#7広報の基礎知識と3つのハッシュタグ
こんにちは。寺田望です。
しばらく間が空いてしまいましたが、その間にも江角さんは加速度的成長を遂げております。
あっという間ですね。お会いしたのが春先で。
5月にテラココ(この番組)撮ろう!となって、伴走していたら大事な成長の1ページをサポートできるようになりまして。
すぐそこに迫っている10月1日「コーヒーの日」にコンマラボとして新しいニュースを出すことになっているので、コトリスラボのチームも応援させていただいております。
江角さんは、Xデーを目前にして忙しい日々を過ごされていますか?
1.Xデー(10月1日)を目前とした、目まぐるしい毎日
江角さん:
本当に毎日目まぐるしくて。
広報の第1歩目が分からないというところから、こうやってディスカッションの場をいただけたり、テラココで話すことで頭の中を整理して、「広報ってそもそもどうやって発信していくのか」「ファンづくりってなんだっけ」みたいなベースの部分、「リリースをしていくのにテクニカルにもどういうイベントを仕掛けていくんだっけ」みたいな応用のケースまで、本当にいろいろなフェーズで日々を駆け抜けています。
今度、撮影もご一緒していただきますよね。
寺田:
3日後に静岡県三島市に来てもらいますね。
オンライン越しでも距離を感じることなく、ディスカッションなどをさせていただいておりましたが、この度ラボで撮影をサポートさせていただくことになりまして、ラボチームもフル体制フル装備で臨んでおります。
江角さんと江角さんチームの千葉さん、お二人に三島市に来ていただいて撮影をします。
リアルにお会いできるのは初めてなので、とても楽しみです。
前回の収録後、オンラインで江角さんのチームの皆さんをご紹介いただいた際に、江角さんのプロジェクトのメンバーの皆さんにも共有した方が良さそうだということで、広報の具体的なレクチャーをさせていただきました。
私の方からオンラインで、広報の基礎講義を2回に分けて行いました。(こちらもまた動画でダイジェスト部分のみ公開できるよう準備中です。)
江角さんも毎日いろいろなディスカッションやコンテンツ作りに日々忙しくされているとともに、今新しい挑戦としては東京都のAPTwomen という取り組みにも6期生としてエントリーされたということで、説明していただいてもいいですか。
2.東京都女性ベンチャー成長促進事業“APTwomen”
江角さん:
東京都が主催する女性起業家の支援事業で、今世界的にも有名な女性起業家が出てきたり、女性がキーマンになっている企業の成長率が著しいということもありまして、都を挙げて女性起業家の支援をするという事業です。
グローバルに活躍できる人材を輩出することを目的とした国内プログラムと海外プログラム、昨年からはCOVID-19の影響で完全オンラインにはなりますが、育成事業としての研修や日々のメンタリングなどを通じて活躍できる人材をサポートすることが趣旨となっています。
そこに6期生として採択いただきまして、ちょうど昨日、記者会見として採択された40社がお披露目になりました。
寺田:
6年も続いていて、著名な女性の起業家や資金調達を達成した先輩方も輩出しているAPTwomenに選出され、もともと江角さんの事業は海外も視野に入れていきたいということだったので、早速手繰り寄せていらっしゃいますね。
でも、すごく順当にキャリアを積みつつも、順調さだけではなくて必要な壁にもちゃんと向き合っていらっしゃって。
創業期に擦り傷程度の経験をしておくと、耐性がつきます。それが創業期の醍醐味でもあったりするので、ひとつひとつクリアしている様子を見ることができて、頼もしいなと感じます。
前回は、江角さんたちチームに特別講座として実践をたくさん入れた寺田式広報、現場で身に着けてきた広報の基礎知識をオンラインレクチャーさせていただきましたが、どんな実感がありましたか?
3.広報の基礎知識
江角さん:
これまで広報と広告の違いが全く自分の中で切り分けられていませんでした。
同じ広く知っていただくという中でも、広報の在り方として、どういう媒体を使うのか大きくカテゴライズした時に、何をやっていくんだっけというところがあって。
そういったノウハウももちろんですが、すごく意外だったのが、広報と事業戦略やブランド戦略は本当に紐づいているというところです。
どういうふうに展開していくんだっけっていう段階で寺田さんと話しながら入って、アピールの仕方の基盤に軸を通せたというところで、戦略と広報の関係性を体現しながら前回の講義を聞いてより腹落ちさせることができたな、と感じました。
寺田:
私もこういうふうに促せたらいいな、と予測を描きつつも、本当に創業期の心模様やアクションは予期もしないことが起こりうるので、広報の基礎知識は、今現在創業期の0〜1期に持っていたら、転ばぬ先の杖にもなるし、もっと俯瞰できるというか。
目の前の小さいことにAかBか?右、左?というより、もう少し広く捉えることができるから、事業計画が具体的になる。
まずは自分の根源に何があって何が強さに繋がるかということを広い視点で持っておくと、独りよがりの創業ではなく、みんなが応援して形づくってくれるスタイルになります。
江角さんもそんな方向性を向いてらっしゃるのかな、とインタビューを経て感じていたところでもあったので、ちょっとおせっかい焼きをしました。
創業期の広報をレクチャーさせていただいて、その中でチームメンバーの方にもそれぞれ素敵なコメント、気づきをいただきました。
江角さんとしてもブランドづくりと広報が密接につながっているんだな、ということを感じていただいて、そこをゴールに設定して最終的にどこで口火を切るかという時に、ゴールから辿っていくと第1歩が踏みやすいのかな、と思いました。
実際に江角さん自分自身で体験し、検証してみるステージにもう入っているっていうところですね。
講義の中で「メディア」と言われるものには4つの種類があって、という話をさせてもらいました。
自社のサイトなどを作って理解を促す「オウンドメディア」、お金を払って広告や新聞チラシ折込を出す「ペイドメディア」。今、伸び出しているのは「シェアードメディア」。SNS(Facebook、Twitter、Instagram、ラインアット、tiktokなど)を活用しながら自分たちの仲間を増やし、啓蒙していくメディア。最終的に目指していきたい客観的な視点で報道取材される「アーンド(承認される称賛される)メディア」。
まずは、サポートしてくれるラボのスタッフやクリエイターの皆さんが、「オウンドメディア」の足元まわりを10月のオープンに向けてグッと精度を高めるべく急ピッチで進めています。
いずれは「アーンドメディア」に挑戦。江角さんが出てみたいとおっしゃっていたメディアに近づいていけるようなブランディングづくりを今お手伝いしているところです。
江角さんは、メディアの動きを自分起点でつくっていくという経験が初めてながらもすぐ分かって下さったように思います。
広報が苦しいとおっしゃっていた頃よりも笑顔を見せていただけるようになった今、どのような心境の変化があったのか伺いたいです。
4.心境の変化と3つのハッシュタグ
江角さん:
広報と広告の差がいまいち分かっていなかったんだなっていうのが前提にありました。
どうしても「買ってもらうため」「好きになってもらうため」という、言い方は難しいのですが、「人の心をくすぐる」「操作する」側といったテクニカルのほうにいってしまって。
本質的に自分たちがやりたいこととかけ離れそうな予感がしてきたところに、そもそも広報は、いかに「自分たちらしさ」や「自分たちが持っている魅力」を表に出すかっていうことで、しかもそれを応援してもらうというところを目的としたときに、必ずしも広告とは違う世界観で自分たちの立ち位置や世界観を発信していかなければならないわけではない、と。
視点がすこし変わったことで一気に「あ、そうか」と。
知ってもらいながら応援される関係性を築くためのメディアなので、肩肘張ってお化粧して挑まなきゃというよりは、そのままナチュラルな私たちをいかに理解してもらうか、共感してもらうかという方向ですごく肩の力が抜けて、笑顔が出てきたのかなとは思います。
寺田:
表情を拝見していると伝わってくるものがあります。
江角さんはすごく正直な方で、自分の感情がナチュラルに表現できるようになってきています。
サラリーマンとして、組織の人間として力をつけてきた時期があって、そこから、自分の人間性とか自分の周りに来てくれた人との関係性を作っていく、そういうステージに来たからこその率直な反応なのかな、というふうに感じます。
オンライン越しですが、笑顔がこぼれる広報サポートが少しでもでもできていたら嬉しいと思います。
今の時期はどちらかというと江角さん自身も分かっていない原石というか、どんなことがみんな課題として解決されずもやもやしているか、こんな世の中でもいいんじゃないか、という部分をいかに刺激して引き出していくかという段階。
無限の可能性を秘めている0〜1期は、その方が発している言葉やブランディングしていく際のロケーションや細かいスタイリング、小物などを一つ一つ大切に選びながら、コンマラボにより近い風景、どんな絵を見せたいか、どんな言葉を紡ぎたいか、思い描いていることを全部反映していきます。
それが自分たちだけの独りよがりだけじゃなく、第三者にも分かりやすく浸透して「伝わるよ」「分かるよ」「興味持った」「関わってみたいな」「こういうのに投資したいな」と思うような仕掛けづくりを目指して。
マスを向くよりはマイノリティ、自分と近しい領域の人から広げていくほうが、確実に太いコネクションになると実感しているので、いろんな事例を含めながら江角さんのターン、コンマラボのターンをどうしていこうか、と本当にワクワクしながら紐解かせていただいている真っ最中です。
皆さんもぜひ10月1日以降のコンマラボを楽しみにしていただいて、ファンとして見守っていただけると嬉しいと思っていますし、今日はそれに加えて前回言いそびれてしまった部分をフォローして、リリース前の最後の回としたいと思っています。
前回はいろいろな広報のきっかけや切り口をつかむときに、わりと漠然としていて目に見えない部分を、いかに切り口を作って人の目やメディアの目に触れるか、というお話をさせていただきました。
そのようなとき、私はわりと今でいう「ハッシュタグ」、3つの切り口をみるようにしています。例えば初めて出会うとき、オンラインでもリアルでもファーストインプレッションを私はすごく大事にしています。
きっと出会うべくして出会った何かがあって、「どういうものを」「どういう感情を」「どういう印象を」受け取るのか。
話している言葉だけでは表層的なので、その方とお会いしていろいろ聞きながら3つぐらい心の中に思ったことを並べて、意味合いを考えてみます。
組み合わせを考えてみるときに、自分なりの視点が入ると面白いです。
江角さんは「コーヒー」がビジュアル的にも分かりやすかったですし、「子育て期の女性の起業」ということで自分と近しいこともありました。
あとひとつは、院まで研究されていた「脳科学」理系の研究職というところから拓く特異性、差別化がすごく開かれそうだなと。「知的好奇心あふれる集団」が生まれるのだろうなというところがイメージとして広がりました。
飲食業をやるわけでもないし、料理教室をやるわけでもないし、コーヒーはきっかけで。
でもコーヒーは強いコンテンツなので、そこから入ったことは素晴らしいと思います。
脳の探求をしてきた方がそういうものを見たときに、どういう世界が広がるのだろうな、という期待感から、私はその3つのハッシュタグを最初の印象として受け取りました。
これは人もそうだし、モノやコトの第一印象も同じ。
新商品が出たときにどんなキーワードが3つ取り上げられるのか、予想します。ニュースとかもそうですよね。
分かりやすく提示されているものを素直に受け取るのもいいですが、自分なりにナナメ読みして、こういうふうにニュースは捉えているけど、もしかしたら記者さんはこういうふうに考えているからここを強調したのかもしれない、と想像してみると面白いです。
いろいろな事象を3つのハッシュタグであらわすとしたら、という頭の体操をしていくと、いろんな目の前や耳を通り過ぎていく情報の洪水の中で、自分に自信を持つことができるし、自分の判断を信じることができるし、感性をのばすことができるじゃないかなというふうに思います。
いろいろな情報がワーッときて、自分の中で整理しきれなくなったときは敢えて3つにしてみる、もしくはなにかPRする良いところを探さなくてはいけなくなったら、とりあえず3つ捻りだしてみます。乾いた雑巾をさらに絞るような作業ですが。
3つ出すと、突破口が見えてきます。
1つも浮かばない、2つ止まりのときは勝機が厳しいかもしれない。出てきたキーワードの組み合わせがありきたりのときは、もしかしたらプロジェクトとしては陳腐なものになってしまうかもしれない。
「まずは3つ」が、最初の突破口の1つではないかと思います。
5.コンマラボを3つのハッシュタグで表すとしたら?
寺田:
江角さんは、自分の視点でカンマラボを3つのハッシュタグで表すとしたら何だと思いますか。直感で。
江角さん:
「感性(五感)」・「間がある、遊びがある」あと一つは寺田さんに言っていただいた「知的好奇心」。
ワクワクしたいというか。子どもの時の、何を見ても新鮮で、これなに?と聞いていた時代に戻れるというか。
そういう気持ちを持ち続けることができるブランドでありたいし、それが私自身ともつながる共通ポイントにもなるので、おそらくナチュラルにブランドとして発信できる部分でもあるのかなと思っています。
寺田:
おそらく受信側が全部を受け取りはしないけど、例えばその中で「知的好奇心」だったら、大人になってからワクワクしたい子ども心とか、それに近いことを相手も同じようにキャッチしてくれた瞬間、相思相愛になることが多いんじゃないかなと。
「ああ、これ私のためのサービス!」といったようにご愛顧いただくので、お客さんなりメディアさんなり心のキャッチボールの中で、ハッシュタグが相手にも同じようにキャッチされる、そこのすり合わせが広報のサポートには欠かせないのかなと思います。
私も初対面ではあまり固定概念を持たないようにフラットに臨むのですが、感性を磨いていくと双方に瞬間にすごく光るものがまた出てくると思うので、参考になればと思っています。
いよいよ明後日には江角さんの撮影もありますし、本当に水面下ではバタバタとカウントダウンが迫ってきていますが、10月1日に向けて皆さんにメッセージなどありましたらお願いできますでしょうか。
6.皆さんへ向けてのメッセージとリリース公開
江角さん:
10月1日をXデーと、前回前々回の放送で定めてからの怒涛の日々を過ごしているのですが、私たちはとにかく皆さんが少しでも「ワクワクする」「遊び心がある」「間が持てる」という世界観をお届けしていきたいと思っています。
今回は第1弾のリリースとして「コーヒーの焙煎」というところにフォーカスした体験をお届けするのですが、それを通じてコーヒーだけではなくて自身と向き合ったり、環境とマリアージュしたり別の気付きも待っているようなサービスにしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにお待ちいただけたらと思います。
寺田:
ありがとうございます。まさに序章、ここから始まるスタートを皆さんも耳で伴走してくださったら嬉しいです。
創業期ならではのワクワクドキドキハラハラは、ジェットコースターのように人生を豊かに、パワフルにさせるのかなと思います。
ご一緒できてすごく嬉しいです。
◆次回は10月1日のXデーを駆け抜けた江角さんに振り返っていただいて、広報としてみなさんにお伝えしたい事などを伺いたいと思います。ミラクルの連鎖が止まらない江角さんを、皆様も応援していただければ嬉しいです。
★発信された江角さんのリリースはこちら★
PRタイムス
オンラインで感性をひらく“間”に出合う。事前販売にて満足度9.6点の高評価を得た、おうちで焙煎「Comma Lab Coffee」を2021年10月1日(金)より販売開始。
Comma Lab
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