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映画「スタンド・バイ・ミー」を観て

8月12日、「スタンド・バイ・ミー」という映画を観た。原題は「Stand by Me」。1986年のアメリカ映画で、ロブ・ライナー監督の作品だ。

キャストは、ゴーディ・ラチャンス役のウィル・ウィトン、クリス・チェンバーズリヴァー・フェニックス、テディ・ドチャンプ役のコリー・フェルドマン、バーン・テシオ役のジェリー・オコンネル、ゴーディ(大人)リチャード・ドレイファスのなどである。

作家ゴードン・ラチャンスはある日、「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事に目をとめ、少年だった頃をふと思い起こす。
時は1959年。当時12歳だった彼は、オレゴン州の田舎町キャッスルロックに暮らしていた。そこはお世辞にも風紀が良いとは言えない、何かしらの劣悪な家庭環境に置かれた貧しい人たちが住む町であった。
物語を作る才能を持つゴーディ(ゴードンの愛称)、ガキ大将のクリス(クリストファー・チェンバーズ)、眼鏡をかけているテディ、ノロマで肥満児のバーンの4人は、性格も個性も異なっていたがウマが合い、いつも一緒に遊んでいた。木の上に組み立てた秘密小屋の中に集まっては、タバコを喫ったり、トランプをしたりと、少年期特有の仲間意識で結ばれていた。
ある日、バーンは不良グループの一味である兄たちの会話を盗み聞きしてしまう。3日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっていることを知る。バーンがゴーディたちに話すと、「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と言う動機から、死体探しの旅に4人で出かける。
途中、喧嘩もするが、助け合いながら、鉄道の線路に沿って冒険のような旅を続ける。鉄橋で危うく列車に轢かれそうになったりしながら、その夜は森で野宿をする。クリスが持参したピストルを持って、交代で見張りをする。
見張りの間に、ゴーディとクリスが2人きりになる。物語を書く才能があるゴーディは、親に疎まれていることを気に病み、将来への希望も持てないことをクリスに打ち明ける。彼はゴーディの才能を評価し、作家になる夢をあきらめないよう助言する。一方でクリスは家庭環境の悪さから将来に希望が持てない上、自分が教師の私利私欲に利用されたということを打ち明ける。ゴーディは実は頭のいいクリスに、進学することを勧め、励ますのだった。
一方、バーンやクリスの兄たちがメンバーになっている不良グループを率いるエースが死体の話を聞きつけ、仲間を引き連れて死体のある場所へ車で向かい始める。
翌日、ゴーディら4人は、沼に落ちてヒルに血を吸われたりしながらも、ついに死体を発見する。そこにエースたち不良グループが現れ、死体を渡せとせまる。バーンとテディは逃げ出すが、クリスは毅然とした態度ではねつける。エースが怒り、ナイフでクリスを襲おうとした瞬間、ゴーディが上空に銃を発砲し、エースに銃口を突きつけ、不良グループは退散する。
遺体のことを匿名で警察に通報して、ひと夏の冒険が終わり、4人はいつものように町外れで別れた。その後は進路もバラバラになり、お互い疎遠になっていく。
大人になったゴーディは作家となり、結婚して2人の子供にも恵まれ、大きな一軒家に住めるほど成功し、一方のクリスは猛勉強して弁護士になる。そのクリスとも最近は10年以上会っていなかったが、クリスが亡くなった原因が、昔と変わらず正義感が強いがゆえ(喧嘩の仲裁)だったことに、「複雑な家庭環境のなかで仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は、二度とできることはない」と、静かに思い返す。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

有名なこの作品、もう一度観なおしてみた

この作品。もちろん観たことはある。でも忘れてしまうくらいかなり昔。
なので、もう一度観返すことにした。
昔の記憶と、多少のずれはあるものの、細かい描写は完全に忘れている。
そして、この歳になって観ると受け取り方も違う。
同じ作品でも、鑑賞者側の状況によって違うことを知ることができた。

少年時代の大人に少しずつなってゆく感覚がワクワクする

少年時代。この主人公の年代をボクも同じように通ってきた。自分の中に少しずつ大人に近づいてゆく感覚が、確かにあった気がする。それを考えるとワクワクしてくる。もうあの頃には戻れないが、未来に対してワクワクしていたと思う。そして、何か当時の新しい経験が、大人になってゆくような喜びがあった。この映画の中でも、まだまだ大人ではない子どもたち。でも、心は背伸びをしたい。そんな姿が描かれている。そのあたりが、誰もがノスタルジーを感じる所以なのかもしれない。

一人ひとりの性格は違うが、友情で満たされている

そう、大人になると、この頃のような友人にはなりにくい。利害関係や相手のことをジャッジしてしまうようになり、相手を選ぶ。子ども時代は誰とも友達になれた。性格がそれぞれ違ったとしても、子ども同士でそれを認め合っていた。そして、その友達といることが凄く楽しかった。そのことを思い出した。その友達と冒険をする。冒険には大人は介在していない。子どもたちだけの秘密でもある。まさに友情で満たされていたのがこの頃であった。

音楽がいい

とにかく、音楽がいい。
スタンド・バイ・ミーのイントロを聴いただけで、何だかこの映画を思い出してしまう。そして、そのほかの50年代の音楽も何だか好きである。考えてみれば、劇中の音楽はリアルタイムでは聴いていないはずなのにである。
50年代の音楽が、この映画をより楽しくさせている気がする。

夏休みになると観たくなる映画。
まさに、この映画は筆頭かもしれない。

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