機械に真似できない資質。

ハイコンセプトという本を読んでいまして。
共感について少し学んでおります。

ポールエクマンという伝説の心理学者の発見。アジアも南アメリカの人もアメリカ人と同じように表情を読み取るということを発見した。
なるほど、これは西洋文化の影響がある為かもしれないと。なので、その影響がなさそうなニューギニア高地の人達を調査した。すると彼らも同じように表情を読み取る、と。
結論は、ダーウィンの主張と同じ、表情から感情を読み取っている、だそう。

表情の読み取りは右脳半球が得意とする能力であり、ジョージワシントン大学の神経学者曰く「自分の感情表情の際も、他人の感情を読み取る際もおもに右脳が動く」
大多数の女性が赤ん坊をあやす時に身体の左側であやすのはこの為で、直感的に子どもの感情を理解しようとする。左側を向くと右脳が活動するとのこと。ということは左側を向いて人を見たほうが人の感情は直感的に理解しやすいのだろうか。

右脳に損傷のある人は他人の感情を上手く読み取れず、左脳に損傷のある「失語症」の人は言語能力が劣る代わりに、より表現力豊かな手段で相手を理解する能力が研ぎ澄まされる、つまり共感力なのかな。

この、人間の感情を推定する能力がコンピューターにはまだないそうで。「非常に高い計算能力にもかかわらず、人間と関わるとなると、自閉症患者のようになってしまう」と言われているそう。

人間関係の機微を理解する事が求められる仕事はこれからも残ると言われており、内向型人間の時代、なんて本も。
内向的な方が人の気持ちを察する能力は高いと言われるし、最近つくづくそう思う。スキルとして高めたいなぁと。