
状況を問わず登板している高木京介の登板数が嵩んでいます。
三連投は2回(高木・藤岡)行われています。


3. ヤクルト

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ここまでの起用人数は、先発8人・リリーフ12人。
開幕ローテの山田大樹に代わり、高橋奎二が2先発。スアレスの再調整に伴い、吉田大喜がプロ初先発を記録しています。
リリーフ陣に関しては、長谷川・清水・寺島が序列を上げつつあり、昨年まで勝ちパターンでの登板が多かった近藤がBチームになっているように見受けられます。
三連投は2回行われています(中澤・石山)。


4. DeNA

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ここまでの起用人数は、先発9人・リリーフ10人(延べ人数)。
ローテを外れたピープルズ・坂本の枠を、大貫・中川が狙っています。
リリーフの起用人数は12球団最小タイで、三嶋・石田が競った展開を中心に登板。国吉とパットン・エスコバーの両外国人はある程度状況に関わらず登板を重ねています。
三連投はいまだゼロです。


5. 広島

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ここまでの起用人数は、先発7人・リリーフ13人(延べ人数)。
ルーキー森下が離脱し、薮田がローテの谷間を埋めています。
今週負けが込んだこともあり、勝ちパターンが見えにくくなっていますが、基本線は塹江・菊池・フランスアの陣容。
ここまで三連投はありません。


6. 中日

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ここまでの起用人数は、先発8人・リリーフ11人。
吉見・柳に代わりルーキーの勝野、松葉が起用されています。
昨年に引き続き、岡田・ライマルが終盤を担い、福・祖父江がセットアッパーに名乗りを上げています。
三連投は2回(岡田・祖父江)、いずれも競った場面で行われています。


7. 楽天

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ここまでの起用人数は、先発7人・リリーフ10人。
先発に関しては、岸の復帰と松井の調整降格のタイミングが同時に行われています。
リリーフ陣の起用人数は12球団で最少タイ。
ブセニッツ・シャギワ・森原が勝ちパターンとして起用され、他球団と比べるとAチーム・Bチームの区分けが明確なように見えます。
三連投はここまでありません。


8. ソフトバンク

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ここまでの起用人数は、先発8人・リリーフ15人(延べ人数)。
エース・千賀の復帰、ムーアの故障離脱により、開幕からローテの顔ぶれが一部変わっています。
リリーフの起用人数は12球団で2位。
首脳陣の中で勝ちパターンとその他の区分がはっきりとしすぎているせいか、競っている展開では一部の投手の登板が嵩む傾向にあります。
三連投は3回(津森・森・高橋礼)、最近はややリリーフ起用が落ち着き気味です。


9. ロッテ

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ここまでの起用人数は、先発8人・リリーフ11人(延べ人数)。
開幕ローテのメンバーでは二木が不振により再調整、有吉・フローレスを起用しています。
開幕当初の勝ちパターンはハーマン・ジャクソン・益田、しかしながらジャクソンの退団を受けて東條・田中・石崎・小野が代わりを務めようかという情勢です。
三連投はありません。


10. 西武

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ここまでの起用人数は、先発6人・リリーフ11人。
現時点では12球団で唯一開幕ローテーション以外の先発登板がありません。
平良・平井・ギャレット・増田が勝ちパターンとして起用され、ルーキーの宮川も競った展開で起用されており、昨年以前と比較するとリリーフ陣の選手層が改善されているようにも感じられます。
四連投が1回(小川)、三連投は2回(増田・ギャレット)あり、このあたりは改善の余地がありそうです。


11. 日本ハム

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ここまでの起用人数は、先発8人・リリーフ13人(延べ人数)。
ケガ明けの上沢を慎重に起用し、谷間で金子を起用しています。
公文・玉井・宮西・秋吉が勝ちゲームを中心に起用され、その他のリリーフ投手はまばらな起用に見えます。
三連投は2回(玉井・宮西)、リリーフ陣が5人起用した今日(7/18)は四連投を避けて登板がありませんでした。


12. オリックス

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ここまでの起用人数は、先発9人・リリーフ16人(延べ人数)。
山岡の離脱により鈴木優がローテに定着、K-鈴木のリリーフ配置転換、村西の二軍降格により山﨑・榊原が起用されるなど、ローテーションは開幕から半数のメンバーが変わっています。
リリーフ陣も最多の人数が起用され、ヒギンス・ディクソン以外は流動的な起用方針となっているようです。
三連投は4回(比嘉・増井・山田・ディクソン)とこちらも最多。


まとめ

各球団の投手起用の状況を確認したところ、楽天・ロッテ・西武がここまで比較的安定した投手起用を行うことができているようです。
一方、ソフトバンク・オリックスは起用人数が多くなっています。ただし、ソフトバンクに関しては投手層の厚さともとれるのかもしれません。

阪神・DeNA・広島・楽天・ロッテはここまで三連投がなく、ベンチの方針として明確に三連投を避けることにしている可能性があります。
一方、ソフトバンク・西部・オリックスはシーズン序盤ながら一部の投手に登板が偏る傾向がみられるため、過密日程の終盤にどのような影響を及ぼすか、注意が必要かもしれません。

各球団の登板表をそのうちツイートするので、ぜひご意見をください!
ツールを作ったので定期的にウォッチしたいですね。

(広島と中日のヘッダーが抜けているのはご愛敬)

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