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Paris2024開会式セレモニー顛末

今年の夏はなんて暑いんでしょうねぇ。
外に出れば丸焼きになりそうだし、家にしても蒸し焼きになりそうです。
できれば芳ばしい蒲焼でお願いしたい(笑)

暑いといえば、パリ五輪も暑いですね。
競技はまったく視聴していませんが(ゴメンナサイ苦笑)
寝起きにXで開会式の動画を観てぶっ飛び~でした。




公式動画が非公開に

7月26日に行われたセレモニーの全容を知ることはもう出来ないようですね。公式がビデオを削除(非公開)にしてしまったとか。
問題シーンだけカットして他は見せてくれよって思います。

オペラ座の怪人(イメージ)が、パルクールで走り回るのはもう一度見たかったなぁ。




私はマリー・アントワネットの生首が、フランス革命歌「サ・イラ」のサン・キュロット版を歌う一連の場面は、悪趣味としか思えなかったけど(バンド演奏は除く)、「カッコイイ」と言っている人もいます。
刺さる人には刺さったのでしょう。

ああ!うまくいく、うまくいく、うまくいく
平等があまねく支配するだろう
オーストリアの奴隷(マリー・アントワネットのこと)もこれに従うだろうああ!うまくいく、うまくいく、うまくいく
貴族どもを縛り首にしろ!
ああ!うまくいく、うまくいく、うまくいく
そしてそれらの忌々しき連中は
地獄に落ちるだろう
ああ!うまくいく、うまくいく、うまくいく
貴族どもを街灯へ!
ああ!うまくいく、うまくいく、うまくいく
貴族どもを縛り首にしろ!
そして全員を吊るしてやったら
奴らのケツにシャベルを突き刺してやれ


マリー・アントワネットに対するセカンドレイプ

私が抵抗感が強かったのは、マリー・アントワネットが投獄されていたコンシェルジュリー(14世紀から牢獄として使われた城)から血が噴き出すように見える演出。あれはないわ。

当時のコンシェルジュリーは、そこに投獄された人はかならず死刑になるといわれていました。多くの王族、貴族などの旧体制派が収容され、1793年から1795年までの約2年間に、2780名に死刑判決が下されたそうです。

マリー・アントワネットは、1793年8月2日に幽閉されていたタンプル塔からコンシェルジュリーの独房に移されました。
彼女の囚人番号は280番でした。



1793年10月16日にマリー・アントワネットはコンコルド広場(革命広場)で、公開でギロチンによって処刑されました。


世のなかにはいろいろな思想の方がおられますが、これを言う人は少ないけれどぶっちゃけ私は、フランス革命は「フランス国民にとっては大失敗」だったと思っています。

フランス革命は、グラントリアン(フランスのフリーメイソン)によって仕掛けられたのは否定しがたいです。自発的な市民暴動ではなくて、市民はうまく乗せられました。
フランスのフリーメイソンとカトリック教会の対立は、革命以後、多くの教会が破壊され、聖職者や信者が惨殺されたことからも明らかです。
フランスはハプスブルク帝国(カトリック)を嫌っており、ハプスブルクの王女だけでなく、自国の王ルイ16世まで処刑してしまいました。

なぜ、イギリスのようにフランスもカトリックからも離脱しなかったのかなぁと思うんですよね。
宗教改革のときには、ユグノーをさんざん弾圧していましたが。


切断した自分の頭を抱えるというのは、聖ドニをモチーフにしたのでしょう。

*****


1789年7月のホロスコープ

天王星は、「革命」のエネルギーを持っていると言われます。
1789年6月29日に獅子座3度で木星と天王星のコンジャンクションがありました。

木星の性質は良くも悪くも拡大。天王星は変化と革新。
木星と天王星の接近で生じる出来事は、予測不可能な結果になる可能性が高いと言われます。

今年の4月にも木星天王星コンジャンクションがありました。
よかったら以下の記事もご覧ください。


1789年6月の木星天王星コンジャンクションは、マリー・アントワネットのネイタルホロスコープの2ハウスで起き、ネイタル太陽(蠍座10度)とはスクエアでした。
またトランシット水瓶座18度の冥王星とでTスクエアを形成しました。


バスティーユが陥落した7月14日は、天王星は獅子座4度、木星は獅子座6度に進んでいました。
火星が双子座8度にあり、マリー・アントワネットの太陽、金星とスクエアでした。

パリ五輪開会式の日のホロスコープ(開会式は現地時間19時半)を見ると、トランシットの太陽が獅子座4度でした。
235年前の天王星の位置に、空の太陽が来るという偶然。
それは必然で「フランス革命にスポットが当たる」ことになったのですね。

2024年7月26日のホロスコープ


そしてトランシットの双子座4度火星が、マリー・アントワネットのネイタル射手座3度の水星とオポジション。

処刑の日の乙女座3度のNノード、魚座3度のSノードとでTにスクエアを形成していました。

外円が処刑の日のホロスコープ


ああ・・・マリーにとっては二百数十年ぶりの公開処刑、セカンドレイプのようなものだと思いました。

ちなみに、マリー・アントワネットはネイタル蠍座太陽と金星がコンジャンクションになっているので、ミステリアスな魅力があり周囲から愛されるタイプだったはずです。



旧フランス王家(オルレアン家)のアンジュー公爵シャルル=フィリップ王子は、 断頭されたマリー=アントワネット王妃の演出について「この式典の中で最も恥ずべき瞬間の一つ」だと大非難。

「フランス革命は、苦痛と暴力に満ちた主題です。
斬首された王妃マリー・アントワネットを表すことは、60万人以上のフランス人の死者を残した恐怖と血の時代を呼び起こす行為であり、祝祭的で普遍的であることを意図した祝賀会にとってスキャンダラスです」


ハプスブルク家の子孫も皮肉なコメントを(日本語訳で表示)


キリスト教を愚弄?

日本はキリスト教国ではないので、日本人はあまりピンとこないと思いますが、ドラァグクイーンたちがレオナルド・ダヴィンチの『最後の晩餐』をパロディしてるのでは?と問題になりました。

実は、私も初めに観たとき、そう思ったんですよね。
これ大丈夫なのかなぁ?と。
するとやはり、キリスト教徒から批判が相次いだようです。

上述の貴族の方も反応。

*****

ディオニュソスの饗宴の意味

極めつけは、料理として運ばれてきた青いおじさんの登場でした。
LGBTを表すレインボーカラーの花に飾り付けられたおじさんは、ギリシャ神話の酒の神ディオニュソスだそうです。

でも、ディオニュソスはただの酒神じゃないのです。
ディオニュソスとセットになっているのが、エレウシスの秘儀。

秘儀なので、Wikipediaを読んでもよくわかりません。
私も真実は知りませんが、儀式として自然成分の幻覚作用があるキノコやケシなどを使って意識の覚醒を促すことは調べてわかりました。

同性異性との性的刺激が加えられることもあるようです。
現在ではエレウシスの秘儀は封じられていますので、ディオニュソスはたんに酒の神ですが、ドラァグクイーンの料理として出て来たということは性的倒錯も意味していると思います。

そういうわけで、なんだかわからないけど青いおじさんに不快感を感じた人がいても不思議ではないと思います。



キリスト教会の反発

キリスト教徒は世界で24億人以上いるそうです。
いろんな会派があるので、24億人全員が怒っているわけではないと思いますが、イーロン・マスクも批判していました。



この『最後の晩餐』のパロディは、トーマス・ジョリーというフランスの俳優が監督したそうです。(一方でユダヤ人という噂も)

式典の「フェスティヴィテ」の部分には、キャットウォークに沿って一列に並んだドラッグクイーンのシーンがあり、ジョリーはこれを「オリンポスの神々に関係する異教の饗宴」を表現していると述べた。
しかし、このシーンは、イエスと十二使徒を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチのフレスコ画「最後の晩餐」の再現であると広く解釈され、このため、保守派の政治家、キリスト教徒、イスラム教徒から冒涜的であると世界中で批判された。
このシーンに子供がいたことも批判を呼んだ。

Wikipediaより

ジョリー氏が言う「オリンポスの神々に関係する異教の饗宴」というのは、オランダの画家ヤン・ハーメンツ・ファン・ビルヤートの「神々の饗宴」という絵らしいです。
こちらの絵の構図もダ・ヴィンチの影響がありますね。

私的には、上の方のコメントが一番腑に落ちました。
「生物学上の本当の女性を蔑視している」

こうなってくると、閉会式大丈夫かな?と思いますよね。
同じ芸術監督の可能性が高いですしね。


マスターナンバー33と黙示録

オリンピックにはほとんど興味がないので、先月やっと今回が「33回」と知りました。

数秘術では、11、22、33などはマスターナンバーと呼びます。波動が高い数字と言われます。
フリーメイソンの階級が33というのも知られていますね。

3単体では、数秘術では「神の創造」を意味します。
3+3は6、3×3=9です。3、6、9については、ぜひ霜月やよいさんの記事をごらんください。

フリーメーソンのシンボルに似ていませんか?気のせい?(笑)

金の牛もちゃんと置いている。


これはおそらくジャンヌ・ダルクがモデルだと思います。
メカニックな馬に乗って、セーヌ川の上を進みました。
会場に五輪の旗を届ける役目だったようです。

陸上では本物の白い馬に乗り換え?て。
でも顔がよく見えないです。なんだか顔も銀色に見える。
黙示録の4人の騎士のひとり「死」の暗示のように思えます。
(本当は違うんでしょうけど)

そして顔が見えない人がもうひとり。
あのオペラ座の怪人です。


これ私感ですが、このオリンピックの裏テーマなんじゃないかと思うのです。生の躍動を競うオリンピックの、別の面は「死」。
顔(表情)を無くした人間の意味は「死」。

そういえば、こちらのダンスは日本では「心筋炎ダンス」と呼ばれているらしいですが、16世紀の原因不明の伝染病「ダンスマニア」の再現じゃないかと思いました。

1518年7月、ある女性がフランス・ストラスブールの路上で猛烈に踊りだし、原因不明の踊り病(踊りのペスト)が大流行した。
50人以上数百人が数週間にわたり踊り続け、毎日約15人が死んだという文献もある。

最後に

まあ、今回のセレモニーは攻めているといえば攻めていますね。
しかし、なんでしょう。俗にまみれた、という感じが・・・・。

でも、オリンピックに相応しいかどうかは置いといて、ドラァグクイーンを含めパフォーマーの頑張りは認めてあげたいと思います。

そして、これも検索されにくくなっているポスト。
「フランス映画のようなロマンチックなキス」だとほめているのに、規制がかかっているようです(苦笑)

今日はこのへんで。
次はまじめに8月の星読みします。ではまた。

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