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続・「個性」の種


 自分が「好きだなあ」と思ったモノ・コトがあっても、それを外に出すことに抵抗がありました。だって、好きだと思っているのがもしも自分だけだとしたら、自分って変じゃない?そうだったら恥ずかしい。だから、出すのがこわい!

 でも・・・その感覚こそが、実は「個性」と呼ばれるものなのかも?

 「にじみ出る個性」を、さまざまな人や物事から感じて、いいなあ〜と思っていた去年の夏。その頃わたしの個性の種は、まだ眠っていたと思います。でも、その辺りから少しずつ少しずつ、根を伸ばし始めてはいました。
 ちょうどその時期は、歌うことが好きだったのに体調を崩して思うように動けませんでした。そんな中、映画「蜜蜂と遠雷」を観たり、通りすがりに素敵なピアニストに出会ったりして、個人的にピアノブームが来たことが大きかったと思います。

 春、芽吹きの時がきました。コロナの影響ですけど、思いがけず、たっぷり時間ができました。そのタイミングで私は少しずつ「マイナーかもしれないけど、少なくとも自分はものすごく好きな曲」について、noteに書くようになりました。それがきっかけで、ますます思いはつのり、ついには音楽のことをつぶやくTwitterのアカウントを作り、発信や交流を楽しむようになりました。

 自分が紹介したものに「いいね」とコメントをくれる人が1人いただけで「わかってくれた人がいた!」と、とても嬉しくなります。それだけで、やってよかったなと思えます。

 振り返ってみると、個性の種が芽を出すのに必要だったのは思い切りとか、勇気とかそんな感じなのでしょうか。あとタイミング?あれ…なんだか恋愛みたいですね。

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 今考えているのは、芽が出たものを、これからどうやって育てていくか?ということです。

 と言っても、むやみやたらに大きくしたいわけではありません。植物を、無理やり引っ張って伸ばすことはできないし、花を咲かせるタイミングをコントロールすることもできません。それと同じことです。「その時」を待ちながら水をやり、枯らさないこと——それを、大切にしたいなと思っています。
 
 私の目下の課題は、演奏を含めて紹介したいのに、曲の演奏の難易度がだんだん上がってきていることです。
 一方でわかってきたのは、基礎の練習をして様々なテクニックを身に付けると、はじめは歯が立たない曲であっても、だんだん挑戦できるようになる、ということ!でもその「基礎の練習」もまたいろいろあって、これからどうしていけばいいのかなあ・・・と迷っています。練習の方法や、ピアニストの演奏にもさまざまな流派があるらしい、ということも、わかってきました。でもまだ頭の中でごちゃごちゃしています。
 
 こうした悩みや、次々とわいてくる好奇心に応えてくれるのは本であったり、人からの情報であったり…。とにかく勉強していろいろな知識を得ることなのかなと思います。

つまりは・・・個性を育てる栄養は「学び」

そんな考えに至った(戻ってきた?)のですが。

 きっと私が知りたいようなことは、特に珍しいことではないと思うし、多くの人が同じように勉強しているに違いない。

 でも、同じことを学んでも、感じることが違うから、個性になる…ということかな?
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 「曲を紹介する」というのも、やり始めたら、似たようなことをしている人が案外いるんだなと気づきました。でもまぁそこはいいんです。過去に埋もれた宝石を磨き直して未来の人に見せてあげたい、という目的を私はもっているから。

 クラシックとか、ちょっとよくわかんないんだけど。みたいな方に、ぜひ聴いてもらいたいです!私もよくわからないなりに調べて弾いています。


#エッセイ #コラム #個性 #やりたいこと #音楽 #ピアノ