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ビットコインの魅力はエレガントな奥深さ。目指すは自由度と信頼性の高い仮想通貨のプロバイダ的存在

日本企業のグローバル化が加速したことで、多くの企業がグローバル人材を採用しています。当社でもグローバル人材の採用に力を入れており、今では多くの方が活躍しています。

今回は、CBO(チーフビットコインオフィサー)のジョナサン・アンダーウッドにインタビュー。日本に来たきっかけや仮想通貨の魅力について伺いました。

日本で働くことが子どもの頃からの夢

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ーージョナサンさんはいつ日本に来たのですか。

ジョナサン:生活をし始めたという意味では2009年5月なので、もう10年以上前ですね。その前はアメリカの大学に通っていて、夏休みを利用して日本で就職活動をしてました。他の日本人と同じように就職説明会に行って、履歴書を送って、ということをしてましたよ。

ーー新卒で日本の会社に入社されたのですよね。

ジョナサン:そうです。なので、アメリカの会社では働いたことはないです。アメリカの大学は5月卒業なので、4月入社には間に合いませんでした(笑)。卒業して日本に来日したのが2009年5月というわけです。

ーーなぜアメリカではなく日本で働こうと思ったのですか。

ジョナサン:大学に入学する段階から日本の大学への進学を考えてました。

当時、アメリカで受けたSATという日本でいうセンター試験のようなテストがあるのですが、その成績が良くて奨学金をもらえるレベルだったんです。日本の大学に行くと、アルバイトをするにしても学生ビザだと制限があるし、勉強しながら初めての土地で生活するのは苦労するなと思い、アメリカの大学へ進学しました。

卒業したら日本で就職しようと思い、在学中はアルバイトをして貯金し、日本で就活するための資金にしたんです。

ーーなぜこれほどまでに日本に興味を持っていたのですか。

ジョナサン:まず日本のアニメが好きでした。アメリカでドラゴンボールやセーラームーンを観ていたんです。あと、ゲームも好きだったので、ゲームを作りたいと考えていました。

ゲーム会社で優秀なのは日本だと思っていて、そこで働くためには日本語を覚えなければいけないと子どもの頃から考えていて。なので大学では日本語を専攻してたんです。

ビットコインの魅力はエレガントな奥深さ

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ーー子どもの頃からの夢を叶えたんですね!その後、ビットコインに興味を持たれたのはどんなきっかけだったのですか。

ジョナサン:長男が生まれたのでオムツを買いに行ったんですね。で、ATMで現金を引き出そうとしたら残高がなかったんです。そんな訳はないと思って調べてみたら、3年前に住んでいた区の区役所が私の口座を差し押さえたことが分かりました。転出届を出したにも関わらず、住民税を滞納していると判断して差し押さえたらしいんです。

ーーということは区役所側のミスですよね。

ジョナサン:そうですね。その後、お金は戻ってきましたが大変でした。

分かったのは、銀行口座に預けているお金は自分のものだと思っていましたが、自分以外でも操作できる、ということでした。

このとき、VPNのサービスを契約していたんですけど、その契約を更新するために支払いをしたかったんです。でも、現金がなかったので、何か支払う方法はないか探していたときに出会ったのがビットコインでした。

ビットコインはオンラインで支払える利便性はもちろん、私は技術者なのでオープンソースを見てセキュリティ的にも良い仕組みだと思ったんです。

ーー確かに利便性は高いですよね!ではなぜ、ビットコインを仕事にするほどまでに興味を持ったのですか。

ジョナサン:ビットコインのいいところは、技術者観点で言うとシンプルな仕組みながらもエレガントで奥深いという点です。奥が深い仕組みを作ろうと思ったら複雑なものを作ればそれっぽいものは作れるんです。ですがゴチャゴチャしてて複雑なだけなんですね。シンプルさと複雑さとは異なる軸があるんです。

ビットコインの一番面白いところは、アルゴリズムであるプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)と呼ばれる、取引の取り消し詐欺などを防ぐための機能。この機能が実装されたシステムの中にしかビットコインの取引情報や残高は存在しないんです。

ですので、私のビットコインを差し押さえようと思ったら、私の秘密鍵がなければできない。私の同意無しで差し押さえることが困難であるということが一番の魅力だと私は思ってます。

ーー当時はマウントゴックス事件もありましたが、それでもビットコインへの魅力や信頼は揺るがなかったのでしょうか。

ジョナサン:マウントゴックス事件はビットコインの問題ではなく、会社とシステムの問題なので切り分けて考えなければならないです。例えば日本のペイメントサービスで問題が発生したとしても、日本円の信頼が損なわれることはないですよね。

マウントゴックスは当時、現金とUSドルが取引できる唯一の取引所だったということもあり注目度が高く、その結果、ビットコインに対する風評被害が大きくなったと思います。

私は当時から技術者の観点で見ているので、ビットコイン本質の問題ではないと考えていました。ですので、こういった事件が起こってもビットコインの魅力に変わりはないですね。

会社を選んだのではなく、人で選んだ

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ーービットバンクに入社した決め手はなんだったのですか。

ジョナサン:ビットコインのMeetupで廣末さん(代表取締役CEO)と出会ったことがきっかけです。当時は私も他の会社に在籍していたので、正社員ではないですが専属の技術顧問という形でジョインしていました。

同僚と「ビットコインのアプリを作りたいね」といったことを夢見ながら仕事をしていくうちに会社ができて、取引所が大きくなっていった、という感じです。ですので、会社を選ぶというより仲間を選んだという方が正しいですね。

Meetupの中でいろんな方と接点を持て、いろんな方から開発の相談や会社に来てほしいというお話をいただきました。その中でも「この人なら一生付いて行ける」と思ったのが廣末さんなんです。

ーーそう思える方との出会えたなんて素晴らしいですね!次は今の業務内容について教えてください。

ジョナサン:今は仮想通貨のウォレット開発、ウォレットの土台となるライブラリの開発、仮想通貨自体の改善提案などを通して仮想通貨自体の開発、関連技術のR&Dですね。

ーー仕事をしている上で、どんなときにやりがいを感じますか。

ジョナサン:いろいろなときに感じますが、やっぱりお客さまからTwitterで褒めてもらったときですかね。「ビットバンクはジョナサンがいるから安心して使えるよね」と言ってもらえるときはやっててよかったと思えます。あとは新しい技術を試して、想定した通りに動いたときも感じます。

ーー入社してから課題に感じたことはありますか。

ジョナサン:課題ですが、会社ではなく仮想通貨業界に対することでしょうか。仮想通貨やビットコインって利用者が自由を得るためのもの、自由に取引できるもので、その自由を阻害する動きや規制については考えていかなければならないと思ってます。

規制する上で一番簡単なのは自由ではない仕組みにすることです。ですが、そこは当社だけではなく業界全体で規制はしつつ自由度が高い状態にしなければならないと思ってます。自由度を一番高く保つために、業界全体で優先順位を高くして取り組んでいかなければならないと思うんです。

目指すは仮想通貨のプロバイダ的存在

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ーー今後、ビットバンクでどんなことに挑戦していきたいですか?

ジョナサン:廣末さんと出会った頃から彼が言っていることがあります。仮想通貨をインターネットに例えるとしたら、当社がプロバイダ的な役割になりたいと考えています。その結果、マーケットシェアも取っていきたいですね。

あと、インターネットってプロバイダだけではないですよね。なので、プロバイダを土台として、新たなビジネスモデルも構築していけるのではと思ってます。

個人としては、ライトニングやRGBプロトコルといった最先端の技術に携わることで、新たなビジネスの可能性やアイデアを膨らませていきたいですね。その結果、当社のためにも社会のためにもなると思うんです。そのための手伝いをしていきたいですね。

ーージョナサンさん、ありがとうございました!

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