bitFlyer Blockchain
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DAOのガバナンスと報酬設計~Gitcoin DAO/Optimism Collective/CityDAOから学び日本のローカルDAOへの活用を考える~
DAOのよい点と難しい点「DAO」はDecentralized Autonomous Organization、自律分散型組織のこと、と一般的には定義されています。理想像として全ての決められた機能がスマートコントラクトで動き、人がいなくてもまわる仕組みというように語られますが、足許の実態としては、同じFTやNFTを保有し、共通の目的のために集まった人たちがDiscordや独自プラットフォームでわい
もっとみる銀行のリスクを考える
シリコンバレー銀行は救済シリコンバレー銀行の破綻のニュースが世界中で話題となりました。本日(月曜日)までに預金者を保護しないと、連鎖倒産(システミック・リスク)の可能性があると考えられていました。ステーブルコインであるUSDCを運営するCircle社の信用問題にも広がりUSDC価格は下がりました。
またシリコンバレーのスタートアップの給料支払が滞る可能性も指摘されていました。
預金者については、
ビットコイン法定通貨化はトレンドになるか?+エルサルバドルの今
世界のビットコイン法定通貨化の実態最近Twitterを眺めていたらエルサルバドルにおけるビットコイン法定通貨化にも一役買ったSamson Mow氏のこちらのTweetが流れてきました。
SamsonはもともとBlockstream(ビットコインのコアディベロッパーのひとりAdam Backの会社)の人でしたが、直近ビットコインの国家、自治体への採用を促進するためBlockstreamをやめていま
誰でも分かるWeb3の原点(後編)
Web3とは何かを理解するために、ギャビンの「ĐApps: What Web 3.0 Looks Like」を翻訳して、私がなるべく優しく(とは言っても最低限のIT知識は必要かも)解説しました。
前編はこちら
ここから後編③Web 3.0の3つ目の部分は、コンセンサスエンジンである。ビットコインは、私たちの多くにコンセンサスベースのアプリケーションのアイデアを紹介しました。しかし、これは最初の
誰でも分かるWeb3の原点(前編)
Web3が昨今バズワードとなっていますが、定義はいまいち分からない状況で、これがWeb3、あれがWeb3と「ぼくのかんがえたさいきょうのWeb3」が乱立するという状況は、2014年に私がビットフライヤーを創業した時の「ブロックチェーン」に通じるものがあります。
やはり定義を考えるのは原点に返って見るということが良いと思い元イーサリアムのGavin Woodが書いた以下の「ĐApps: What
bitFlyer8周年とブランドロゴのお話
2022年最初のnote更新です。
1月9日でbitFlyerは創業から8周年を迎えることができました。これもひとえにbitFlyerグループのサービスをご利用くださっているお客様や、当社グループを支えてくださる関係者の皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
2014年1月9日に小宮山さんとbitFlyerを創業しました。当時は、ビットコインを知っている人が殆どいない世の中でしたが、ビッ
9月にビットコインが法定通貨になったエルサルバドル 2021年のできごと
2021年6月に南米エルサルバドルにおいてビットコインを米ドルに加えて法定通貨とする法案が可決され、9月に施行されてから3か月、これまでエルサルバドルでは何が起こり、どの程度ビットコインが法定通貨として浸透しているのでしょうか。
法定通貨になった4日後の状況は9月にこちらのnoteにまとめています。
本件、定点観測的にまとめていこうと思っているので2021年年末バージョンを書きました。
Bi
2021年10月時点の分散型金融~各種ブロックチェーン、DeFi2.0、規制~(2021年10月21日JBA DeFi勉強会)
先日2021年10月21日にJBA(日本ブロックチェーン協会)のDeFi勉強会で「DeFiの現状~各チェーンの特徴、プロジェクトの紹介、規制の方向性など」という話をさせていただきました。
私は暗号資産交換業者の人としてマーケット全体の動き、規制動向を見るためにDeFiも研究していますが、改めて今回2020年からのこの分野の大きな進化を感じました。
※2020年にもJBAのDeFi勉強会でも「CeF