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北国街道を歩く4 高岡から萩浦橋まで 

9月17日(土)の6時2分金沢駅発の普通列車で高岡に向かう。今日は無理してでも長い距離を歩くつもりだ。三連休の初日なので体にダメージがあっても残り二日で回復できるだろう。

6時40分に高岡駅に到着。早朝の街中を歩き始める。九州の南に台風が近づいているので、フェーン現象で今日は34度まで気温があがると天気予報が言っていた。涼しいうちに距離を稼いでおきたい。高岡の街中には街道筋に古い民家が残っている。

高岡市内で。丁寧に手入れされた朝顔

高岡の町を抜け、庄川を渡ると大門の町に入る。料亭やら和菓子屋さん、呉服屋さんが連なる。昔は栄えていたんだろうと思わせる街並み。

庄川を渡る
大門の和菓子屋さん
大門の街並み
銅板葺のファサード3軒
木製の窓枠がいい感じ
大門の和菓子屋さん

小杉駅に近づくにつれ、道の両側に産業廃棄物処理会社が連なるようになる。この辺は旧街道と大通りの道筋が重なっている。8時過ぎで、朝の操業開始時間にあたったのか、産廃処理施設から出動する大型トラックに遭遇した。富山は戦前から水力発電の豊富な電力を使ってアルミなどの軽金属工業が盛んだったから、金属の廃棄物処理の需要があったのだろうか、などとあてもなく考えながら歩く。

小杉駅から静かな街道に復帰する。小杉から北国街道は北上して岩瀬浜に向かう。なぜ富山城下を避けるようにして、岩瀬浜に向かうのだろうと不思議に思い調べてみると、寛文2年(1662年)に加賀藩が交通制度を整備した際に、富山城を経由するルートが岩瀬浜経由のルートに変更されたそうだ。それまでは、富山城下を通っていた参勤交代のルートが岩瀬浜経由に変更されたのだ。

郵便局だった建物。今はお店が入ってる

小杉の街を抜けると、富山平野の広大な田んぼが広がる。この連休に稲刈りを終わらせるつもり七日、そこかしこで稲刈りをしている。日差しが強くなり気温がグングン上がる。持ってきた水も残り少なくなってきたのに、田んぼの真ん中でコンビニが見当たらず、どうしようかと思っていたら、自動販売機を見つけたので、ポカリスエットと水を購入した。

北陸新幹線と立山
秋の気配
立山がだんだん近づいてくる

集落を縫うように街道が続く。集落にはいると街道筋には必ずお地蔵さんがまつられている。古い石の土台に木製のほこらのお地蔵さんもあれば、コンクリート製の家型のもの、コンクリートの筒におさめられたお地蔵さんもある。江戸時代に設置されたお地蔵さんを地域の人が引き継いでお祀りしているのだろう。

お地蔵さん1
お地蔵さん2
お地蔵さん3
道路を管理する道番人の説明


江戸時代の道標

暑いのと、途中で道に迷って遠回りしたこともあり、神通川を渡ったところで、今日は引き上げることにした。歩く時間が4時間を超えたあたりから、足裏に豆ができたような感触になり、右膝も痛んできた。無理はしない。

萩浦橋で神通川を渡る
富岩運河

萩浦橋を渡ってすぐ、富山港線の萩浦小学校前駅から電車に乗って富山駅へ、富山駅の「はなまるうどん」でざるうどんをかき込んで、北陸新幹線で金沢に戻った。


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