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趣味を語る

 長年の趣味である合唱の話をもう少し、と嬉しいメッセージをくださった方がいて、良い機会なので書いてみます。(ありがとうございます!)

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興味をもったきっかけ

 「合唱」と聞くと、多くの方は卒業式などの行事で歌った歌や、あるいは中学校の合唱コンクールを思い出すことになるのでしょうか。

 わたしが最初に合唱がいいものだと思ったのは小学生のときです。6年生になったときに小学校に合唱団ができて、1年間だけですが入っていました。5歳くらいからピアノを習っていたのですが、いつも舞台で孤独な思いをするピアノと違って、みんな一緒に並んでいるからか、本番も全然こわくありませんでした。緊張することなく、のびのび歌いたいように歌える、そこで初めて「みんなでやる音楽って、いいな~」と思いました。

 その後、中学でもその続きの活動ができると期待していたのですが、中学では先生の指導が「とにかく大きく声を出そう!」だったんですよね。先生のことは好きだったし、素直に大きな声で歌っていたけれど、響きがなく、あまりきれいな声とは思えませんでした。小学校で教えてもらった歌い方のほうが、好きだったな・・・。でもその声を使う機会はなく、合唱コンなどでは、もっぱらピアノ伴奏にまわっていました。

 再度、楽しく歌えるようになったのは高校で合唱部に入ってからです。といっても入学するまでは、気分を変えて(中学は演劇部とブラスバンド部だった)何かスポーツやろう!と思っていたんです。

 ところが、たまたま同じクラスに、合唱に対して異様に熱を上げているクラスメイト(男子)がいて、さらには彼の見た目がちょっとタイプだった・・・ということもあり、誘われるがままに入ってしまいました。

 高校はちょうど新校舎の建て替えをしている時期で、在学中に新校舎に移りました。明るい色の木の壁に囲まれた音楽室は天井が高く、よく響くので歌うのがとても気持ちよかったです。また外壁側は全体的にガラス張りになっていて、夕暮れの空がよく見えました。

 部活は楽しいことばかりではなかったけど、いろんなことを一緒に乗り越えてきた仲間と一緒に歌えることほど、素敵なことはないなと思いました。最後まで残った同期5人で歌ったステージは、今も心に残っています。

 その後は大学のサークルの合唱団を経て、社会人になった今も常にどこかしらで歌っています。

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合唱のいいところ

 みんなの力を合わせれば、より大きなことができる。

 これは音楽に限ったことではありませんが、わたしは合唱を通して、その素晴らしさを知ることができたと思います。一人の音楽だって楽しいけど、一人で出来ることには限りがあるのも確かです。みんなでつくる音楽は一人ではできない、もっともっと壮大なものになります。

 

 さて、世の中には様々な音楽の活動がありますが、合唱の良いところは、なんといっても練習するのに「持ち物が少ない」ということでしょうか?基本的には楽譜さえあればよし。身ひとつで歌えます。それに、どこでも歌えちゃいますし。(公園や、カラオケのパーティールームで練習したことも・・・)

 楽器は楽器で楽しいけど、日々のメンテナンスが必須です。準備・片付けもあり、思い立ったときにすぐに演奏できるとは限りません。そういう点からも、面倒くさがりの自分には合唱が最適です。

 音楽としての良い面は、やっぱり歌声を合わせるわけだから人によって変わる音色の組み合わせを無限に作れるところ・・・?わたしの場合は、それ以前に、人の声が重なった響きがもともと好きなのかもしれないです。(CDで音楽を聴くようになった時期に一番に好きになったアーティストは、小松未歩!)

 あ、あと合唱に限りませんが、歌は歌詞がありますよね。詩の世界と、音楽の世界が混じり合って、より豊かに表現されるところもわたしは好きです。

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新たな挑戦

 「みんなで出来ることが良い!」と書きましたが、いろんな人と一緒に歌っていると、声を褒められることも多く、それなら一人で歌うことにも挑戦したいなぁ・・・なんて、思うようになりました。

 小さなライブができるようなお店で、みんなの前で歌える「オープンマイク」というイベントを見つけて、弾き語りで参加してみたことがあります。あとは今所属してる合唱団では、一人で歌えるちょっとした発表会みたいな催しがあるので、そこで独唱してみたり。ごまかしがきかないぶん、新たな発見があって面白いです!

 でも一人だとやっぱり、緊張がすごい・・・。「仲間がいる」って、大切なことですね。

#エッセイ #コラム #合唱 #趣味