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スウェーデン備忘録㉓:未知なる過去との交信

ども、青いヤギです。
スウェーデンは冬になると、15時〜16時頃に夕立のように雪が降り始めます。

日本の夕立と違って、とても静かな上、街灯に照らされながら子供のように舞う雪はとても美しいです。

写真もついついパシャリパシャリ! Σpω・´)
(日中に撮影したものもついでに)

そしてなんというか、こういう時期だからこそ…


クリームシチューが恋しい!!(゚□゚)キイヤァァァァ----------!!


人参やジャガイモを入れた鍋に、トロットロのレトルトをぶっ込み、牛乳と胡椒で味付け…
フランスパンと表面に溶かすようにつけて、それをパクリ…

く、、、これが、、、、飯テロ自爆…( ´ཫ` )グハ

読者の方でクリームシチューテロ起こそうとする方へ…

やめてくださいね、こうかばつぐんなのでヽ(#`Д´)ノ

今回は、スウェーデンの比較的小さな街に残された、紀元前の線画について触れていこうと思います(๑•̀ •́)و✧

水上美術館の綺麗な街、ノルショーピング

ヤギは数日前、ノルショーピングという小さな町に数日滞在しました。
人口10万人、以前に投稿したリンショーピングとは兄弟都市です。

ない陸部に位置するノルショーピング。

ここは小さな街ですが、街を通る川に隣接する景観がすごく綺麗な街です。
国に川の上に建てられた博物館は、日に当てられるとずっと見ていられます。

特に晴れの日の散歩は、水面に映るカラフルな北欧建築がとても綺麗です。

旅行で行くことは滅多にないかもしれませんが、ニッチな場所としてとてもおすすめなので、機会があればぜひ✨

紀元前の足跡とこんにちは

「な〜んだ、ただのスウェーデンっぽい街じゃん(´・ω・`)」

「ヤギもついにネタ切れか…「おれたちの冒険はこれからだ!!」ていう定番フレーズが聞けるでこれはꉂꉂ(´ơ ∀ ơ`)w𐤔」

と今日も読者から治安の悪い声が右から聞こえてきます。
それらを真摯に受け止め…流ことはなく左に受け流すとして、

ここノルショーピングは、それだけでは終わりません!!

みなさん、スウェーデンの歴史、といえば何を思いつくでしょうか。


( ´・ω・`)「とりあえず、ガンディーとザビエルがすごいことしたんでしょ?」
→……あごひげペンギンにしてやろう(´・ω・`)
(「ザビエル ペンギン」で検索)

( ー̀ωー́ )「バイキングっていうのが西欧に侵攻したのはきたことがある」
→世界史の教科書に載っていることですね!
スウェーデンにはバイキング博物館もあり、世界的にも有名なものですね!
(ちなまだ行ってない( ´∀`)/オイ)

(๑•̀ •́)و✧「文献としてスウェーデン王国が記載されているのは9世紀頃からでしょ!そして今のストックホルムという地名が誕生するのは13世紀からですよね!ヤギさんのブログで読みました!」
→おお!よくご存知で!…君、進路は決まっているかね?


そうなんです。
スウェーデンが国家としての成立が確認されているのは、9世紀頃から。
そこからデンマーク、フィンランドとの関係性を中心に史実が語られます。

あれ…思ったより歴史的な出来事が少ないな…
ク○ネコヤ○トや佐○が平城京と平安京を行き来する時代の記録はないか…
僕もスウェーデンに来た当初は、そのように思っていました。

でも、この街にあったのは、それより前の記録!
しかも、紀元前2000まで遡る記録であるとのこと!

それがこちら

……なんやこれ(´・ω・`)

おもろそうやないかい(`✧∀✧´)キラーン!!!!

文字通り目を☆にして調べるヤギ。

後日現地へ直行。

この不思議なアートたちは、駅から90分ほど歩いた場所で不意に現れました。


人や獣を形どったシンボルがたくさん並べられています。

これらは「岩石線画」と呼ばれるもので、スウェーデンの複数の地域で確認されています。


一番大きな遺跡は、ノルウェーとの国境にある「クーヌムの岩石線画」。
100枚ほどの岩盤に3000もの線画が書かれており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

ここノルショーピングの岩石線画はおよそ1700ほどの線画が岩盤の上に刻まれています。

主に書かれているのは、人、シカやイノシシをはじめとする獣、船のようなもの、らしいです。

最初船を見た時は、逆さから見ていたせいか、「これは何かの家、つまり集落ではないか」と誤解することも…

でもそれが芸術の楽しみ方の一つかと!

他に気になったのは、「田」のような記号…
場所によっては「口」のように外枠だけ表記されていたり、枠の外に⚫︎がいくつか記入されていたり…

何かの単位なのでしょうか…それとも何かを模したものなのか…

謎が深まるばかり…好奇心がそそられるばかりです…

過去のものを推測するワクワク

あまりにも気になったので、この土地の岩石線画に関する論文を読んでみました。

この論文では、ノルショーピングとノルウェーのアルタという場所で見つけられた線画を比較・考察したものです。

筆者によれば、ノルショーピングに描かれている線画には大きく2つの特徴があるとのこと。

①特定の動物のみ表現されている。
ノルショーピングの線画に描かれている動物は、イノシシとシカがメインとなっています。しかしこのチキは、スウェーデンの中では比較的温暖な地域。本来であれば、リスやネズミなど、他の哺乳類が描かれていてもおかしくありません。そしてイノシシは狩猟において牙が脅威になる獲物。シカはその嗅覚と視覚から野毛脚の早い生き物、どちらともは狩猟が困難な動物です。つまり線画は、食料のために狩られる対象、または何かしらの競技(度胸試し)として描かれたのでは、と考察されています。

②宗教的な意味合いが強いこと
岩石の表面に線画を残すという行為は常日頃行われているわけではない。
加えて前述したように、ここに描かれているものはイノシシという獰猛な動物の狩猟や、航海という危険な体験が記録されています。
そこから、何か勇敢な慣習、儀式を時間を要する線画に刻むことで、次世代に残していく。
この慣習が世代を超えて受け継がれてきたことで、岩石の至ること路に転々と線画が記録されるようになった。

なるほど…( ー̀ωー́ )
確かに、線画に書かれているものだけでなく、その当時の背景を考察すれば、書かれていない理由も見えてくるわけですね…

そして何より面白いと感じたはの、およそ4000年近く経過したメッセージを、今目の前で読むことができるということ。

文献による記録の場合、解読ができればある程度解釈は統一されることになります。
その当時の出来事を正確に伝えられるということですね。

一方こうした線画は、何を伝えたかったのかというのを正確に把握することはできません。

今回のようなシンボリックなものだったら尚更。

でもだからこそ、分かりやすいゆえに想像が膨らみ、見ていて飽きることがありませんでした…( *´꒫`)

先史時代のスウェーデンの皆様、貴重な記録を残してくれて、ありがとうございます…


最後に、遺跡で出会ったおじいちゃんのワンチャンを載せます🐶

この子、どうやら日本出身らしい…
犬種が分からなかったので、詳しい方教えて貰えると嬉しいです🙇‍♂️

というわけで今回はここらへんで。

次回も楽しみにしてもらえたらと思います(๑•̀ •́)و✧

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