昭和歌謡⑫
今日は本当は「昭和歌謡」があたかも存在するかのように思えてしまう、他の理由について書くつもりだったのですが、昨日の記事を読み返して、「昭和歌謡」は「ジャンル」ではなく「スタイル」である、という点についてより深く考えたいと思います。
前にも書きましたが、「昭和歌謡」には雑多なジャンルのものが含まれています。
しかもそこには濃淡があって、明確にこういうものだと言い切れない要素が大きい。
まあ「昭和」の「歌謡」だから当然と言えば当然かもしれませんが。
で、最近「昭和歌謡」をカバーする方も多いですが、その当時のアレンジで歌う方はまずいない。
逆に言うと、今の曲でもアレンジ一つで「昭和歌謡」になってしまう。
例えば竹内まりやさんの「駅」、これ自体が「昭和歌謡」的要素のある作品ですが、この作品をいわゆる「昭和歌謡」にすることは容易です。
だから「昭和歌謡」とはアレンジの問題であって、ジャンルではない、と考える訳です。
いや、「アレンジ」というよりより幅が広くて、「様式」という方が正しいのかもしれません。
あ、それだと「スタイル」と一緒ですね(汗)
でもそう感じていない方の方が多い。
なので、明日は平成末期に作られた「昭和歌謡」的な編曲作品について書いてみたいと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。