ネコーヒー:ストレート #21杯目

 路上で猫を撮影する時は、考えずまず撮ることが重要である。

 路上の猫は警戒心の個体差が大きい。近くでいい構図でと欲を出すと、猫によっては目が合っただけで逃げられ撮影の機会を逸してしまう。なのでまず雑でもいいので撮る。そうしてから距離を詰める。

 猫によっては私が最初立っていた位置から一歩近付いただけで身構える者もいれば、私がにじり寄ろうが踊ろうが意に介さない者もいる。その見極めが付かないうちは慎重に近付かなければならない。

 そして接近に成功した場合も緊張を解いてはいけない。接近を許しても接触が禁止のタイプもいれば積極的に接触を求めるタイプもいる。接触の許可がでたらお許しのまま撫でさせていただく。

 しかしその間で最も忘れてはならないのは周囲への配慮だ。通行の妨げにならないこと、周辺のプライバシー、そして猫自身から冷ややかな目で見られている可能性だ。

 それらを忘れず、これからも路上で猫と遭遇することを願いながら歩いていこう。


今日の英語:Approach

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