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内向型でも、わたしはわたしでいい。

こんにちは、yukoです。

先日こんなツイートをしたところ、思いのほか反響がありまして。

これは自分のなかの気づきというか、本を読んだりした結果すとんと「あぁ、わたしはわたしでいいんだなぁ」と思ったのでツイートしたのですが、思った以上に同じようなことを思っている人が多いんだな、ということに気づかされました。

なので今回はこのツイートに至るまでの経過について、もう少し詳しく書いてみようかと思います。


❁元々人見知りで内向的だった

私は子どもの頃から人見知りの引っ込み思案でした。口下手だし、他の人からの注目を浴びるのが大嫌い。みんなの中に入っていくときに、一斉にこちらを見られるあの感じがものすごく苦手で、人の輪に入っていけない子どもでした。

友達はいるけれど、それもごく少数。グループワークとか飲み会とか、大人数の中だと全然会話に入っていけなくて、存在が空気になるという。そういうときも最初は隣の人と話せるけど、次第に両隣の人がそのまた隣の人と話し始めて、結果あいだに挟まれてポツンと一人になることもしょっちゅうでしたね(思い出すだけで切ない……)。

大人になってからは「ひとりの時間がないとストレスがたまるな」ということに気づいて、意識的にひとり時間を取るようにしていましたが、そうしないといけないくらいに、人と常に一緒にいるのは疲れてしまうことが多くて。

誰かと旅行行ったりとか、久しぶりに旧友と集まったりとか、そういうのは好きだし楽しいんだけど、次の日は一日ひとりで休息をとりたくなったりとか。そんな感じ。


けどたまに、アクティブにたくさんの人と会ったり、いろんなところに出かけたりする人がすごくキラキラして見えるんですよね。

あんなふうに知り合いがたくさんいたら楽しいだろうなぁ、羨ましいなぁ、私も人見知りな自分を変えなくちゃ!と思って一念発起して、ほとんど知り合いがいない職場の会合に出てみたり、ネット上で知り合った人との集まりに参加してみたり。そんな感じでいろいろ頑張ってみるんだけど、急にそんなことをしたところで周りとうまく話せないし、孤立する。結局次の日すごく疲れてしまってぐったり……。そんなことも何度かありました。


❁たまたま知った「内向型」という言葉

もうわたしは一生このまま、明るくて人見知りなんかしないあの人たちのようにはなれないんだろうな。なんでわたしにはできないんだろう。

そんな鬱屈とした思いを抱えつつも何となく諦めきれないでいたある日、わたしはある一冊の本に出会いました。

マーティ・O・レイニー著『内向型を強みにする』。

これはその名の通り、「内向型」とされる人たちに対して、その性質を直すのではなく、うまく活かしていくことを説いている本なんですね。

この本の中で語られている「内向型」とはどういう性質かっていうと、

内向型の人のもっとも顕著な特徴は、そのエネルギー源である。内向型の人 は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得て いる。彼らは、エネルギーの保有者だ。外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになる。これは、イライラ、あるいは、麻痺に 似た感覚かもしれない。 p.20
内向型の人は、なかの世界から、つまり、アイデアや感情やイメージからエネルギーを得る。内向型に対するわたしたちの固定観念に反し、彼らは必ずしも無口であっ たり、殻にこもっていたりするわけではない。ただし、その 興味は自らの頭のなかへ向けられている。内向型には、物事をじっくり考え、自分を充電するための静かな場所が必要だ。 p.22

と、こんな感じで、初めて読んだときには「これ、わたしのことでは?」という共感のオンパレード。

人に会うと楽しいけど疲れる、充電するのに一人の時間が必要、会議ですぐ発言できない、考えを整理するのに時間がかかる、などなど。そうそう、そうなんだよ!と、と首がもげそうなくらい頷きながら読みました。

内向型の人と外向型は全く正反対の性質をもっていて、外向型は人と会うことこそがエネルギーになるということを知って「まじか、信じられない」と思ったし、人と会うことでエネルギーを消耗する内向型の私がいくら外向型の人の真似をしようと思ってもそりゃ無理だよね、と納得しました。
この本によれば外向型と内向型では脳の回路の長さも違うらしいです。内向型のほうが回路が長いので、考えたことを言葉にするのに時間がかかるそうな。

ただ人はどちらの性質もある程度は持ち合わせているらしく、人それぞれグラデーションがあるそうなので必ずどちらかに分けられるというわけではないようですが(私はひとりでゆっくりする時間も好きですが友達や恋人と外に出かけるのも好きです)。

ただ、自分はやっぱり内向型だったんだな、どこかがおかしいわけじゃなくてそういう性質なんだ、ということがわかって、無理に直そうとしなくていいんだな、と長年のもやもやが晴れたような気分になりました。


そのあと、もう一冊内向型に関する本を読んでみたんです。

堤ゆかり著『もう内向型は組織で働かなくてもいい』です。

わたしもそうですが、内向型ってほんと組織で働くの向いてないなぁって思っています。会議で発言するのが苦手だったり、人間関係でいろいろ気にしすぎたり、たくさんの人がいるところに長時間拘束されるのが苦痛だったりして。

この本では内向型の人が組織以外で自分らしく働く方法について示されていて、これからの働き方を考えるいいきっかけになりました。組織ってどうしても外向型の人のほうが生きやすい環境になりがちですが、内向型でも自分を殺さず働ける方法があるっているのは心強い。近いうちに自分に合った働き方ができるといいなって思っています。


❁内向型で全然いい

そんな経緯がありまして、内向型な自分のことを受け入れられるようになったというわけです。
自分は自分。内向型でもいいじゃないか。ひとりが好きとか、大勢の人の中にいるのが苦手とか、考えをまとめるのが遅いとか、そんな自分に嫌気がさして変わりたいって思ったこともあったけど、それは単にそういう性質ってだけ。いいも悪いもない。ならわたしはわたしらしくいればそれでいいんじゃないか、ってすっと腑に落ちたんですよね。


この世界って外向型の人が何かと良く見られがちじゃないですか。明るくて積極的でいわゆるリーダーシップがあって、どんな人とでもすぐ仲良くなれちゃって友達たくさん、みたいな性質の人が尊ばれる世の中ではあると思うんですよね。

対して内向型は暗いとかおとなしいとか消極的とかネガティブに表現されることも多くて、「こんな自分じゃダメだ」って思っている人がたくさん、たくさんいるんじゃないかと思うんです。

けど、その性質は変だとかどこかおかしいとかそういうわけでは全然なくて。そういうものなんだ、って自分を受け入れてあげた上で、じゃあこの自分はどんなやり方で物事と向き合っていこうかな、どうやって自分をケアしてあげようかな、って考えたほうが精神衛生的にもいいんじゃないのかなってわたしは思います。

もちろん強制ではないので一つの考え方として読んでもらえたら幸いです。わたし自身は内向型という性質を知ったことで、自分は別におかしいわけではなかったんだということを知ってだいぶラクになったので、内向型っぽい性質のことで悩んでいる人に、少しでも参考にしてもらえたらうれしいです。


それでは今回はこのへんで。

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