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BDR本番を終えて【表現者:まこと】

こんにちは。まことです。バースデーランウェイが終わって2週間。せわしなく働いているといつのまにか新年を迎えていました(笑)ですが、時間さえあればインスタを開いては本番の写真や動画を見返しています。

現実を見なければいけなくなるのが怖くて、迎えたくなかった本番

本当のことを言うと、本番を迎えるのが怖かったんです。バースデーランウェイで過ごす時間が心地良いものになっていくうちに、「この時間が終わってしまったら、私は何を心の支えにしていけばいいのかな」端的に言うと、夢からさめちゃって、現実を見なければいけなくなるのが怖かったんです。

「バースデーランウェイで自分の過去を切り離せた、でも将来は?私の厳しい現状は何も変わっていない」こんなことを思うたびに、ずっとバースデーランウェイの夢に浸っているほうが幸せじゃないかと、時間が止まってほしいとそう思っていました。

寂しさを抱えたまま控室に入ると、目に入ってきたのは他の表現者の「夢」が形になった瞬間

迎えたランウェイ当日。寂しさと将来の不安を抱えたまま、表現者の控室に入っていくと、先にヘアメイクをしていたかえさんとはるかちゃんを見て、二人があまりにも素敵だったんで、そんな曇った気持ちがどこかに行ってしまいました。「うわー!かわいい!」「キラキラしてるー!」「うわー!」ってそんな感じで語彙力もどこかに行ってしまいました(笑)

本当に二人の「夢」が目で見えた瞬間だったのかもしれません。ランウェイもですが、あの控室に入った瞬間も実は私の中ではとても思い出深いものです。興奮冷めやらぬ中、私もヘアメイクをしていただきました。

特徴的だったのは右目の下にクリスタルストーンで施された装飾。当日までメイクは知らなかったのですが、ヘアメイクの方に優花さんが「泣いてる感じで」とお話されていて、「そっか、これは私を表現するメイクだ。そういえば私ってずっと泣いてたんだ」ってその時、歩んできた過去を振り返りました。

昔は泣いてるときって、汗とか鼻水とか、どす黒い感情とかで、涙って汚い感じがしてたんです。でも、そのメイクの涙は全然そうじゃなくて。かといって、無理やり美化するようないやらしさもなくて。すごく素敵なメイクでした。そして、本番までの間は、リハなどを行ないつつも、表現者さんやスタッフさんとの時間を楽しんでいました。

舞台袖から聞こえてきた大きな拍手。本当に一瞬のバースデーランウェイだった

そして本番。私はいつも直前に心臓がバクバクするタイプなんですが、この時は全く緊張しませんでした。私がそのまま歩けば失敗なんてない。

tamaさんが「私がありのまま歩けばいいんだ」ってお話してくださったから、そんな気持ちでいられたんだと思います。オープニング映像が終わって、さきさんがステージへ向かって行くと、客席から大きな拍手が聞こえて、すごく驚きました。お客さんに私たちが迎えられているように感じたんです。

すごくうれしかったなあ。私の番の時にも、拍手をいただきました。とても気持ちよく歩けました。実を言うと、最後の最後で音をはずしてしまったんです。ずっとランウェイで歩いていたいという気持ちが出てしまって、のんびりと歩いてしまいました(笑)でもなんだかんだいい感じになっていたのでこれで良し。

振り返ると、本当に一瞬のバースデーランウェイだったなと思います。そして、本番が終わって、舞台袖にはけていったとき、感動とか、寂しさとか、そんな感情で泣いてしまうかと思ったんですが、私の気持ちは清々しくて、晴れやかで、いろんな重りがすっと外れていることを感じました。

バースデーランウェイが終わってからの2週間は休みもなく働いていましたが、その間にも次に向けて新しい生活のための準備を進めてきました。次へ次へと将来へ目を向けられている自分に安心しています。

私にとって夢=安心。自分がどうしようもなくなった時に逃げ込める安全地帯は自分で創っていく

バースデーランウェイを終えて感じることは、夢を見ると、現実もしっかり直視できるということです。私の世代では「夢」のない人たちも多くて、「夢」に対してさめた印象を受けることもあるんです。

夢以外で満たされている人が増えたからかもしれません。でも私には「夢」が必要でした。現実が厳しければ厳しいほど、夢を持って心を潤す必要があると思います。

私にとって夢=安心です。夢が私にとっての逃げ場です。逃げる事が悪い事だと思う人がいるんですが、自立が依存先を増やすことであるのと同義のように、戦っていくためには、逃げ場を事前に用意するのが定石です。

多くの人は家族という帰る場所、逃げ場を持っていますが、私にはそれがありません。だからこそ自分がどうしようもなくなった時に逃げ込める安全地帯を自分で創っていく必要があります。それが夢。そしてまた現実と戦っていける。そんな事の繰り返し。辛くなったら私は夢に戻ってきます。

そしてまた頑張って生きます。私に戦う力をくれたバースデーランウェイ、ありがとう。また何年後かにいい報告ができたらいいな。

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(編集:響あづ妙

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