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親を見て子は育つ

〜私の実家で、私達家族が父と同居を始めてからはや18年。町内は回覧板を回す20軒ほどの世帯を一括りにいくつかの組に分かれていた。私達家族が住むのは、丸山5組!当時を思い出しながら、懐かしい思い出を綴っていこうと思います〜

親を見て子は育つ

夏休みになると、子どものいない丸山5組にも孫達が帰ってきた。

2軒先のおばちゃん家には、我が子と年齢が近い元気いっぱいの男の子3兄弟が帰ってくる。

朝から遊びまくり、昼になると娘と息子が「おばちゃんがご飯食べりって!いい?」と聞きに来る。

1日目
「ええーっ、おばちゃん、いいと?ありがとう。お願いします」
「いいよ〜食べさせるよ〜」

2日目
「えー、今日も⁈そりゃあいけん!」
「なんでね。一緒に食べた方が楽しい。もう作ったけ食べていき!」

3日目
「やめてー!さすがに申し訳ない!」
「そうかね、じゃあ持って帰り」

もはやエンドレス
では、たまにはウチでとバランスが取れてくるのであるが、町内の子どもは我が子的感覚が残る丸山5組であった。

この頃から私も「甘える時は甘えよう」の育児方針になっていったように思う。

ある日小1の息子が「保育園の運動会へ行ってくる!」と出かけた。わたしの友人の娘さんから「年長さん最後の運動会やけ応援にきて!」と言われたそうだ。

昼を過ぎても帰らない。
心配になり迎えに行く。

あーーーっ!息子は、友人家族、おじいちゃんおばあちゃんと重箱を囲み、美味しそうにおにぎりを頬張っているではないか!

「なんで⁈す、すいません!」

おばあちゃんが笑顔で言う。
「あら〜美和ちゃん。お昼になって食べる?って聞いたらうん!って言うから一緒に食べよったの」

まさかの展開

息子の手を取り「本当にありがとうございました。すいません(汗)」と帰宅した

すまぬ、我が子よ
お母さんは、教えていなかったね

遠慮

私の育児には遠慮という文字が消えていた

親を見て子は育つ

家訓:お昼には一旦帰ろう

あぁ丸山5組

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