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下落トレンド入りは回避か、材料乏しくレンジ相場を予想

・BTCは、アルゼンチンの外貨取引規制や米中貿易交渉、香港デモなどによりリスクオフムードが強まったことで、逃避資金が集まり急上昇。週足で10%超の大幅上昇となった。
・Binanceが暗号資産先物プラットフォームのユーザーテストを開始。また、暗号資産デリバティブ取引所JEXを買収。
・VanEckとSolodXがETFに類似したBTC金融商品を提供予定であると発表
・来週は材料乏しくレンジ相場を予想。直近上値としてBTC=117万円(11,000ドル)、下値としてBTC=102万円(9,600ドル)を意識。
・ETCのハードフォーク(9/12or13)やVitalik氏登壇のイベント(9/15)を控え、ETHの値動きには注目。

今週の相場動向

相場回顧 BTC:リスクオフの地合いが強まり、逃避資金が集まる

BTCはBTC=102万円(9,600ドル)付近で安定的に推移していたが、アルゼンチン:外貨取引規制や米中:貿易追加関税とWTO提訴、香港:デモの過激化などによりリスクオフの地合いが強まったことで、逃避先として資金が集まりBTC=112万円(10,600ドル)付近まで急上昇した。Binanceの先物取引プラットフォームやVanEckとSolidXが提供予定のETF類似商品に関する報道も買いを誘ったと思われる。

その後、香港:逃亡犯条例の改正案撤回や英国:EU離脱延期法案の下院可決、米中:通商協議開催で合意、イタリア:連立政権の発足などにより世界的な緊張が和らぐと、株式市場も買戻し優勢となり、上昇は一服した。

アルトコインからBTC資金集中トレンドも継続し、BTCは週足で10%超の大幅上昇となった。

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今週のトピックス

■ 国内ニュース
デジタルガレージと大和証券グループが「DG Lab2号ファンド」を組成、200億円規模を目指す(8/30)【業務提携】
通貨「リブラ」に期待と懸念、フィンサム開幕(9/3)【その他】
日銀総裁「新市場開拓につながる技術革新が必要」フィンサム2019(9/4)【発言】
みずほ「J-Coin Pay」試験システムに不正アクセス、ビットコイン求める文言書き込まれ発覚(9/5)【ハッキング】
ブロックチェーン技術、国際ルール整備へ 金融庁方針(9/5)【規制】
麻生財務相、デジタル通貨規制「包括的な検討必要」フィンサム2019(9/5)【発言】

■ プレスリリース
キャッシュレス推進に向け次世代金融インフラを提供する「マネータップ株式会社」に新たに4行が資本参加し合計29行に(8/30)【業務提携】
オリックスと東京大学、電力の地産地消を促すトラッキングシステムの共同研究を開始(9/2)【実証実験】
avexが開発した、デジタルコンテンツに証明書を付与する「A trust」をGugenka®が初採用(9/2)【業務提携】
野村HDとNRI、ブロックチェーン技術を活用した有価証券等の取引基盤の開発・提供を行う合弁会社を設立(9/2)【業務提携】
株式会社マクロミルがマネックスグループ子会社のコインチェックと協業、業界初となる、アンケート協力報酬を仮想通貨に交換するサービスを開始(9/4)【業務提携】
博報堂DYメディアパートナーズ、dAppsゲーム領域における新規事業開発を行うプロジェクト「PlayAsset」を組成(9/4)【新規事業】
SBIがブロックチェーン上でのAMLソリューション等の提供・開発を行うElliptic Enterprise Ltdへ出資(9/4)【業務提携】
メタップスアルファがNFTマーケットプレイス「miime」のクローズドβ版をリリース(9/5)【新規事業】
Keychain、企業がブロックチェーン上でデータセキュリティとIdentity基盤を実装できる「Keychain Core」の提供を開始(9/5)【新規事業】

■ 海外ニュース
R3、13兆円規模のイスラム債市場開拓のためにドバイの企業と提携(8/30)【業務提携】
IBMと海運大手マースクのブロックチェーン、タイの税関局が導入へ:報道(8/30)【ブロックチェーン】
「DAOルネサンス」ベルリンにて勃興(8/31)【その他】
フェイスブック「リブラ」、EU競争当局の焦点に-ベステアー委員(8/31)【発言】
仮想通貨融資のDharma、“国境なき銀行”を目指し方向転換──ステーブルコインの貯蓄口座を開設へ(9/2)【新規事業】
仮想通貨は児童売買の取り締まりを「極めて困難に」:国連幹部(9/2)【発言】
メルシュECB専務理事、「リブラ」巡るリスクを警告(9/2)【発言】
北朝鮮が国連報告書を否定、サイバー攻撃で20億ドル調達(9/2)【その他】
タイの仮想通貨取引所Bitcoin Coが突如閉鎖を発表、サービス開始から5年(9/2)【取引所】
バイナンス、デリバティブ商品充実を目指して、仮想通貨取引所JEXを買収(9/3)【取引所】
バイナンスが仮想通貨先物プラットフォームのユーザーテストを開始(9/3)【取引所】
HSBC、人民元建てのブロックチェーン信用状で中国貿易を狙う(9/3)【ブロックチェーン】
VanEckとSolidX、ビットコインETFに類似した商品を機関投資家に提供へ(9/3)【新規事業】
「ビッグ4」 監査法人PwCのルクセンブルク支社、仮想通貨での決済を受け入れへ(9/4)【決済】
仮想通貨取引所がブロックチェーンスマホを発売 ── 5G対応機種も計画(9/5)【取引所】
仮想通貨ウォレット大手のブロックチェーン社、VCファンド設立に向けて、53億円の資金調達か:報道(9/5)【業務提携】
オランダ国民に仮想通貨サービスを提供する企業、オランダ中央銀行への登録が必須へ(9/5)【規制】
米議会に仮想通貨マイナーへの規制を要請:人身売買問題の専門家(9/5)【規制】
韓国、ブロックチェーンで売上をあげたテック企業は4社に1社未満(9/5)【その他】
リキッド、テレグラムのトークン販売でウォレットアドレスをいよいよ公開(9/5)【取引所】
サムスン、カカオ子会社と手を組み「ギャラクシーノート10」の仮想通貨対応モデルを発売(9/5)【新規事業】
FBリブラ、EU規制当局の「大きなはざま」に=EBA(9/5)【発言】

■ 暗号資産
イーサリアム財団が次期アップデート「Istanbul」に対応したノード運用ソフトGeth v1.9.3を公開(9/3)【ブロックチェーン】

来週の相場予想

下落トレンド入りは回避か、材料乏しくレンジ相場を予想

BTCはこのままBTC=100万円(9,400ドル)を割り込み調整入りするかに思われたが、世界各地のリスクが揃って再燃したことを受け、再び逃避先として資金を集めた。これによって価格は大きく回復し、投資家心理もやや改善されたと言える。

しかし、さらなる上昇に向けては目立った買い材料に乏しい印象であり、株式為替動向次第で価格を伸ばすことは考えられるが、上値は重くなるだろう。一方で、市場には売り材料もないが、過熱感に伴う急落には警戒が必要である。

直近上値としてBTC=117万円(11,000ドル)、下値としてBTC=102万円(9,600ドル)を意識する。

また、来週はETCのハードフォークやVitalik氏登壇のイベントを控えており、ETHの値動きには注目である。

来週のトピックス

■ イベント
DeFi Summitがロンドンで開催(9/10-11)
CoinDesk主催、invest:asiaがシンガポールで開催(9/11-12)
Texas Blockchain Summitがテキサスで開催(9/14)
Vitalik Buterin登壇、Ethereal Summitがテルアビブで開催(9/15)

■ アップデート
Bytecoin(BCN)、メッセージ機能Copper v3.6.0を実装予定(9/12)
Ethereum Classic(ETC)、ハードフォーク実施予定(9/12or13)

コラム:リニューアルにあたり改めて自己紹介

見知らぬ男女が机を挟んで向かい合った時、十分と経たずして始まるのが自己紹介だ。私はこの時間がどうも苦手でならない。名前は…、趣味は…、職業は…などと実に退屈な会話が目の前で順番に繰り広げられていく。かと言って、何か自分が面白い自己紹介ができるわけでもなく、その場では無難にやり過ごす。あぁ〜アイドルみたいにオリジナルの自己紹介フレーズがあったら良いのに、なんて思って頭で考えてみるが寒い。「ウイーン生まれ、千葉県育ち、なんちゃって帰国子女の27歳、マーリンこと松嶋真倫です!」いや、やっぱり寒い。

と冗談はさておき、つい先週マネックスとしての業界におけるブランディングを主目的に「マネックス仮想通貨研究所」というメディアをリニューアルした。それに伴いマーケットレポートの配信媒体をイマドキ流行りのnoteに移すことになったのだが、これを機に簡単に自己紹介しようと思う。謎の執筆者「松嶋真倫」の名前を見て、レポートを読むのをやめた人や、誰やこいつ名前読まれへん、とムッとした人もいるだろう。以下を読んで、私のことが少しでも伝わると嬉しい。

自己紹介と言われると毎回何を話せば良いかと迷うが、今回は私が暗号資産・ブロックチェーン業界に入ることになったきっかけとその時の印象を話そう。業界の人に参入の動機を聞いて回ると、国際送金の手段としてビットコインに注目したとか、技術や分散の概念に魅了されたとか、インターネットの次の時代の流れを感じたとか意識高い系のコメントばかりが返ってくるが、私は一切そんなことはない。友人らに付いて気づいたらこの業界にいたというスーパー意識低い系の人間だ。

そして、印象も最悪だった。まだ銀行に勤めていた時に、当時その友人らとシェアハウスをしていたのだが、なんだかリビングが騒がしいと思って朝起きると、突然「50万円出してくれ」とお金をせびられた。どうやらビットコインが暴落して追証が必要になったらしい。社会人2年目にとって50万円は大金だ。しかし、私は、ビットコインが何なのかもよくわからないまま、通勤がてらATMに立ち寄ってお金を友人に預けた。今振り返ると自分でも全く理解できない行動だが、友人を信じたこの時の判断は少しも間違ってはいなかった。

そんなこんなで私は流れるまま友人らの会社に加わり、業務の一つとして暗号資産のマーケットレポートを毎週ときに毎日、2年ほど書き続けてきた。他の金融出身者のレポートを見かけることはあるが、私ほど継続してマーケットに関するアウトプットをし続けている人は業界にほとんどいないのではないだろうか。テクニカルについてはアセットによる大差がなく経験あるトレーダーに解説を譲るが、相場が動く業界特有の要素や株式為替市場との関係については、その変化も含めて誰より追ってきた自信がある。

このように大口を叩いてもまだまだ肩書きがものをいうのが金融の世界だ。正直に言って無名でキャリアの浅い「松嶋真倫」がビットコイン相場のコメントをしたところで誰も見てはくれないだろう。金融はどの世界よりも権力の偏りが顕著で、且つその重要度が大きいことは十分に理解している。しかし、私はこの世界でも肩書き抜きにコンテンツそのものが評価される流れを作っていきたい。その足がかりの一つとして、このレポートは存在している。

あれこれマーケットの人間っぽいこと書いてきたけど、その他レポート・記事の執筆とか編集とか取材とかもして、文字×金融×暗号資産・ブロックチェーンの人間です。引き続きよろしくお願いします。

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ビットコインを中心とした仮想通貨の相場展望をご紹介します!毎週金曜日には松嶋のウィークリーレポートや、また相場の大きく動いたタイミングで大槻の解説レポートをお届けします。(マネックスクリプトバンク運営)
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