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【心霊体験】コンビニで働いていた時の心霊話

コンビニで働いていた時に体験した出来事、バイト仲間から聞いた怖い話。

以前勤めていたコンビニは最初の頃から何となく嫌な空気が漂っていた。
たぶんそれが居るのではないかと理解したのは働きだしてすぐだった。

今みたいに見えたり声を聞いたりすることは出来なかったが、何となく嫌な予感がするような形で感じ取ることはあった。

胸がざわついたり心が不安に駆り立てられるような、そして何となく建物の中の一角が陰気臭い・・・こういう感じ方だ。

そのことを両親に相談したところ、「荒塩を嫌な場所に撒いて様子を見たら?」と言われたので次の日に嫌な気配がする場所に撒いてみた。

何日かしてから休憩時間に急に激しい揺れが発生して地震が起きたと思い、一緒に働いていた従業員に聞いてみたところ「揺れてないし地震なんて起きてないですよ」と言われてしまったが、どうにも納得いかなかった。

あれだけ激しい揺れが気のせいだなんてあり得ない・・・そう思っていたが、そのあとから嫌な空気が消え失せた。
やはり、粗塩を撒いて効果があったのだろう。
幽霊と思われる存在は居なくなった。

それから数年は平和な日々を過ごすことが出来たのだが、ある時を境にまた嫌な空気が漂うようになってしまった。

ストレスが大きく増える原因となった人間関係の変化があったのだが、それと同時に金縛り体験も増えて悪夢も見る回数が増えてしまった。
その変化を境に勤務先のコンビニに以前は見なかった人影や不審な物音が聞こえてくるようになってしまった。

ある時はメガネをかけたサラリーマンが壁をすり抜けていき、ある時は2名体制で働いていたのに別の従業員の目には見えない何者かが居るような感じを受けたこともあった。

お盆の時期に私がバックルームで精算業務をしており、もう1人がレジに立っていて2名体制で働いていた日のことだったが、ものすごい勢いでバックルームに誰かが入ってくるが姿は見えない。
目には見えない何者かが思いっきりドアを開けて入ってきたわけだ。

またある時はレジに立っていた時に女性のか細い声で「すいません・・・」と聞こえたものだから、「はい」と返事をしたものの、女性客の姿はどこにも存在しなかった。
それが度々あったのでやっぱり幽霊かとため息をついた。

その話を他の従業員にしても「体調悪いんじゃないの?」とか「疲れてるだけじゃないの?」と私の体験談を誰も信じようとはしない。
そこでお守りとして数センチほどの水晶ポイントをバックルームに置いて様子を見ることにした。

1カ月くらいしてからその水晶を見た経営者からこんなことを言われてしまった。


経営者「お守り置いてくれてありがとう」



私は一瞬驚いてしまった。
水晶ポイントを置いた理由を誰にも説明しなかったのに、なぜ経営者はそれがお守りであると気が付いたのか。

もしかして経営者は心霊的な出来事について何か知っているのかもしれないが、万が一心霊現象のことを話して怒られたら嫌だなと思って詳しい話を聞くことが出来なかった。

結局はそのコンビニは閉店になってしまい、現在は別のお店になっている。
もうそこに行くことはないので、今も霊がいるのかどうかは分からない。

その後に別のコンビニで働き始めたが、今度は私の体験ではなくて一緒に働いていた従業員から聞いた話を紹介したい。

短時間だけ一緒に作業していた年上の従業員Aさんがいた。
Aさんとはすぐに仲良くなり、私が前に働いていたコンビニでの心霊体験を聞いてもらったこともあった。

Aさんは急に神妙な顔つきになり、自分も心霊体験があるとカミングアウトしてきた。

Aさんは元々夜勤メインだったが、ある出来事を境に昼間の勤務に変えてもらったと語り出した。
夜勤は作業が多い反面お客さんの来店は少なく、特に丑三つ時だと来店0も多いらしい。
ある日の夜中に作業を終えて少し落ち着いた時のことだった。

何気に防犯カメラが気になってそちらに目を向けたAさんはぎょっとしてしまった。
そこにはありえないものが映されていたからだ。
黒い人影がすーっとトイレの方へ移動していく姿が映っていた。

夜中の来客が0の時間、おそらくは丑三つ時。
来店時に鳴る音もなく、人の気配もなく、足音もなかった。
最初は目の錯覚だと思って気にも留めなかったそうだが、また別の日の夜中にも何となく防犯カメラが気になったので確認したところ、やはり来店時の音もなく、人の気配もなく、足音もしないのにモニターには黒い人影が映っていたという。

その黒い人影はすーっとトイレの方向へ移動していくだけで実害はなかったらしいが、その人影に恐怖を覚えたAさんは夜勤から昼間の勤務へ変えてもらい、それ以降は幽霊と思われる存在を見ることはなくなった。

Aさんの後に夜勤に就いた人からは幽霊の目撃証言は得られていないそうだ。
どうやら、見えていたのはAさんだけらしい。
偶然その霊と波長が合ってしまったのだろう。

幽霊は見えない方が怖い思いをしなくてもすむ、これがAさんの口癖である。

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