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山人音楽祭③

 こんにちは。未来は僕らの手の中です。教員をしていますが、訳あって休職中です。

 山人音楽祭も終盤を迎える。BRAHMAN。僕は、住んでいる土地の位置関係上、前日に行われた「中津川ソーラー武道館」に行けば、山人と同じようなラインナップのアーティストを見ることができた。

 しかし、そこにはBRAHMANではなく、OAUがラインナップされている。決まっているツアーも小さなライブハウスが多いため、ここで見ることができるのは貴重に感じた。

 BRAHMANを観る前に、嬉しい出会いがあった。所属する幡ヶ谷再生大学陸上部のTシャツを着ていたのだが、群馬支部の方が声を掛けてくれたのだ。お互いの地元のこと、ランニングのことなどを話し、一緒にライブを見ることにした。陸上部に所属して良かったと心から思った。

 ライブは圧巻だった。コロナ禍を経て、さらにバンドが大きくなったことが分かった。「SEE OFF」などのラウド、ハードコアな曲だけでなく、「今夜」「満月の夕」などをセットリストに織り込んでくる懐の深さが今のBRAHMANにはある。

 続いてlocofrank。メンバーとは同い年ということが分かっている。結成25年という年月を経た名曲揃いのセットリストだった。いわゆる「雨バンド」繋がりでG-FREAKへのメッセージを送る余裕もある。

 いよいよG-FREAK FACTORY。ステージ上部に、それぞれのバンドをデザインした旗が掛けられ、センスの良さを会場に入ってから感じていた。いいたいことを曲に載せて歌うバンドは最近は多くないと感じている。だからこそ、新譜「RED EYES BLUES」の歌詞は、ぐっとくるものがあったし、「らしくあれと」では、またこのフェスに帰ってきたいと思わせてくれた。
 そして、やはりハイライトは「ダディ・ダーリン」。OAUのマーティンがバイオリンでイントロを弾き、TOSHI-LOW、TAKUMAといった盟友が登場する。言葉一つ一つが胸に突き刺さった。
 アンコールでは、演者がステージに集結し、フィナーレを迎えた。

 群馬という地に音楽を愛するアーティスト、オーディエンスが集結した山人音楽祭。➀でも書いたようにフェスが乱立する中で、独特の「色」を出しているフェスだと感じた。

 「山人音楽祭に帰って来いよ」

 そんな風に言われているように感じた。あれから1か月余り経った。残り11か月。「らしく」生きていきたいと思う。