0154 辞めるのをやめた日

転職活動をした。
10社ほど応募し、きちんと連絡があったのは2社のみで、あとは音沙汰ないまま、時間だけが過ぎた。
本腰入れて活動するのもありだろうが、現職の方も忙しく、なかなかしんどい。
さらに、「もう辞めてやる!」とか「もう自分には無理だ」とか、職場で凹んだとき、どういうわけか元部下や元同僚らがするっと私のところに来るのである。
励ましに、というのではなく、例えば、昇任試験の指導のお礼であったり、打ち合わせがあって本社にきたから立ち寄ったとか、そういう声掛け。

私の背後にテレビカメラでもついてるのかというくらいのタイミングだ。

私の転職活動を唯一否定せず、聞いてくれていた元上司が、この話をしたところ、ぽつりと「うん、そうやってみんな来てくれるんなら、いてもいいんじゃない、ここに」と一言だけ言ったのだった。

あぁ、私はいつまでこうやって、世話の焼ける部下でいるんだろうなぁ。ちょっと泣けた。

「だめであっても、やらせないと自分で納得しない」とは、親の、私の評価なのだが、つまり今回はそういうことなのだろうかと思った。
やるだけやって…には程遠いが、それこそ三桁目指して活動してみても、年収は今の三分の一に減るのは目に見えている。
相方氏には「僕がいるよ(養わないといけないんだよ、の意訳)」と言われるし、覚悟を決めて会社に残り、きちんと仕事をし、趣味に力を入れた方がメンタルのためかもしれない。

仕事は仕事でしんどいけれど、息抜きや頑張らない方法、そして、この年齢でそう簡単には転職なんかできないんだという現実を知るためのいい期間だった。
今年はそういう年なのだと、思うことにする…しかないなぁ。

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