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【統率者デッキ紹介】破滅の龍、ニコル・ボーラス

 初めましての方は初めまして。黒井と申します。
 岡山で主にデュエル・マスターズのイベントカバレージを書いていたり、身内でまったりMtGの統率者戦を楽しんでいたりしています。
 noteの感触とかを知りたいのでブログではなくこちらで試し書きということで書いてみました。 

 《破滅の龍、ニコル・ボーラス 》を統率者としたデッキは一年くらいじっくりパーツを入れ替えながら強化を進めてきて、カジュアル統率者戦でならまあまあ勝てるな、というくらいまでには詰めることができました。
 んで、統率者戦の広告とかも兼ねつつ取り敢えずひとつ書いてみようと思い、今に至った次第です。

1.デッキのメインコンセプト
 1.1 無限コンボで全員を倒す!
 1.2 《抹消》でPW以外を吹き飛ばす!
 1.3 TT系ソーサリー+《概念泥棒》で圧倒的アドバンテージ差をつける!
2.デッキ構築
 2.1 土地
 2.2 クリーチャー&PW
 2.3 アーティファクト&エンチャント
 2.4 ソーサリー&インスタント
 2.5 採用したいカード

1.デッキのメインコンセプト

 《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を統率者として選んだ理由は大きく二つ。私がニコル・ボーラスというキャラクターが大好きだからです。勿論、これだけの理由なら《ニコル・ボーラス》を選べばいいだけの話なんですが、MtGにのみ存在する独特なカードタイプ–プレインズウォーカーを実質的に統率者領域に置けるということが非常に大きかったです。

 7マナという決して軽くない起動型能力の起動に成功すると、初期忠誠度7の大型PWが誕生。+2能力と-4能力が非常に強力で、後述する無限コンボの補佐にも役立ちます。
 4マナ飛行4/4、cipで対戦相手全てに1ハンデスと生物面も高性能。生物を削ったこのデッキでは序盤は貴重なブロッカーとなります。

1.1 無限コンボで全員を倒す!

 このデッキは3人のライフ全てを削り倒すようには設計されていません。フェッチランド・ショックランド・《古えの墳墓》《マナの合流点》などマナ基盤からダメージをある程度は考えなくてもいいとは言え、120点前後を戦闘によって削り去る構築は何かを犠牲にしなくてはなりません。
 《破滅の龍、ニコル・ボーラス 》を統率者にすると決めた以上、これを活かす構築を目指すべきだと考えた私は戦闘による勝利を諦め、「なるべく汎用性を失わないようなカード群で無限コンボを搭載し、勝ちを狙う」という方向で考えました。

 搭載している無限コンボは大きく分けて次の2つです
 1.《等時の王笏》絡みの無限コンボ
  ⇒《等時の王笏》+《劇的な逆転》+任意の数の計3マナ以上が出るマナファクト群……無限マナ
  ⇒《等時の王笏》+《ナーセットの逆転》+《時間のねじれ》等追加ターン呪文……無限追加ターン
 2.《鎖のヴェール》絡みの無限コンボ
  ⇒《鎖のヴェール》+《求道者テゼレット》+(《永遠溢れの杯》(カウンター4以上)または2マナ以上出るマナファクト+《反逆の先導者、チャンドラ》等)……無限忠誠度能力
  ⇒《鎖のヴェール》+《時間の大魔道士、テフェリー》+2マナ以上出るパーマネント……半無限忠誠度能力
 《ヨーグモスの不義提案》、《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》の-4能力等で再度テフェリーを釣り上げて再度半無限

 また、《龍神、ニコル・ボーラス》と《灯の分身》があることにより、コピーも容易です。
 ex)《鎖のヴェール》1回起動状態から《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》を場に、《灯の分身》を墓地。他人の墓地含め無限リアニメイト。
 1.-4能力で《灯の分身》を《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》として出す(忠誠度8)
 2.コピーのボーラスの-4能力を起動(忠誠度4)。任意のクリーチャーまたはPWをリアニメイトする。
 3.コピーのボーラスの-4能力を起動。忠誠度が0になるのでルール効果により墓地へ。
 4.対象を《灯の分身》とし、対象は《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》とする。2に戻る。

 ex2)こちらは盤面更地、《求道者テゼレット》と《灯の分身》を唱えるだけのマナ(とマナファクト)があれば無限忠誠度へ突入可能です。
 1.《求道者テゼレット》を唱える。
 2.《灯の分身》を《求道者テゼレット》のコピーとして唱える。
 3.《灯の分身》側の《求道者テゼレット》で-X起動。X=4で《鎖のヴェール》をデッキからサーチ。
 4.オリジナルの《求道者テゼレット》で4マナ分のマナファクトをアンタップ。
 5.《鎖のヴェール》起動。3枚のマナファクトで5マナ以上生み出せれば無限マナ、無限忠誠度能力です。4マナだけでも無限忠誠度能力なので、横にPWがいれば多分勝てます。

​1.2 《抹消》でPW以外を吹き飛ばす!

 Obliterate / 抹消 (6)(赤)(赤)
 ソーサリー
 この呪文は打ち消されない。
 すべてのアーティファクトと、すべてのクリーチャーと、すべての土地を破壊する。それらは再生できない。

 PWが多く入っているこのデッキでは、どれか一つのPWが1ターン返ってくればそこから勝機をつかむことができます。
 《抹消》はその最たる例の一つで、エンチャントとPW以外を全て破壊するこのカードは私のデッキとかみ合いが非常に良いです。
 《龍神、ニコル・ボーラス》《反逆の主導者、チャンドラ》が残った状態で《抹消》を撃てるとまず負けないです。逆に対応でPWを処理されるとその時点の手札次第では負けかねません。慢心しないよう注意しましょう。
 上で上げたPW以外にも、+能力がルーティングで土地を引き込みやすくなる《ダグ・フェイデン》、土地は盗めませんが呪文を盗める《王神、ニコル・ボーラス》等、だいたい何か残ってたらそこから勝てるでしょ、といった感じで撃ってます。《抹消》自体は打ち消されませんし。

1.3 TT系ソーサリー+《概念泥棒》で圧倒的アドバンテージ差をつける!

 引き直し系のソーサリー(《時のらせん》《Wheel of Fortune》等)と《概念泥棒》を組み合わせることにより、自分だけ大量にドローし、相手は一枚も引けないという状況を作ることができます。
 《思考の器》が絡むとそのまま手札を持ち越せますが、一杯あった手札が7枚になったところで相手の手札は0枚なので良質な手札を確保できているというだけでゲームセット級です。もう一度引き直し系呪文を引いていた場合はまた次のターンなりその次のターンで撃てばいいですし。
 《概念泥棒》ほどではないですが、《覆いを割く者、ナーセット》と組み合わせた場合も相手のドローは1枚になるのでこちらも十分狙う価値があります。ナーセット自体の-2能力もマナファクトやコンボパーツを拾いにいけますし、相手のドローを牽制する意味では《概念泥棒》と変わりがないので積極的に狙っていきましょう。但し、個人的な感想ではありますが次のターンにナーセットが生きている可能性は相手の盤面が更地でも結構低いです。その場でドローコンボを完成させましょう。
 《聖別されたスフィンクス》は相手のドローに反応して2枚ドローするため、引き直し系のドローは勿論、ドローフェイズの最初のドローにも反応し、クリーチャーとしてのスペックも高いためコンボパーツとカウンターを一気に引きやすくなります。《徴用》でパクられるとピッチコスト分を1ターンと待たずに回復されるので泣きます。

2.デッキ構築

 先述の通り、私はニコル・ボーラスが好きで、PWというカードタイプがMtGの中で一番好きです。
 なので、「ニコル・ボーラスを可能な限り詰めて、PWが活躍できるデッキ」を目指して構築しています。
 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》《王神、ニコル・ボーラス》は盤面全体ではなく対戦相手一人に対する攻撃的な能力であるため、使いづらさは否めませんがこれは一種の「縛り」みたいなものです。
 特に《ニコル・ボーラス》なんかは使いづらいどころの騒ぎじゃありません。攻撃が通れば強いですが、維持コストがかかるのが一番のネックです。《青銅血のパーフォロス》と相性が非常に良いので、《御霊の復讐》とともに採用を検討ですね。
 では、デッキ紹介です。

 2.1 土地

写真 2020-02-26 20 16 29

 30枚。ごくごく一般的な枚数ではないかと。
 ショックランド、M10ランド、ハイブリッドランド、全色土地、フェッチランド、《ヨーグモスの沼、アーボーグ》、《古えの墳墓》、基本土地まではまあ説明不要かと。一枚だけ入っている《窪み渓谷》もフェッチランドからの選択肢として入れています。デュアラン欲しいナー
 《汚れた島》は変わった青黒ランドですが、条件さえ満たしていればアンタップインの2色土地ということなので、M10ランドと同等くらいで見ています。最悪無色でも出るのがえらい。

2.2 クリーチャー&PW

写真 2020-02-26 20 20 32

 次にクリーチャーとPWを紹介。
 「忠誠度能力を一度使えれば仕事した」と言われるEDHでのPWですが、序盤では意外と生き残ります。《夢を引き裂く者、アショク》は意図的に見逃されることがたまにあります。
 リセット系呪文に合わせて出せるとだいたい残ってくれるので、除去したい盤面に《滅び》を撃ってヘイトを下げたところにPWを投げつけましょう。キレられます。

 クリーチャーに関しては4/7がコンボパーツとかなり尖りを見せていますが、《熟考漂い》は縁の下の力持ちなのでぜひとも評価したい。
 3マナ2ドローとして使うもよし、2マナ余分に払って2/2飛行をオマケで出すもよしの小回りが利く頼もしい味方です。
 《ファイレクシアの変形者》も、クリーチャーだけでなくアーティファクトのコピーとしても出せるため、相手の《スランの発電機》をお手軽にコピーできます。青マナがファイレクシアマナなので2点ペイで無色のみ要求になるのもすごい。
 《粗石の魔道士》も《太陽の指輪》《師範の占い独楽》《モックス・アンバー》《魔力の櫃》など、選択肢が広く存在しているためサーチ範囲の狭さには意外と苦心しません。

2.3 アーティファクト&エンチャント

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 マナアーティファクト10枚、設置型アーティファクト6枚、エンチャント4枚です。
 青黒を特に使うので、《ディミーアの印鑑》だけは未だに入ってます。《魔力の櫃》→《ディミーアの印鑑》と出してそのまま起動まで行くと綺麗に青黒マナが出せるので好きです。
 エンチャント群であまり見ないのは《煙幕》《Dystopia》あたりでしょうか。自分が引っかかりにくい妨害エンチャントを採用しています。黒入りなのでこういうメタカードも素早くサーチできるのがいいですね。

Smoke / 煙幕 (赤)(赤)
エンチャント
プレイヤーは、それぞれのアンタップ・ステップに2体以上のクリーチャーをアンタップできない。

Dystopia (1)(黒)(黒)
エンチャント
累加アップキープ ― 1点のライフを支払う。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年(age)カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは緑か白のパーマネントを1つ生け贄に捧げる。

 2.4 ソーサリー&インスタント

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左上・・・打ち消し
左下・・・ドロー
中央上・・・追加ターン
中央下・・・サーチ
右・・・除去・コンボパーツ

 ドローが大振りなものを多めに入れているため、ナーセットや概念泥棒に非常に弱いです。そのせいもあっての《赤霊破》です。使ってるカードに弱いとはこれまた皮肉ですね。
 青黒の組み合わせがドローを強力に推し進めてくれるため、手札に困ることはあまりありませんでした。その分、マリガン基準は少し厳しめにしてもドロー呪文で巻き返せることが多いです。
 追加ターン呪文は青入ってるし取り敢えず入れとけというのもありますが、引き直し系のドローでそのままターンを返すと最初にその恩恵を受けれるのは《時のらせん》を撃った時以外は相手になってしまうため、フルアンタップで潤沢な手札を使用できるタイミングを作れる追加ターン呪文がとても強力です。
 墓地に叩き込まれたPWは《戦慄衆の復活》でまとめてリアニメイトして一気に逆転することも可能です。《ダグ・フェイデン》で意味深にPWを捨てて「へー、それ抱えないんだ」って言わせましょう。ただし、色が合っていれば《夢を引き裂く者、アショク》の採用率は結構高い(当社調べ)ので、アショク含め墓地対策カードには気を付けましょう。

2.5 採用したいカード

 主に金銭的理由で入ってないカードを紹介します。「なんでこのカード入らないの?」と思ってここにも居なかったら私が忘れているか知識がないかなので優しく教えてくださいまし。
 《意志の力》・・・青触ってるならまあ欲しいよねとなるカード。0マナで撃てるというだけで採用価値がある。《否定の力》1枚では足りないなあ。
 《精霊龍、ウギン》・・・場に出てしまったエンチャントが触れないので、それを触りたいというのと、雑なリセットボタン。生き残ったら当然勝つでしょうし。《リスティックの研究》にヤキモキするデッキなので、こういうカードは欲しいです。
 《毒の濁流》・・・全体に-X/-X修正を与える。序盤の小型を連打するデッキに対して撃ちたい。自分のPWへの攻撃を止める意味でも除去は多めに取りたい。
 《霊気貯蔵器》・・・枠探し中。自分のライフを回復できる貴重なカードですし、《ボーラスの城塞》《師範の占い独楽》と組み合わせて無限ライフ無限バーンもあるので、検討中の枠。
 土地基盤・・・優先度は低い。主に入れたいものとしては対抗色フェッチ3種、マナの合流点、デュアルランドだが、無くても勝てるしなぁ……という状態をだらだらと続けている。ショックランドでダメージを受けるのがどうしても嫌!となったら《Underground Sea》とか買うかもしれない。今のところ予定はない。

 MtGでお金をかけ始めると一番歯止めが効かないのが土地基盤だと個人的には思っていて、今の土地基盤にしてもそれなりの金額はかかってます。ショックランドとフェッチランドも今ではいい値段しますし、比較的相場の安い緑白フェッチがこのデッキには入らないのが痛手です。
 4ターン目までに3色を揃えるためにはまあまあ強めの基盤が必要だと感じたので(他にも色要求の厳しいカードがボーラスには多いので)、ある程度基盤には課金しています。現状気を付ければタップインする土地は殆どないはずなので結構満足しています。

 ゴリゴリと書き進めてみましたが、いくらでも書けますねこれ。
 随時更新してみようと思います。
 とりあえず初稿としてはこんなところで!

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