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飼育日記「めだかのきもち」⑮稚魚10匹やってくる

実家のメダカ鉢から稚魚を譲り受けてきた。8ミリ〜2センチの大きさまちまちの元気な10匹だ。

水草も植え替え、居心地良さげなガラス鉢に、針子から育ちつつある8匹、ヒメ♂の子3匹、新参の10匹を全て入れてみた。いきなり21匹の大所帯。初めてのメダカの群れになった。

上から覗くメダカ鉢では背中しか見えないけれど、稚魚のスケルトンのお腹も眺めてみたい。小さなヒレに目を凝らして、♂♀の区別も早く知りたい。

綺麗なガラス越しの瑞々しい水草も嬉しくて、つい覗いてしまう。最初は下の方に隠れたり、壁面をせわしなく突いていたメダカ達も、次第に水面に上がって泳いでいる。小さな口で餌をパクリ、もよく見える。

稚魚達はもう、針子のような果たし合いはしない。ここには成魚の鉢の中のようなどつき合いもない。出会い頭にも、程よい距離を取ってすれ違う。大きな稚魚に追い回されることもないので、チビ達は伸び伸びと泳いでいる。大小入り混ざって、とても上手な付き合い方をしている。

群れとしての安定のためには、ある程度の数が必要なのかも知れない。もちろんその数を受け入れるスペースも。これからは仲良く泳ぐ"群れ"を見守っていきたい。飼育の楽しみは続く。

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TVからは「制御不能」「医療提供体制不全が深刻」と専門家、医療従事者の声。東京は(日本は、地球は)今、黒く厚い暗雲に覆われている。

身をすくめて暮らす日々に、この小さな水の中の世界を守る事が、どれだけ救いだったか、ずっと後になって思い返すことになると思う。   8.  13



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