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もし、タイムマシンに乗れるなら【表現者:はるか

今回のエッセイは以下の物語を読んでから執筆してもらいました。

10月のある日のこと、あなたの自宅のポストに1枚の手紙が届いていました。差出人は国営の某機関。おそるおそる封を開けてみると、中には1枚のチケットが…。

封入されていた手紙を一通り読むと、どうやらあなたは『タイムマシンに乗る権利』を手に入れたようです。

この権利は、国の決まりで拒否することができないみたい。そして、滞在時間内に必ず達成しないといけない条件もあります。

それは、過去を生きるあなたか未来に生きるあなたのどちらかに出会い、今のあなたから伝えたい想いを伝えること。

タイムマシンに乗れるのは1回きり、滞在できるのはたったの24時間だけ。
さて、あなたは過去か未来、どちらのあなたに会いに行って、どんな言葉を伝えますか?

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もし、タイムマシンに乗れるとしたら…。

小さい頃からよく考えていたけど、私は絶対に「未来」に行きたい。これは昔から変わらないこと。ただ未来には行きたいのだけど、何歳の自分に会いに行くかは全然イメージになかった。

あっという間の9年後。今の私からみた30歳はずいぶんと大人だけど

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今回のテーマを書くことによって「いつがいいのか」たくさん考えた。たくさん考えて決めた結果、私は30歳の誕生日に行くことにする。今は21歳だから、あと9年後。きっとあっという間なんだろうなと思う。

10歳の時、20歳はとても大人で、なんでもできて、夢が叶うと思っていた。でも実際、成人しても、中身は10歳の頃とあんまり変わってなくて、余計な悩み事がついたくらい。そんなに大人じゃないけど、大人のそぶりをしている。

今の私から見た30歳も、大人で、自分の生き方が定まってきて、お金があって、好きなものに囲まれて生活をしている。そんな風に想像はしていても、きっと実際30歳になったら、そんなことはなくて、今と全然変わらないのかもしれない。それでも、私は30歳の私に会いに行く。

想像できない30歳の誕生日。どんな私でも伝えたい大切な想い

20代は凄まじく過ぎて行って、自分も周りもたくさん変化する。とよく目上の方々に言われる。就職、結婚、出産。たくさんの行事がある人にはあるのだと。申し訳ないけど、今の私には、30歳の私に行き着く9年間で、そんな出来事がどのくらい起こるのかは全く想像できない。

行き当たりばったりな気がする。そんな風に何をしてどんな生活を送っているのかわさっぱりわからないけど、30歳を迎える誕生日に私はタイムマシンに乗って行く。そこでどんな私が迎えてくれるかはわからなくても、どんな私でも今の私から伝えたいことがある。

「迷っても迷えば良くて、見つからなくても見つけなくても良くて、何かを手放すか、どっちかに決めようと捨てるのではなくて、手放さずに、そのままどっちもでいい」ということ。

夢や、やりたいことは持っておいて損はない。21年の人生を歩む私が落ち着いた言葉を30歳の私へ

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これは、今の私が最近そうしようと思ったこと。ずっと長いこと自分の将来について悩んでいた。その時にたくさん迷って、それが嫌になって何かを見つけようとして、見つからなくて、また嫌になっていた。それでもその時間はとても私を成長させたし、自分とたくさん向き合えた。

そして、信頼する人に色々と聞いてもらっている時に、手放すとか、諦めるのではなくて、どっちもでいいという考えに至った。夢は、やりたいことは、持っといて損はないのだと。

21年の人生の中で、最大の危機を迎えていた私が、落ち着いたきっかけだから。これを30歳になった私にもう一度思い出して欲しいから。きっと私のことだ、節目だからと色々これからのことを考えるはず。その時に、心に風を通すことができるように、そう伝えたい。

(編集:響あづ妙
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