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看護師が企業で学んだこと

 大学院を卒業して早1年、物流企業に就職して様々な経験してきました。節目となるこの時期だからこそ、企業での学びを記しておきたいと思います。

1.会社の事業内容の理解

 当たり前ですが、自社が提供している事業内容やサービスを理解することは重要です。これらを理解しなければ、お客様への説明、新規事業提案、業務改善などできません。私は医療職出身なので医療知識はあるのですが、物流知識が全くありませんでした。そのため、弊社事業内容を理解するために、物流の基礎から勉強しました。それでもその応用編である「医療✖️物流」である弊社事業内容の理解が追いつかないので日々勉強し続けています。
 採用形態は人それぞれで、与えられたミッションは異なるとは思います。しかし、どんな採用形態であっても自社の事業内容を覚えておくことが、より高いパフォーマンスを発揮することにつながると信じています。

2.効果(アウトカム)は量的に示す

 改善提案や営業進捗における効果指標として数(量的)で示すことが大切です。
例えば
「離職率を〜%から〜%まで減らす」
「営業アポ件数を〜件から〜件まで増やす」

などです。
 数で示すことで、誰もが理解できる客観性が生まれます。私は質的研究畑で育ったので、効果を言葉で示しがちなのですが、それだと「それ、お前の意見だよね。」とカミナリを落とされる未来が見えます。
 もちろん熱い言葉による主観的な意見やビジョンも大切なのですが、それは一旦自分の内に秘めておきましょう。意思決定者から「その効果はどこからきたんや?」と聞かれたら、数に加えて熱い言葉で説明するようにしています。繰り返しになりますが、数で示すことが意思決定者から決済を取るために必要なことだと学びました。

3.現場との対話の重要性

 現場と関係を作り定期的に対話を重ねることが、組織の課題をつかみ、収益を上げていくために必要なことだと学びました。私は現場を大切にする企業や上司こそ、これからの日本に必要だと思っています。
 残念ながら現場の意見を聞かないまま、一部の上層部によって組織の方針を決めてきた結果、現場のモチベーションを低下させた事例は多いです。私がこれまで働いてきた医療現場でも、現場の声が蔑ろにされている場合が多いです(特に新型コロナウイルス感染症流行下で表面化しました)。
 定期的に現場に入り、現場で働く従業員の思い、ニーズ、課題を掴み解決策を考えていくことが組織全体の課題解決となり、収益改善につながるのではないでしょうか。

4.課題の本質を見極めること

 組織には解決しなければならない課題が山積みです。そのため、目先の課題に気を取られ、課題の本質を見失ったまま取り組んでいくことが多いです。大抵の場合、その場しのぎの対策のため、一度蓋をしたとしても新たな課題が噴出してしまいます。そうならないために、課題の本質、何がボトルネックとなっているかを現状把握の時点で分析しておく必要があります。        この手法は解決までに長い時間がかかりますが、将来的に組織のプラスになるはずです。

5.議事録作成

 議事録の書き方を学びました。私は組織の下っ端なので会議の議事録を書く機会が多いです。会議の発言をありのままに記載する発言録を取る技術も必要ですが、会議の要点を押さえてまとめるようにしています。なぜなら議事録を見る意思決定者達は忙しく、読む時間を取れないからです。
 私の工夫している点は2点あります。
 一つ目は内容をカテゴリー化(構造化)することです。同じテーマを纏めるとか、議論に関係ない話を削ったりしています。
 二つ目は次のステップを記載することです。かいぎは議論重ねて物事を前に進めるためにあるものです。そのため、決定事項や次やるべきことなどを記載しています。

6.人脈作り

 新たなビジネスを創出するためには人脈作りが重要です。多様なバックグラウンドを持った人と交流することで、新たなアイデアが生まれたり、ビジネス協働の可能性が生まれることを学びました。特に、私は医療職出身なので物流業界においてはマイナー(貴重?)な存在です。
 そんな私だからこそ医療と企業の架け橋になれるのではと感じています。これからも色々な人と出会い、お話しして社会に貢献できるようなビジネスを考えていければと思います。

7.おわりに

 思いつくままに企業での学びを振り返ってみました。今回記述した内容以外にも、「根回しの重要性」だったり、「ステークホルダーの見つけ方」だったり、「意外と英語を使うこと」など書きたい内容があるのですが、次の機会にできればと思います。
 これからは、誰でも同じように使用できる企業統一の資料作りや、従業員を対象とした教育システムの導入と効果検証などをやっていきたいと考えています。もちろん様々な人との交流を通してもっと学びを深めていければと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

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