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【知らないと損する】金利と為替の関係と投資への考え方

金利上昇局面ですので、金利が為替にどう影響するのか、またその時の基本的な考え方を書いてみます。短い内容ですので最後までご覧ください。

1.為替はどうやってきまるのか

基本的に為替は貨幣の需要と供給に加えて希少価値できまります。
つまりドルと円でいえば、今1ドル100円だとして、ドルを欲しい人が沢山いればドル高、円安になって1ドルが110円とかになっていきます。また中央銀行がお札を沢山市場に流せば当然希少価値がさがるので安くなってしまいます。
例えば、下はドル円の10年間のグラフですが、2012年ごろから急激に円安になったのは黒田総裁が日銀政策で大量の円を市場に流したからです。最近は米国側も国債購入するなど大量のドルを市場に流しているのであまりかわってませんよね。

ドル円のチャート

2.なぜ金利が上がると為替が変わるのか

金利が高い通貨の方が価値が高くなるつまり簡単に言えばお得になります。金利が高いということはその通貨で銀行に貯金したり債券を買っておけば利子が沢山つきます。従って現在のように日本がずっと低金利なのであれば、米国の金利があがっていくことで、ドルを持っていた方がお得なので、円よりドルの需要が増えます。
そうなれば1.で説明した通り為替としてはドル高、円安という為替の流れになります。

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3.投資への考え方

上記の考え方をまとめると、「米国金利があがる」→「ドルを持っていた方がお得」→「ドルの需要が増える」→「ドル高、円安になる」というのが為替の基本的な動きです。

これを知っていると例えば、これからはFRBがインフレ対策で米国金利を徐々にあげていくというニュースに対して「米国金利上昇」→「ドル高」→「海外で稼ぐ企業の利益が増える」ということがわかります。逆に海外から材料を輸入するような企業は輸入コストがあがるので業績が厳しくなります。

一般的には自動車関連の代表格トヨタなんかは海外での売り上げの方が多いのでドル高になれば日本円に換算した時の売り上は大きくなります。海外で1台1万ドルとかで売っているのですからわかりやすいですよね。他にも海外売り上げの比率が高い電機関連や精密機器なんかも比較的メリットを受けます。

逆に食品、外食、製紙業界なんかは輸入コストが上がることが嫌がられて下がることが多いです。2021/10から小麦の値段も上がりますが、商品への転嫁が難しい世の中ですからそういう企業には厳しいですよね。

また、コロナでなければ、旅行関連にも大きな影響があり円高なら日本から海外に旅行へ行くことが人気になったり、円安なら海外の人は日本で安く泊まったり買い物できるのでいわゆるインバウンド業界がにぎわいます。

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4.まとめ

上記はあくまで一般的な考え方でこれを理解すると投資行動の方針がつかみやすくなります。特に初心者事この基本を知っておくことが大きな失敗を防ぐことになるので覚えておきましょう。
個別株をさがすなら「円安 株式」とかで検索すればいくらでも情報がでてきますが、こういったことを知って探すのと知らないで探すのでは大違いです。
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※注意事項
ただこれは日本もアメリカもどちらの通貨も一定の信用があるからこそ対等に金利で為替が動きますが、社会情勢が不安定な国の通貨や債券は金利が高くても信用が低いのでここまで単純な話にはなりません。お気を付けください。

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