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児童養護施設に行ったことありますか?

『過去は変えてあげられないけれど、未来を変えるお手伝いはできる』

『子どもは大人と出会って変わっていくもの』

『安心すれば安定する 安定すれば前を向ける』

『生きる自信と勇気を培ってあげられる施設でありたい』

今日、見学した児童養護施設の施設説明の中で、教えていただいたステキな言葉です。

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教え子に児童養護施設の職員に興味を持っている生徒がいたため、一緒に都内の児童養護施設の見学会に参加してきました。

『児童養護施設』は、児童福祉法で、「児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義されています。2歳から18歳が生活しています。

0歳から2歳までは、乳児院で暮らします。

『社会的養護』は、保護者がいなかったり、保護者の適切な養育を受けられない子どもたちを社会全体で育て、支援する仕組みです。

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日本では、約45,000人の子どもたちがその対象になっているそうです。

教員になり、児童養護施設などの社会的養護の存在が、ニュースで見るだけの存在ではなく、連携して子どもたちを育てる身近な存在になりました。

昨年度、児童養護施設の職員の方に来ていただき『社会的養護』について校内研修を行なっていただき、より一層児童養護施設のことを知りたいと思いました。

一度施設に見学に行ってみたいと思っていました。

本日見学した児童養護施設は、戦後に戦災孤児たちの養育を目的としてスタートし、昭和23年に児童養護施設として認可されました。

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本園に4部屋あり、それぞれの部屋に7名子どもたちが暮らし、それぞれの部屋に3名ずつケアワーカーがついて、一緒に暮らします。

部屋ごとにお風呂やトイレ、台所もあり、小学1年生から個室で寝られるようになります。幼児部屋は、まだ一人で寝られないため、集団で寝ます。

リビングにはソファーや大型テレビもあり、ゲーム機も時間を決めてやれる環境でした。小学生や中学生、高校生が男女に分かれて暮らしています。

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全ての部屋を見学させていただきました。

8年前に施設が改築されたため、部屋の中もとてもきれいで、マンションの7LDKの部屋で暮らしているようでした。

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楽しそうにリビングで寝転んでニンテンドーDSをやっている中学男子たち、パソコンで調べものをしている女子高生、自分の部屋のベッドで寝転んで漫画を読んでいる男子、無邪気な笑顔で寄ってくる幼児たち。

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この子たちの中に壮絶な虐待を受けてきたような子がいるとは思えないくらい、アットホーム感あふれる環境でした。

しかし、児童養護施設にいるということは、虐待が理由で児童相談所に保護されて入所してきた子どもも必ずいるはずです。

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あどけない子どもたちの笑顔の裏に忘れられない過去が潜んでいると思うと、とても切なくなりました。

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退所後の一人暮らしに慣れるために、1Kの部屋があり、高校1年から、その部屋で一人暮らしの練習もできるようです。

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地域連携として、子ども食堂を運営している団体に会場の提供も行っているそうです。

近隣に4つのグループホームを運営し、子どもが6名ずつ24名がケアワーカーと暮らしているようです。

たった少しの時間でしたが、お会いしたケアワーカーの方々も優しそうな方々ばかりでした。

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精神的に不安定な子もいるでしょうし、一緒に暮らすことは大変なエネルギーがいる仕事だとは思います。

教員という仕事にも大きなやりがいを感じていますが、児童養護施設のケアワーカーの仕事もやってみたいなと思いました。

教員の道を考える前に児童養護施設の職員になるという選択肢を知っていたら、選んでいたかもしれないなと思いました。

ボランティアなどで関わってみたいとも思いました。

#教育 #児童養護施設 #とは #社会的養護

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