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2022ー23 プレミアリーグ 第5節 ウェストハムvsトッテナム 備忘録記事

ウェストハム1-1トッテナム

得点者(TOT)
34' オウンゴール

得点者(WHU)
55' 28ソウチェク

両チームのフォーメーション

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ハイライト

 前節、昇格組であるノッティンガム・フォレストに苦戦しながらも勝利を収めたトッテナム。今節は、前節アストン・ヴィラに勝利し、今シーズン初勝利を上げたウェストハムとのロンドンダービーとなった。

 序盤はボールを握るトッテナムに対し、ウェストハムが4-2-3-1の陣形を維持しながら守るというような入り。ここでボールホルダーに寄せに来るのでは無く、ここ数試合同様にDFラインがボールを持たされる展開が続いた。

 ここで無理矢理縦に繋げようとするとウェストハムのショートカウンターが発動する。CHが出て行った裏を使われ、そこからスピードアップされる流れは、前節のフォレスト戦とほぼ一緒である。

 17分には、ウェストハムのビルドアップからハイプレスが剥がされ、バイタルで潰そうと飛び出したダビンソン・サンチェスが潰しきれずにピンチを招いている。

 それでもトッテナムが押し込めば両サイドからのクロス攻撃で攻め立てる。ウェストハムが中を閉じて外に誘導していたこともあるが、トッテナムの攻撃は基本的にサイドがメインだった。

 ただ、純粋なクロス勝負ではウェストハムに勝てない。ボックス内にボールを入れても跳ね返されるシーンが多かった。

 それに対しウェストハムは押し込まれた際は5-4-1で対抗。この4-2-3-1から5-4-1に変化するのは、左SHのフォルナルスの匙加減で変わる。エメルソンが高い位置を取ればフォルナルスが下がり、CH番をしていたベンラーマがサイドに流れる仕組みである。

 撤退されると崩しきれない病が発動しつつあったトッテナム。スリーバックが棒立ちの状態で横にしかボールを動かさないため、それがウェストハムの守備のスイッチとなりハマりやすくなっていた。

 だが先制点はトッテナムに生まれた。ダイアーのワンタッチパスがケインに収まると前線の3人が一気に走り出す。ボールを受けたクルゼフスキが運び、外から追い越したケインがエリア内で折り返すと、これがケーラーに当たってオウンゴールとなる。得意なカウンターからゴールを奪った。

 前半を1-0で折り返すが後半も厳しい展開。特に前からの圧をかけてくるウェストハムに対し、なかなか剥がして前進することが出来ない。

 すると55分。ロリスのキックミスがスローインとなると、ウェストハムが早いリスタートで奇襲をかける。エリア内でボールを受けたアントニオの落としを2列目から飛び出してきたソウチェクに決められ同点とされる。リアルタイムで見てたら間違い無くブチ切れた。

 ウェストハムは新加入のパケタを投入し攻撃に厚みをもたらす戦法に出る。トッテナムはウェストハムのサイド攻撃で決定的な場面を何度も作られるも、相手のシュートミスに助けられる時間が続いた。

 トッテナムも前半同様にサイドからの攻撃を試みるが、やはりウェストハムのDFラインを脅かすような攻撃が作れない。

 後半アディショナルタイムにはトッテナムが大ピンチを迎える。左からの折り返しに、アントニオとソウチェクが段違いに飛び込むがどちらにもボールが合わず。このピンチを凌ぎきり試合終了。1-1の引き分けとなった。

雑感

 課題はここ数試合一緒なので以下省略。ウェストハムに純粋なクロス勝負で挑んでも勝算は低いので、やはり一工夫必要な試合だったと思う。

 そんな中でカウンターで得点を奪えたのは1つ良かったこと。ビルドアップに固執しすぎて自滅するよりかは、自分たちの武器で点を奪えたのは良かったと思う。

 しかしながら、持たされる展開が増えている中でそこを攻略出来ないのは痛手。例えばDFラインがボールを運んで相手を引きつればフリーな選手を生まれてくる。そうすれば中が空いてくるし、そこから壊すことも可能になるはず。

 無意味なパス回しでは無く、相手を動かすためのパス回しを期待したい。

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