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【RX&Co川内一史】松伏シクロクロス 2023.12.10 ME3

織田聖選手(弱虫ペダル・現全日本チャンピオン)の地元である埼玉県松伏町にある「緑の丘公園」で初開催のシクロクロスレースです。公園では聖選手が孫にあたるくらいのご婦人のグループが「明日は織田くん走るんでしょ」と近所の子が走るような会話が飛び交っていて、犬を連れた公園散歩の方々からレースの時間を何度も聞かれる人気ぶり、周辺は一軒家の民家が多く自転車レースを初めて観る人たちの中を走る、ちょっと珍しい雰囲気でのレースとなりました。

写真:asatoさん(丘の頂上のシンボルを背景に)

準備

初開催の会場で情報が無く、‟ヒルクライムのような登り基調である”ことも全く情報が無いままエントリーしました(登り勝負のコースと知っていれば登坂の練習をしたか?と問われれば微妙ですが)。
 いままで指摘されても癖が治らない上体の不安定なポジションを意識出来るように練習しましたが、一時的に出来ても「他の事に意識が向くと元に戻ってしまう」を繰り返しています。凹凸の多い路面では上体(主に頭)が揺らされてしまうと恐怖感が生まれるようで、吸収しきれない上下動に対応できる姿勢が大切だと教えてもらいました。(意識するようになって動画を見ると早い選手は無意識に出来ているように見えます)柔軟性やら筋力やら色々必要そうですが、考えていても進まないので①出来るだけ意識して自転車に乗る時間を増やす②出来ていない時に違和感を感じるまで続ける。事にしました。

全日本チャンピオンの挨拶

前日試走

前日に織田聖選手のスクールが有ると聞いたので申し込みました。主にはラインどり(どうして、このラインなのか?の解説が参考になりました)と、踏むべき場所で休憩すると損な理由解説付きの加速場所など、コースの攻略方法がメインのスクールでした。
 ただコースは6~7割ヒルクライムで消耗するイメージで、「登坂力が無いと勝ち目は薄い」というのが試走のイメージでした。
大きく分けると「展望台の丘までの2段登り」、裏へ下ってピットまで戻って来る「裏の登り」です。試走時間が長くても登りが障害となり体力が持ちません、3周くらいで利き足の膝に違和感が出たので膝関節を使いすぎているのだ思います。
 前日試走の良い所は翌日のレースまで時間が残されている事で、朝の試走も残っています。帰宅してから頭の中で試走したコースをイメージしてみました。登り勾配を不得意な場所として、1周のタイムを短縮できる場所を探します、頭の中での候補はいくつも出てくるもので、数時間の試走をすれば攻略方法もなんとなく考えられるようになります。可能性さえ見つかれば翌日のレースが楽しみになります。(結果の良し悪しは別にして)スタートラインでネガティブかポジティブかは大きな違いが有ると思います。

写真:翼さん

レース

朝の試走
前日試走からポイントとして考えた「下りから平坦に入るコーナー」と「平坦から登りに入るコーナー」の候補いくつかを部分的に練習してみて、上手く走れなかったりビビった場所は他の選手が走るラインを観察して、早い人の共通点が見えたら自分で走ってみました。早くは走れなくても安心して走る事が出来るくらいになり試走時間が終わりました。

CRUX2020 Di2 タイヤIRCシラク チューブレスレディ 前後1.8bar インサート(前輪:ビットリア、後輪:IRC)(後輪:進行方向逆付け)
ピットエリア:予備車 なし

写真:宮田さん

 12番ゼッケンは本来2列目ですが、招集のコールを聞き逃してしまい気が付いた時には25番くらいが呼ばれていました。遅れてそそくさと並び3列目の左端(1コーナーアウト側)に並びました。スクールで聖さんが「ここのコースなら1コーナーはアウト側が混まず、2コーナーでインを突けるのでお勧め」と言っていたのをそのまま採用しました。
コース幅の広いレイアウトで渋滞の影響も少ないし、すぐに登り基調となるので追い抜く人の邪魔にならないように出来るだけ真っすぐ走りました。予想通り登坂力を生かせる選手が前に出ましたが、レースは登り切って下り斜面が始まってからと考え、ミスなく過度な体力消耗が無いように心がけました。勾配が利用できるポイントは特に集中して走り、前走者をパスするタイミングも良かったと思いますが、登坂が体力的にきつすぎて周回数があやふやで、コースサイドから聞いた事も記憶から飛んでいて、最終ラップかと思っていたゴールラインでフラッグは振られずにラスト1周のベルが振り鳴らされました。「もう1周ペースを維持できるか?」と思う頃には登坂が始まり「もう1回下れるチャンス」と考え直して走りました。

写真:宮田さん

結果

55位/65人出走
ラップタイム:①7:02 ②6:59 ③7:09 ④7:10 ⑤7:07
周回順位: ①55  ②58  ③58  ④56  ⑤55

考察

急勾配ですべり易い路面の荷重位置が不安定で進まない事が多かった。大きな要因は「変速が下手」な事だと思う。適切な変速ギア位置を正しいタイミングで合わせられない事で、荷重するとスリップしたり踏みぬけて減速したり、無理に踏まないと進まず疲労したりしていました、変速回数が少ないというより適切なギア位置に合わせられていない要素が強いと思います。平坦な路面では誤魔化せても、下り勾配から平坦を加速して荒れた急勾配で路面変化に対応するような時に随時適切なギア選択を行えるように考えたい(練習したい)と思います。

写真:宮田さん

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