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これからビジネスを始める主婦が知っておいた方がいいお金の話

「ビジネスをしたことがないので不安です。」
というのは、主婦がビジネスを始める時によく聞く話だ。

専業主婦だったり、企業で事務の仕事しかしていない場合は、モノを売る経験がないので、不安に感じるのは当然だ。

で、資格などを取りに行っても営業について教えてくれないので、どうしようとなる。そこにビジネスコンサルタントなんて職業があるので、集客講座に行ったり、塾に入る。ここでお金を稼ぐことができればいいのだけど、うまくいかないケースも少なくない。

うまくいかない人は、共通した誤解をしている。ので、この記事では、主婦がビジネスを軌道に乗せることができるように誤解しているポイントをお伝えしたい。

■ ビジネスで成功する主婦の共通点

いきなり失敗する理由を話すのもテンションが下がるので、成功する主婦の共通点をお話ししたい。

1:強烈な願望がある

2:切羽詰まっている

3:自己肯定感が高い

要は、
お金が好きで、
離婚したいけど、子どもを養う収入が絶対必要で、
あの程度の人が成功するなら、私もできる!

と思える人は、かなり高い確率で成功する。ので、1、2、3に当てはまれば、コンサルや塾で学んだことをひたすらやればOKだ。該当者はここで読むのをやめてもらって問題ない。

■ ビジネスの何が不安なのか?

上記に当てはまらない人は、続きをお読みいただきたい。

まず、ビジネスの何が不安なのか?について考えたい。多くの人は思考停止なので、「やったことがないから不安」という話をする。漠然とした不安は解消のしようがないので不安を具体化したい。

ビジネスの不安=お金を稼ぐ自信がない

という話が多い。

さらに、具体的に言えば、どのように商品やサービスを販売すればいいのかわからないということになる。そこで、ブログの書き方やSNSの使い方を学ぶのだが、その前に、「お金」とは何かを知っておきたい。

■ お金とは何か?

お金を稼げない人は、お金についての認識を誤っていることが多い。

資本主義において、お金とは信用である。

財布の中に2万円あれば、「2万円分の商品やサービスを受けてもいいですよ」という信用があるということだ。クレジットカードの制限やサラ金の貸付額もすべて、その人の信用で決まる。

信用の高い人は、お金を必要としないこともある。有名人は、無料で商品を提供され、サービスを受けることができる。それは、彼らがそれを宣伝してくれることで、商品が売れて、お金が入ってくることを提供側が知っているからだ。

お金とは信用。

実は、信用を得て、お金を得るほど使わなくてよくなる。ホテルのサービスはよくなるし、マイルを持っている人は無料で海外旅行ができる。お金持ちほど特典が多いのだ。その理由は、これまでしっかりと利用していただいた「信用」に他ならない。

逆に、お金に困っている人は、信用がないからだ。信用がなければお金を稼ぐことはできない。だから、お金を稼ぐ方法を考える前に、どうすれば信用を高めることができるのかを考える。それがビジネスのスタートラインだ。

リーマンショックで、家を失った人には気の毒な話だが、家を失った理由は信用がなかったからだ。だから、再び家を手に入れたいなら、政府や大企業に文句を言うのでなく、信用を得る努力が必要だ。

■ なぜ、夫はお金を使うことを嫌うのか?

お金に困っている主婦の多くは、夫の稼ぎが少ないか、使うお金を制限されていることが多い。

ここで、夫をケチくさい奴と断罪する前に、なぜ、夫は稼ぎが少ないのか、お金を使わせてくれないのかについて考えてみる。

それは、ズバリ、夫の信用が低いからだ。

会社は夫を高く信用していないので、給料も安い。はっきり言えば、稼いでくれそうにないから給料やボーナスを少なくするということだ。この話をすると、長時間仕事をしているという反論があるが、長時間の労働が信用に繋がるとは限らない。

で、お金を使わせない理由は、夫が自分を信用していないからだ。自分がどんどんお金を稼ぐことができると自分を信じる人は、節約をしてもケチらない。

貯蓄をするのも、保険に入るのも、自分の将来を信用していないからだ。

「誰のおかげで生活できているんだ?」というのは暴言なのだけど、心中を察すれば、夫は自分に不安なのだとわかる。

ここがわかれば、賢い主婦は、夫の給料が安い場合、パートに行ったりはしない。パートに行っても、雇用先は、作業をしてくれるだけだろうという程度の信用しかしないので、それほどは稼げない。

もちろん、時給は上がっていくが、それも信用の上乗せだ。長く働いてくれるのでやめないだろうという信用。気がきく人だという信用。お店の売上を上げてくれるという信用を勝ち取れば、さらに時給が上がる。

しかし、パート先での信用を積み重ねても大きくは稼げない。効率が悪いので、賢い主婦は、夫の信用力を高めるサポートをする。

「あなたならできるわよ。信じているわ」

と言うのである。

■ お金は信用という証拠

ビジネスをやったことがない人は理解が難しいかもしれないので、経済は信用で回っているということをわかりやすく説明をする。

・有名なお店が無名のお店よりも繁盛するのは信用があるからだ。
・株価が下がるのは、企業の信用が下がっているからだ。
・上場できるのは、将来の成功が信用されているからだ。

この点がわかれば、FXや株式投資で損をすることが少なくなる。

投資の原則は、安く買って高く売るということだ。

安く買えるからといって買ってしまうとさらに暴落するし、人気があるから購入してもその後に下がることもある。

投資をする場合は、その投資先をどのくらい、あなたが信用できるかで判断すると失敗が少ない。

ある企業が何かの理由で信用をなくし、株価が下落した。しかし、きっと信用を取り戻すと信じることができるなら買いだ。

夫も一緒で、「この人なら大丈夫」と思うなら、パートで小銭を稼ぐ必要はない。逆の場合は、残念だが、あなたが稼ぐしかない。その場合、ビジネスをする必要があるので、続きをお読みいただきたい。

■ セールスやマーケティング<信用

コンサルや塾の中には、セールスやマーケティングに特化していることころがある。

技術的には長けていても結果が出ない場合は、自分の信用について振り返ると売れない理由が見える。

凄そうなブログ記事を書いてもお客さんとの写真がなければ信用を得ることはできない。記念日に夫婦円満をアピールしても、夫と子どもがつまらなさそうな顔をしている写真を上げると信用を得られない。(夫婦円満をアピールしたいなら、記念日でない日に特別なことをしている方が信用を得やすい。というか、毎日を楽しめばいいのだ)

信用を無視して、コンテンツが悪くても、セールス力があれば売れると教える人もいるが、とんでもない間違いだ。

言葉たくみに契約をしても、信用をなくせば商売は長くは続かない。

信用をなくせば、一瞬でお金を失う。

■ やはりセールス<信用

売上を上げるためにセールスが重要であることは否定しない。私も企業でセールスの支援をすることがある。しかし、セールス力があっても、商品やサービスで信用を得られない企業は必ず業績を落とす。

最近では、マンション経営で有名な企業が品質に問題を起こした。この会社のセールス力は秀でたものがあったが、品質が追いついていなかった。

また、売れる営業マンの特徴はハンターのようで、売った後のサポートが弱い。だから、企業には商品部やサポート部がある。

主婦のビジネスの場合、セールスとサービス提供が自分になるので、セールスに力を入れすぎると、サービスの品質に影響が出ることが多い。

長くビジネスを続けるためには、まずは、信用の構築が重要になる。

■ あなたはどんな人を信用するか?

あなたが買い手の立場になった時、どんな人を信用するだろうか?

少なくとも、
・セールス力のある人
・マーケティング力のある人
ではないはずだ。

自分の欲求を満たしてくれたり、問題を解決してくれる人のはずだ。

そのための基準は

・実績
・知名度
・フィーリング
・お客さんの評価
・商品やサービスと自分の相性

などとなるはずだ。

ビジネスで成功しようと思うなら、セールスやマーケティングは手段であり、信用の構築が最も重要であることを理解しなければならない。

■ 何もない人が信用を構築する方法

信用の重要性がわかったところで、何もない人がどのように信用を得るのか?という疑問があると思う。

その方法は、小さな信用を積み重ねるということだ。

サービスを開始した当初は、無料でもモニターを集める。そして、モニターの人の信用を得る。

間違っても無料だからと言って手を抜いてはいけないし、「ここから先は有料」などとしてはいけない。実際、無料だから人が集まるかと言えば、大きな勘違いだ。無料でも人は集まらない。信用がないからだ。

モニターの信用を得たら、口コミで紹介をしてくれることもある。また、ブログの読者の信用を勝ち得たいなら、モニターの感想を掲載する。

もちろん、主婦ビジネスの多くは、自分が商品になるので、自分が信用される記事を書く。SNSの投稿もすべて、信用が上がるかどうかを基準に投稿する。

無料動画やレポートを作成する場合も、信用を基準にする。もちろん、プロフィールもお客さんから見て信用できるかどうかが基準だ。

こうした方法は、即効性があるものではないので、遠回りに見えるかもしれないが、必ず強いビジネス基盤を作ることができる。

■ 値決めはどうすればいいか?

信用を積み重ねつつ、稼ぐことができない理由は、値決めの失敗だ。

値決めを失敗する理由は、

・安く設定してしまう
・他の人の値段を参考にしてしまう

ということだ。

価格の決まり方は、

問題の大きさ×売り手を買い手の信用

で決まる。

例えば、ダイエットの場合、できれば痩せたいという人と同窓会まで1ヶ月で5キロ痩せたいという人は問題の大きさが違う。

大きな問題の解消をサポートできるほど、あなたの信用は高まる。安く売れば相手が喜ぶというのは錯覚だ。相手は、問題を解決したいのだ。そのために、あなたが使う労力を金額に換算すればいい。

値段は、お客が決めるものでなく、自分の価値で決めるものなのだ。ビジネスとは、値決めであるとも言える。

■ 今日からやること

最後に、ビジネスをやろうと思う主婦がやるべきことは、すべての行動や配信を「信用を高めるため」に特化することだ。

「ブログに何を書いていいのかわからない」という人は、相手が見えていない。見えていない相手の信用を得ることはできない。ブログに書くことは、サポートしたい相手を明確にしてその人に対して、自分の信用を高める内容だ。人気ブログの多くは、特定の誰かに向けて書かれている。一人へのメッセージが万人に届くのだ。

最終的な信用は、「難しい課題を解決した実績」で決まる。稼いだお金の金額ではない。お金は信用を積み重ねた後に引き出されるものだ。

小さな信用が大きな信用につながる。ノウハウを追い続けて成果を出せない日々を過ごすよりも、遠回りのような近道だ。


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