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正しいものを正しく作る見える化大作戦

「カイゼンするのは一人一人」

正しい場作りをするのは誰なのか?
恐らく多くはチームの状況を見ることができる人。
マネージャかもしれないし、チームリーダーかもしれません。
でも、最も早くカイゼンできるのは自分自身の行動というのを思い出しました。
小さなものから大きなものまで。カイゼンするのは自分から。

正しいものを正しく作る 見える化大作戦に参加した内容です。

見える化大作戦の裏側

WEB+DB PRESS Vol.111に掲載された見える化大作戦について、ヴァル研究所の見川さん、新井さん、伊藤さんが書きたかったこと、書けなかったことをお話ししてくださいました。
内容についてはぜひWEB+DB PRESS Vol.111をご購入ください!

第1章について(見川さん)

この章で伝えたかったことは、チームの状態を見える化することが大事であるということ、それからやり方ではなく目的が重要であるという事でした。
見える化したことを見える化する事でふりかえりができるとのことでした。
書けなかったこととしてはチームにとっていらないこと、つまり、見える化してみたけど、馴染まず辞めてしまった施策については書けなかったとのことでした。

第2章について(新井さん)

カイゼンの作り方や手順を記載した章になります。特に言いたかったこととしてはみんなで作ることとのこと。VSMやリリーストレインなどみんなで作ることで自分化されることが重要です。

第3章について(伊藤さん)

成果の見える化についての話ですが、ここでは、カイゼンを行う上で重要なカイゼングッズについてお話しいただきました。
カイゼンに使うグッズは、高級なカイゼングッズよりも、100円均一などで購入できるものを使用するのが良いとのことでした。
理由としては、安いため、すぐ始めて、すぐやめることができるためです。導入コストがかかってしまうと、辞めることが難しくなり、逆効果となってしまう可能性があるとのことでした。

第4章について(新井さん)

気持ちの見える化についての章です。チームのメンバーがどのような価値観を持っているのか、何を期待しているのか、また何を期待されているのか。メンバー間の情報が見える化されることで次の対話につながるとのことです。

第5章について

ふりかえりやスキルマップなど、チームの状態を可視化し、チームで成長することが大事であるとのことでした。

ヴァル研究所では様々なカイゼンを行われているため、多くのプラクティスについてお話しを聞くことができました。
そして、カイゼンを推進する人は?という質問に対しては、お母さんのような人が良いとのことです。
もちろん、Bestはチーム全員がカイゼン意識を持っていることが大事ですが、カイゼンの進み具合が変わってくるとのことです。

見えないものを見ようとして僕らは何を覗き込むのか

プロダクトとチームそれぞれで見える化すべき点のお話を聞くことができました。

プロダクトを見える化

正しいプロダクトを作るためには、5つの見える化が必要であると理解しました。

①仮説の見える化
仮想キャンパスなどを通して、そのプロダクトの目的やビジョン、市場の規模などの仮説を立てる。
間違っている可能性はあるが、仮説を立てることで、検証する事、するものなどがわかるようになるためです。

②検証計画の見える化
立てた仮説を元に、どのように何を検証するのかをまとめる。まとめることで、実際に検証ができるようになるためです。
そして検証した結果は、わかったことになるので、事実としてまとめることで、仮説が正しかったのか、間違っていれば修正する行動が取れるようになります。

③ユーザ行動の見える化
ユーザの行動を考えることで、ユーザの考えをわかるようにする。

④理解の見える化
アクティングアウトすることが大事。プロダクトを使用するユーザの実際の現場に行き、ユーザの行動や必要なことを考えることで正しいプロダクトが見えるようになります。
もし、現場に行けないなら現場に近い状況を見える化することでも良いそうです。大切なのは、想定ユーザになりきること。

⑤仮説と理解の動く見える化
Sketchやfigmaなどデザインツールなど駆使し、プロトタイプを作り、ユーザに使ってもらい反応を見える化する。

大切なことは、何が正解か(正しいか)はわからないので、試し、わかることを増やすこと。
そして、現実歪曲曲線上のできるだけMVP力学としてより効果のある箇所で検証すること。

チームを見える化

チームを見える化する際には、成功循環モデルが大切。

①関係の質を見える化
対話で相互理解を高めることで関係の質をあげる。
特にドラッガー風エクササイズは、自分の考えと他者の期待を合わせるものなので特に有効だと自分も思いました。

②思考の質
関係性の質が高まったことで、初めてそれぞれの考えをしっかり共有できるようになります。各自が言語化することでより良い考えが生まれるようになるので、言語化したりラフスケッチを通してイメージを見える化することで質をあげるのは重要だと思いました。

③行動と結果の質
関係と思考の質が上がることで行動が変わり、(良くも悪くも)結果がついてくるので、行動と結果は一つで見える化できるとのこと。
ふりかえり、むきなおりなどを通して、プロダクトの方向性を修正できるので、定期的に実施すると良いと思いました。
重要なのは、結果をチームで認め合うという点。チームで認め合うことで関係の質が向上し、良い良いサイクルが回ると思います。

オススメのプラクティス
ファイブフィンガーはどこでも使えるので優秀とお話いただきました。
個人的にも、難しいことや曖昧なことは言語化することが難しいと思いますが、数字でなら気軽に出せる点はとても良いと思っています。

見える化で重要なこと
なんのために見える化するのかを意識すること。
「行動や思考の事実に気付く」「正しいものを正しく作れているか」

特に正しいものを正しく作れているかは重要ですね。
AgileJapanでもお話いただきましたが、この問いを定期的に繰り返し、チームのわかる範囲を増やしていく。
正しいものを作るための理解を増やし、間違えないように作っていく必要があると思いました。

参加してみて感じたこと

見える化するのは大切だと思いますが、しっかり目的を持ってやることが大切ですね。
そして、できるだけ安価に抑えた方が、始めやすいし、合わなければ辞めやすい。
100円ショップは重要です!

執筆するのも、ソフトウェア開発するのも感覚は似ているとのことでした。
完成したと思っても、誤字脱字などバグが含まれることが多いとのことです。

そうそう、帰りはしっかり駅すぱあと使って帰りました!

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