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BDRに参加が決まって【表現者:かえ】

2022年度のバースデーランウェイに参加いただく表現者の皆さんへのインタビュー🎤最終日は「かえさん」にお話を伺いました✨

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かえさん

ーー今日はよろしくお願いいたします。
まず自己紹介をお願いしたいんですけど、名前と、普段していること、あとは目指している夢についてお話しいただきたいです。

かえ はい。かえです。今は病院で言語聴覚士という仕事についています。言語聴覚士は、話せない人や食べられない人のリハビリをする仕事で、私は子供のリハビリを主に行っています。

目指している夢は、大きなくくりで言うと「自分を好きになること」です。バースデーランウェイの募集を見て、「私の夢ってなんだろう?」って考えたときに、私は学生のころからずっと「自分を好きになりたい」って感じていたんですけど、この夢は大人になることで「いつか叶うかな」って思いこんでいたんです。

でも、26歳の今になっても「自分を好きになれた」と思える瞬間に出会ったことはなくて、ずっと心の中で思っていた叶えたいことではあったけど、やっぱり時間が経つにつれ、ただ心の中にあるだけで…。

そんなときにバースデーランウェイのホームページを見たことが、ずっと叶えたいと思っていた夢を再認識するキッカケになったので、私は「自分を好きになること」が夢です。

ーーありがとうございます。かえさんが「自分を好きになりたい」と思うようになったキッカケをお話いただけますか?

かえ そうですね。感情って数字で表すことができないから難しいけど、「ウキウキ」「ワクワク」とか。感じるけど数字で表せない感情を感じることが学生のころから好きで、ドキドキとかワクワクしてたら、嫌なことがあっても何か毎日がすごく楽しいし、1回きりの人生なんだから、楽しいことをしたいなって思うんです。

その反面、私はすごく心配性でネガティブに考えてしまったり、すごい人の目を見る癖があって。まずは人の意見を聞いて、自分もちょっと乗っかってみるとか。とくに学生の頃は多くて。親にも「自分の意見はどうなん?」って言われることがありました。

そういわれても、私自身その行動自体は嫌だと思っていなかったので、「周りの意見を優先するかなあ」ぐらいに考えていたんですけど、やっぱり自分の意見を言ってる子はいつも楽しそうで、それに対して「すごいうらやましいな」って感情が出てきて、最終的には悔しいと思ってしまう…。みたいなことの繰り返しで、こういう考えはやっぱり勿体ないなあって10代のころから感じてました。

ーーなるほど。学生時代の経験が「自分を好きになりたい」と思うキッカケになっていたんですね。でも学生時代ってどうしても周りと同じを優先しちゃいますよね。

かえ そうですよね…。

ーーそれに「考えを変える」っていうのは一番難しかったりしますしね。

かえ そうなんですよね。だから、大人になった今でも当時から抱いている夢を叶えたいのかなって感じています。

ーーお話いただきありがとうございます。
かえさんがバースデーランウェイと出会ったキッカケを教えてもらえますか?

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インタビューでの1枚

かえ バースデーランウェイを知ったのは、友達のインスタのストーリーを見たことがキッカケです。ホームページを見に行たときに、私の友達が一つ前のモデルをやってたことを知って「何これすごい」って感じていました。

そしたら、バースデーランウェイを教えてくれた友達が、運営に同じ学校だった子も関わってるんだよって教えてくれて、なんか運命やなって感じたんです。

ーーそれが出会いだったんですね。
応募の決め手はどこにあったんですか?

かえ 公式サイトに載っていた『夢はときどき忘れそうになるから』っていうフレーズがすごく印象的で、まずそこに共感しました。バースデーランウェイを知った日の夜のことはめっちゃ覚えてるんですけど、すごくワクワクして、次の日、起きたときもそのワクワクが続いていて。朝からインスタの投稿とか動画を観てました。

ランウェイを歩いている人はモデルさんだけど、ファッションモデルさんじゃなくて、自分を見せるためにランウェイを歩いていて、表情がそれぞれの人生に合っていて、ランウェイを歩いているだけで、すごい周りがキラキラキラして見えたんです。

それで「私もやってみたいな」って思って応募フォームを押すところまでいったんですけど、いつもみたいにネガティブが先走っちゃって「私には無理だろうな」とか「もっとスタイルの良い人が出るべきだ」とかいろんなレッテルを貼って、諦めてしまいました。

でも、1週間経っても気になる気持ちは変わらなくて、何度もインスタを見返しては「誰でも応募できるって書いてるしなあ」って思ったりして(笑)

その時に、バースデーランウェイの投稿をインスタに載せていた友達に相談したら「やってみたら?」と言ってくれて。向こうとしては軽い感じで言ってくれたと思うんですけど、その言葉にすごい背中を押してもらいましたね。

やらないよりはやって後悔のほうが良いし、たとえ結果がよくなくても、「やろう」と思っていろいろ考えた期間は絶対無駄にはならないと思って、今までだったら「後回しでいいや」と思ってしまっていた感情を吹っ切って応募を決めました。

ーーたくさんの葛藤がありながらも応募を決めていただいたんですね。
ありがとうございます。最終面談への参加が決まったときはどう思われましたか??

かえ まずメールを読んだときに「すごい!ほんま?!」って何回も読み返しました。メールのなかに「当日は一番自分らしい服で来てください」って書かれていて「自分らしい服って何なんだろう?」ってまずそこが気になりましたね(笑)

メールを読んだのがちょうど仕事から帰ってきてすぐだったので、まずクローゼットの前に立って考えたけどわからなくってしまって(笑)

ーーうんうん。

かえ 私のことを小っちゃいころから見てくれてるのはやっぱり母と妹なんで、そのタイミングで3人のグループラインに電話をして、バースデーランウェイに応募したこと、2次に受かったことを伝えて、「一番自分らしい服って何だと思う?」って尋ねたんです。

そしたら母も妹も「ワンピースちゃう?」って言ってくれて、私自身「たしかに」って思えたし、家族からそういうふうに言ってもらえたことで、私がこれまで買っていた服とか、ちゃんと見てくれてたんやなあって思えて、すごく嬉しくなった夜でした。

ーー素敵なエピソードをありがとうございます。
実際に最終面談に参加されてどんなことを感じられましたか??

かえ 本当は2次フォームに書いたことを読んでから面談に行こうって思ってたんですけど、事前に読んじゃうと、セリフを言ってるようになっちゃうかな?と思ってやめたんですよね。

だから当日は何もない状態で臨んだんですけど、すごい緊張してしまって(笑)伝えたいことがうまく話せなかったり、ワークショップも普段リハビリでやってるから紙を見たときに「あ、いける」と思ったんですけど、こういうのってどう考えたらいいんやろ?って難しく考えてしまって(笑)

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最終面談での一枚

でも、一緒に受けたはるかさんとかスタッフの皆さんが私の話をウンウンって言いながら聞いてくれたのがすごい印象的で、こういう考えとかは、大人になってからあんまり話すことがなかったので、貴重な場面だなって思いましたし、自分の話に耳を傾けてもらえるのはすごい良い経験で、心が鍛えられた日でもありました。

ーー面談が終わってからはどうでしたか?後悔することなく終えられましたか?

かえ やっぱりネガティブに考えてしまった部分がありましたね。
面談が一緒だったはるかさんは自分の言葉でハキハキと話されていたし、目指されている夢を聞いて「ちゃんとした夢を持ってるんや」って思う部分もあったんです。

やっぱり私も「こうなりたい」っていう概念じゃなくて、「これになりたい」みたいな夢を話したらよかったかなあとかばっかり考えていましたね。

ーー後悔の気持ちが強かったんですね。でも、実際に届いたのは合格通知だったと思うんですが、受け取られてどう思われましたか?

かえ 応募前は、とにかく後悔が嫌やなと思ってたので、こうやって応募することで10月から12月になるまで自分のことを見つめ直す期間があって、振り返ってみればすごい良い時間だったなあと思いながらも、「もし受かっていたら頑張りたいな」って。受かってる自分と受かっていない自分が頭の中にいるようでした(笑)

そんな葛藤をしていたなかで届いたメールだったので、本当に感動して…すごい嬉しくて涙が出たんですよね。

そのメールの中に「こういうところが素敵で一緒に1年やりたいと思った」って言葉を読んで、想いが届いてよかったなってすごく思いました。とにかく「嬉しい」っていう気持ちが溢れていたので、すぐに母に連絡しました(笑)

ーーそうだったんですね!(笑)これまでのお話や、2次フォームを思い返してみても、バースデーランウェイに応募するうえでお母さんとの関係が重要なのかな?と感じたんですが、初めてお母さんに応募したことを話したときはどんな反応をされたんですか??

かえ バースデーランウェイについて初めて話したときは応募をする前で、悩んでいるときだったので、「あんた大丈夫なん?」って感じで、どちらかというとちょっと否定的でしたね。でも、バースデーランウェイはファッションイベントじゃなくて、自分の事を見つめ直せる機会でって話をしたら、母もホームページを見てくれたみたいで。

ーーそうだったんですね!

かえ 最終面談に行けることになって、服の相談をしたときとかは、意外と受け入れてくれてて、面談の日の朝も「頑張っておいで」と言ってくれて、私にとっての10月から12月が自分の考えが変わる機会だったように、母にとっても考えが少し変わったりしたのかなあって思いましたね。

ーーかえさんの行動が自然と周りの人にも影響を与えているんですね。
すごく素敵だと思います。実際にバースデーランウェイへの参加が決まってどんな1年を過ごしたいと思われていますか?

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やりたいことには全部挑戦してみたいなって思います。1年で全部叶えられるわけではないと思うんですけど、これまでは踏み出せなかった一歩も、バースデーランウェイに力をもらうというか、ちょっと魔法をかけてもらうような感じで、いろんな人と関わったり、やったことがないことをやってみたり。そういう毎日を進んでいくことで、自分を好きになるっていうのが、ちょっとずつ叶っていく1年になればいいなと思っています。

ーーありがとうございます。
では最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします!

かえ バースデーランウェイは新しい自分に生まれ変われたり、新しい一歩を踏み出すことが出来るものだと思っています。
私自身、バースデーランウェイを知ってからもっとバースデーランウェイのことを知ってみたい!改めて夢を叶えてみたい!と思うようになりました。
自分にしか叶えられない夢を一緒にステージに立つモデルさん、支えて下さるスタッフさんとともに頑張りたいと思います!

ーーありがとうございます。1年間一緒に頑張っていきましょう!

(取材・文/響あづ妙

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