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#03 どんどん具合が悪くなるけど自分のせいだと思っていた十代後半(下)


高校生(続き)

 現役時はいくつ受けたのか(5前後?)、もう忘れてしまいましたが全部落ちました。高2の冬に一念発起したのですが、ダイエットなど一気に全部やろうとして結論から言えば全部失敗しました。

 炭水化物をほとんど食べない、短時間睡眠でとにかく勉強するなどの極端なことをしていたら、痩せたけど集中力と体力が落ちて効率的には勉強できませんでした。野菜ばかり食べて💩が緑色になったこともあります。165/48くらいまで数か月で落ちたのですが、急激にやりすぎたので反動で摂食障害のようになって体重は56くらいまで戻りました。所謂リバウンドです。摂食障害に関しては当時から母娘関係の問題とセンセーショナルにテレビでよく流れていましたが、母親は良くも悪くも子供をお腹に時にいるときから面倒を見て洗脳しているので、影響を受けるのは当然だし、私の場合は異常食欲が原因だったので、メディアがよく言っている“母娘関係原因論”は違うと思っていました。現に異常食欲が出るまでは特にダイエットしなくても痩せていましたし。

 実は異常食欲、集中力や思考力の低下、気分の浮き沈み、にきびは同じ病原だったのですが、当時はそんなことはわからないのでただ自分を責めて、それがストレスになって堂々巡りになっていました。痩せられないのは意志が弱いせい、勉強できないのは怠惰🦥だから…みたいな📿🛐96年あたりからJ-POPの歌詞が「努力・根性・自己責任」的な内容が増えて新自由主義のプロパガンダのようになってきたのもあると思います。

 あと当時を知らない方に補足しておくと、今とは違ってネットで効率的な受験勉強法を入手できないので田舎の公立の高校生には不利でした。

浪人生

 予備校に通うようになり心機一転がんばろうと思ったのですが、ここで初めて勉強のスケジュールをきちんと組んだところ、実際にやってみると予定通りに進まないことに気づきました。当初は国立を目指していましたが、実際に消化できないので私立に変えて3教科に絞りました。

 当時は私が馬鹿だとか根性がないとか思っていました。けれど今思うと、もちろん体調はそのままなので、物理的に勉強ができなかったのです。もし病気でなくても、あの時以上の結果はでたかどうかわかりませんが、とにかくいい状態では勉強ができませんでした。

 たまに頭を締め付けられるようなかんじの頭痛、脳より小さいヘルメットを強引に被せられているような頭痛(今調べたら緊張型頭痛?)がよくでるようになりました。加えてこれより頻繁ではありませんが、片頭痛もたまにでるようになりました。(今はないのでいつ消えたかわかりませんが、30代ではもうなかった気がします)

 このころ「うつは病気です。迷わずお医者さんへ」とテレビで喧伝するようになりましたが、私の気分の浮き沈みは生理に連動していたので精神科へは行きませんでした。眠れないというよりは、いつも疲れて眠かったですし。おそらく「カッコーの巣の上で」の影響で、薬でそういうのをコントロールするのが怖かったというのもあると思います。なので未だに人生で一度も精神科へ行ったことも薬を飲んだこともないのですが、この分野も破壊的イノベーションが起こると思いますので、よろしくお願いいたします🙇

日本では99年に最初のSSRIが販売された。SSRIを製造販売する製薬会社は「うつの症状が出たら迷わずお医者さんへ」というキャンペーンを展開。軽度のうつ状態の人が、精神科や心療内科を受診するケースが激増し、99年に44万人だったうつ病患者は2005年には92万人に増えた。

「SSRIの導入後、製薬会社のキャンペーンにより医師を受診する人が急増し、SSRIの売り上げも急激に伸びる。これは先進国共通の現象だ」。SSRIの副作用について警告してきたイギリス・バンガー大学教授の精神科医デイビッド・ヒーリーはそう指摘する。かつての抗うつ薬の市場規模は小さく、製薬会社にとって魅力的な分野ではなかったが、SSRIと広報キャンペーンの組み合わせは、その状況を一変させた。

 出典:製薬会社のキャンペーンは是か非か 副作用めぐり社会問題の例も

 異常食欲でお腹がすいているけれど、太るのが嫌でやっぱり食事制限しているし、机に向かっても集中力が続くのは2~3時間で残りは軽く流して一日に4~5時間勉強するのが精一杯でした。

   こんなかんじでフラフラでしたが若さで何とか誤魔化して乗り切って、東京の私立大学の経済学部に行くことになりました。ネットで私文がこんなに馬鹿にされているのは知りませんでしたし、納得できる部分もあるのですが、私にとっては当時できる限りのことをしてやっと入ったのです。

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