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手作りのヒバ籠

青森ヒバはヒノキ科の針葉樹、青森県の県木です。一番の特徴は、香りの良さ。アロマや芳香剤などにも利用しており、癒しの効果がある優しい香りがあります。そして水や湿気に強いため腐りにくく、抗菌、防虫、消臭効果もあるので、建材としても珍重されているほか、まな板などの調理道具やバス用品にも適しています。

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北国の厳しい寒さに耐えてまっすぐに育った青森ヒバは、建材としても高級木材。下北半島のむつ市に、ヒバ材を使って籠を作っている方がいると聞き、尋ねました。

40年間務めた青森営林局でヒバ林を見守ってきたという柴田円治さんは、製材の際に出る端材を利用して籠を作り始めたといいます。ヒバ材を薄く削ってテープ状にし、1枚1枚丁寧に編み合わせて作る籠は、すべてが緻密な手作りです。出来上がった籠はぷ〜んといい香りが漂い、美しく光輝いていました。ヒバの籠は青森の下北半島の気候風土だからこそ生まれた生活道具。手にとると、何とも優しいヒバのぬくもりが伝わってきました。

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