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一人暮らし1周年(2020/7 月報)

 はい。タイトル通り今年の7月で一人暮らしスタートから1年経ちました。
 スタート当初はメンタル持ち崩したり色々ありましたが、今となっては総合的に良い状態に繋がったし、結果的にはタイミング的にも良い時に始められたなあという気持ちです。

 一人暮らしで諸々環境を整えた自室での生活がコロナ下の自粛在宅生活との相性が非常に良いというのはありますが、そういう現環境メタみたいな話を抜きにしても、生活を通して自己肯定感を多少なり高められたというのは大きい。
 決断力や行動力のなさ、一般常識のなさ生活力のなさ、みたいな部分が昔からコンプレックスだったので、自力でそのあたりを解決しないと生活できないという環境に1年どうにか生活できた、というのはそれだけで多少自信になりました。

 しかし去年頭の時点では「一人暮らしする」とか「リモートとか好環境で仕事をする≒転職も視野に入れる」を一つの目標としてやっていたので、そのあたりが微妙に実現されてしまった今となっては将来計画が全くなくなってしまっているなと。
 まあそういうのは必ずしも必須なもんでもないとは思うので、当面はのんびり適当に楽しくやっていきたいですね。

ゲーム

 ここ最近積みゲーの消化が進んできたこともあって気が緩み、Steamセールに乗っかって前から気になっていたゲームをまとめ買いしてしまいました。 

Homeworld Remastered

 古典的宇宙戦RTSのHDリマスター。宇宙艦隊戦のRTSとかすげえ面白そうじゃん! と前から気にはなっていたんですが、実際に遊んでみると元からそういう方針のデザインなのか、あるいはどうしてもオリジナルの年代が出てしまっているところなのか、思っていたより地味というかケレン味の薄いゲームだなと感じてしまい……

 多分自分がシステムを把握しきれていなくてゲーム自体の面白さまで到達できていないのが主因だとは思うんですが、いかんせんオリジナルの古さやジャンル的な問題が影響しているのか国内情報も少なく、数時間遊んだ後は積んでしまっています。

エスカトス

 こういうのでいいんだよこういうので、という感じのSTG。もはや完全に「分かってる層」向けに割り切った作りになっていて、独創的なシステムや強力なアピールポイントなどはほとんどなく、キャラ要素も皆無で戦闘機がUFOと戦うだけというストイックさ。ゲームの内容もまさにシンプルでストイックなSTGという感じで、撃って避けて考えて、をひたすら回していくプレイサイクルは楽しいですが、良くも悪くもそれ以上のものはない。

 特筆点があるとすれば「まも呪」などで高名な安井洋介さんが楽曲を担当していること。FM+PCMの時代を感じるBGMはどれも非常に熱くメロディアスで素晴らしい出来。サントラ分だけで元取れたなという感じではありますね。

デススマイルズ

 CAVE製の横STG。初心者向けSTGとしてよく名前の挙がる作品ですが、生活圏のゲーセンには全然置いてなかったので今回初プレイ。全然1コイン出来なくて自分のSTGセンスの無さに絶望させられてます。

 とは言えシステムの複雑性などはかなり控えめで、STGとして遊びやすく面白いのは確か。理不尽な死なども少なくてミスの原因をしっかり反省できる余地があるので、繰り返し遊んでちゃんと上手くなりたい、と思わせられる。楽曲もCAVEシューではおなじみの並木学さんで、ゴシック感と並木感(?)のミックスがいい感じ。入手困難なサントラをDLCとして普通に買えるのも大変ありがたい。

 そういうわけでゲーム自体には満足なんですが、フルスクリーン周りの挙動が非常に怪しかったり、キーコンフィグの割当範囲が不十分だったりする(Startボタンが割り振れなかったり)のはどうにかならないんですかね。Steam版大復活も似たような状態ですが。
 このあたり、近頃のCAVE情勢を見ているとこんなことの修正に使うような体力さえ一切残っていなさそうなのを感じてしまうので何も言えませんが……せめて生きながらえて欲しい。ゴ魔乙にハマれず金を落としていない身としては微妙に引け目があります。

Muse Dash

 ギフトでのいただきもの。kawaii中華系音ゲー。譜面2ライン+異常なまでに優しい判定というシステムの結果、「なんで今の繋がってんの??? おれ自身は押せてない認識だったんだが???」というような現象が多発するので謎の気持ち悪さがある。

 敷居の低いシステムにポップで可愛い世界観、叩いていて楽しい楽曲群が揃って、とても気軽に「音ゲーの楽しみ」を楽しめるゲームだなあという印象。他の音ゲーをガッツリ遊び込んでいる人たちからすればまた違った見え方があるんだろうとは思いますが、個人的にはこれぐらいが丁度いいかもなという気持ちになるような程よいゲームですね。

ハルスベリヤ叙事詩2

公式サイト的なものがあんまりないのでとりあえずwikiを。

 Steamで色々ゲーム買っておきながら、7月は結局こればっかやってましたね。Steam無関係なフリーゲーム! いわゆるヴァーレントゥーガ系は名前だけ聞いたことがある程度な感じでしたが、ここまで本格的で面白く奥深いストラテジーゲームが世の中にあったとは……。もっと早く知っておきたかった。

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ギー公一番好きなキャラですね……

 ストラテジーゲームとしての面白さもさることながら、膨大で緻密な世界設定を下敷きとした多彩なシナリオが超一級品。20を超える勢力と200以上の人物が絡み合い、勢力ごと固有のシナリオやイベントによって世界各地の情勢や背景設定、人物の思想や因縁、ifの歴史が語られるという構造は非常にボリューミー。文章やイラストも雰囲気が出ていて高品質で、個人制作とは思えないというべきか、あるいは個人制作だからこそ統一感を持ってなし得たものだと言うべきか。ともかく圧倒されるゲームです。

 プレイのきっかけになったのが上の記事で、私が感じた魅力も概ね記事のとおりなのでこれ見てもらえば済むという話ではあるんですが。作者の教養と歴史知識、少しのユーモアがビンビンに伝わってくる優れたテキストが溢れています。歴史テーマの作品ならではの「国家とは、王とは、戦争とは」という問いに基づく熱いセリフが数多くある一方で、全体としてシリアス一辺倒でもなく、サブカル的だったりコメディ的に振り切った設定やテキストがあったりもする。私もいくつか好きな場面を。

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 書きたいことが多すぎるので気が向いたら単独記事で感想を書きますが、自分の中では間違いなく今年最大のヒット作です。

アニメ

プリパラ

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00W4LJZ68/

 いわゆる女児向けアニメですかね。私はプリキュアシリーズなども見ていないので女児向け文脈はイマイチよく分かっていないんですが、一応プリティシリーズとしては「プリティーリズム・レインボーライブ」と「キンプリ」各映画+SSSを去年まとめて推薦されて一通り視聴しまして、特に「レインボーライブ」は私が人生で見たアニメの中でも十指に入ると断言できる大傑作と評価しています。(当時一気観しながら実況したもの

 で、かつてレインボーライブを推してきたメンバーと麻雀をしていたら話の流れでプリパラのゴリ押しを受け、またも女児アニメの世界に引き込まれることに。

 いや面白いですねこれ。終始シリアス傾向が強かったレインボーライブと比べるとかなりギャグ・コメディに寄せた雰囲気で、正直なところ一部ギャグシーンのテンションなどには時代や対象年齢のズレが感じられ少々白ける印象がありますが、作られた年代や本来の作品ターゲット層など考えればむしろレインボーライブが異常事態だったんだろうとは思います。
 作品の雰囲気はかなり変わったとは言え、作画や音楽などの安定した高品質や、ライブシーンの演出など随所でレインボーライブの良い遺伝子を引き継いでいて素晴らしい。

 またストーリーもコメディ一辺倒かと言えばそうでもなく、人間同士の関係性など締めるべきところはしっかりしているので、安心感を持って見られます。特にそふぃ周りの人間関係は掘り下げが進むごとに「うわイネイブリングだ!!!!! レインボーライブで見た!!!!!」と謎の興奮が起こってしまうもの。

 委員長のご家庭は一瞬不仲と思わせてべったりだったので、プリパラ時空ではやっぱりレインボーライブみたいな地獄家庭環境は存在しないんやろなあと油断していたところで非常にいいクソ保護者ムーブが炸裂したのがよかった(よくはない)。結果的には割とさっくり解決しましたが。

 まあ地獄人間関係については一旦置いておくとしても、お話の流れ自体が優れているのは確か。最序盤の流れは、
「色々あって偶然アイドルに!→アイドルになって出来た友達とペアグループ結成→この世界のアイドル活動では3人グループを組むのが基本→憧れの先輩アイドルをグループに誘いたい→まずは釣り合うアイドルになることを目指して頑張る」
 という具合なんですが、動機の立ち方や目標の設定までがスムーズ。各話で発生する問題と解決の流れや、それによる本筋の進行なども納得感がありテンポも良くて、いわゆる横軸縦軸のバランスがとてもいい。

 まだ序盤までしか見られていないんですが、レインボーライブのテーマが(親子間・友達間など様々な間柄における)「相互の愛」であったとするなら、プリパラは「ありのままの自己の肯定」がテーマになりそうな気配(こう書いといて外れたら恥ずかしい)。
 レインボーライブは過酷な運命と壮絶な人間関係の果てで答えに辿り着いた物語でありましたが、プリパラがそのあたりどうなるのか楽しんで見ていきたいと思います。

銀河英雄伝説

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08BC1DJB4/

 いわゆる石黒版銀英伝。中学生とかの頃にGyaoの週毎更新のを追いかけて部分的に見たことはあったんですが、1週分見逃して話がわからなくなるなどして途中で脱落。今回Amazonプライム入りを気に頭から再視聴。とりあえず2期終わりまで視聴済み。

 当時は各会戦の戦術面とか帝国側の武将のエピソードなどにばかり目が行っていたんですが、今回見てみると同盟の政治家キャラや帝国の門閥貴族の立ち回りというような政治的駆け引きや組織の理論に色々と感じるものがあり、年月を経てちょっと視点が変わったなあと。

 歴史大河的な作品のいいところとして、「政治とは、国家とは」というような非常にスコープの大きい話を堂々と語れる点があると思いますが、同時に大量の登場人物をいかに取り回すかという部分も大きな見どころだと思っていて、この点銀英伝の大局観に関するエピソードと個々人の魅力や思想に触れるエピソードのバランスはやはり優れている。長く語り継がれる傑作なだけはあるよなあとしみじみ感じられる再視聴でした。今度はちゃんと最後まで見たいですね。

アイドルマスター関連

  7月末の連続生放送をちょこちょこ見ていたんですが、やっぱすげえコンテンツですねアイマス。アニメのアイドルマスターは当時貧弱なガラケーのワンセグで頑張って深夜に起きて見ていた記憶が蘇りノスタルジー全開になってしまいました。

 今回ヤバかったのはライブの映像がたくさん見られてしまったこと。最近「シャニマス」を遊んでいるせいで脳内でのアイドル観というか感情移入度が高まってしまっているので、演者の人たちの影の努力や舞台に立った瞬間の緊張は、そして15年積み重ねてきた歴史への思いはいかほどのものだったんだろうと勝手に慮って身勝手に感動してしまう。

 創作物の登場キャラに対してならともかく、現実の人間にこういうタイプの感情を持つのはちょっと個人の人格を見ていない感じがして抵抗感があるんですが、それでもそういう気持ちを持ってしまったし、気持ちの上でも来るものがありました。会場のオタクの心底楽しそうな様子も伝わってきて多少なり羨ましい気持ちもあったので、一回ライブ行ってみたいとは思いますね。

まとめ

 7月は色々手広く遊びましたね。今期アニメ完全にほったらかして4クール超の怪物2本を並行して見ているのは我ながら完走が危ぶまれます。

 ここ数ヶ月はゲームとアニメを多量摂取しながら生きてきましたが、流石にそろそろ旅行とか何処か施設とかに出かけてみたいなあという気持ちが出てきています。インドア派人間にも外出がしたくなるときぐらい……ある……まあ行くにしても文化施設か買い物ですが、どちらにせよ現状の社会情勢だと厳しいのが……。個人的に見ても世界的に見ても先の見えない感じではありますが、まあ気負いすぎずにやっていけるといいですね。



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