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こどもを守りぬくために。

こどもを守りぬくために。

園バスでの園児置き去りによる事件、公園に行く途中で行方不明になり川で見つかった事故、2歳児が自宅から出て行ってしばらく経ってから海で見つかった事故、ここのところ絶え間なく子どもにまつわる悲しくも痛ましい事故、事件が続いています。当事者のご家庭や周囲の方々におかれましては心からお悔やみを申し上げます。報道ではわからない微細な事実もきっと沢山あるだろうと思うと、安易に所感を発信はできないことも事実です。

同時にびーのびーのが運営している各所で過ごされている、同じような年齢を持つ子育て家庭にとって、こうした報道に触れるたびに、抱える心痛は測りきれなく大きなものと推察します。これまでも数々の自然災害で失われた尊い小さな命と面してきて、悲しみや不安や動揺を抱えることもあったでしょう。それでも変わらぬ日々を過ごす中で、何もなかったようにはできない気持ちとの葛藤に居ても立っても居られなくなることは、私たちも含めて当然に起きる心の現象です。

先日に本noteでも挙げた横浜市中期計画(2025年度まで)による9つの戦略と38の政策が掲げられた上での1番の基本戦略は「子育てしたいまち 次世代を共に育むまちヨコハマ」でした。
計画で示されたデータでは、「子育てに不安を感じたり自信をもてなくなった」が「よくあった・時々あった」の回答した人が全体の半数、また「子の育てにくさを感じる」と回答した3歳児保護者は3割を超えています。

平成30年住生活総合調査(国交省)で「子育て世帯住宅・居住環境の個別要素の重要度・評価」ではトップを占める約半数が「治安」になっています。令和3年度直近の市民意識調査でも隣近所との付き合い方では「誰もよく知らない、道で会えば挨拶ぐらいする」が約6割。回覧板もこのコロナ禍で配布しなくなったり、一部戸別家庭配布になり、日常品の買い物もほぼ注文で個配への移行が加速しているので当たり前の数値です。

「こどもを社会で見守る」「地域で育つこども」というキャッチフレーズをびーのびーのも理念として大事にしていますが、子どもの命や一瞬で日常が壊されてしまうパンデミックな状況下で、表出できない静かなる不安を抱えたまま新しい命を宿し、生後間もない家庭が今だ多くあるという現実に、どれだけの安心感と法人の理念をそれぞれの家庭に実感として持ってもらうことができるでしょうか?

各地で地域のイベントも少しずつ再開してきました。どのイベントにもたくさんの親子が楽しそうに参加していて、静かだった街並みから交流や笑顔が見られる「まちの賑わいが戻ってきた」実感があります。だからこそ再起点に立った気持ちです。びーのびーのの法人としての中期計画も、この不透明な時代、こうした現状を踏まえ、今後3年間を見据えて目下、作案中です。これまでとこれからを見渡せる今を「起点」とし、冷静に何をすべきか?を法人全体で見つめていくことからがスタートかもしれません。

(事務局長)


まち普請現地視察会のご報告

10月29日、気持ちの良い秋晴れの下「まち普請現地視察会」が開催されました。まち普請の審査員が実際に整備する場所を訪れて視察をする日です。

「ヨコハマ市民まち普請事業」とは?
地域の問題を解決したい、地域の魅力をもっと高めたい、という思いを実現するための施設整備に対して支援・助成を行う横浜市の事業です。

ヨコハマ市民まち普請事業

この日までにCOCOしのはらガーデンコミュニティをつくろう会のメンバーは議論を重ね、アイデアを絞り出して準備をしてきました。まちづくりコーディーネーターさんのお力もお借りし、ようやく具体案が見えてきました。
当日は、審査員の方々に「こうなったらいいな」というお庭を見てもらうためにメンバー総出でセッティングをしました。

テーブルやハンモック、マルシェ棚を設置し、整備したらこんなことがしたいを表現。
手前に見えるのは、夢を描いた庭の模型。

午前10時。いよいよ審査員ご一行様の到着です!ボランティアさんの奏でるピアノの音色に合わせて、あえて整備したいと思っている生垣の割れ目部分からご入場いただきました。まずはご着席いただき、会の代表中井よりプレゼンを行いました。

木漏れ日と小鳥の鳴き声が聞こえる気持ちの良い空間でプレゼンを行いました

私たちは、誰もが気軽に立ち寄れて、安全に過ごせるための整備を目指しています。そのために考えた案が現状3つあり、それを審査員の方々に見ていただきました。A案,B案,C案とメンバー間でも決められないほどどれも素晴らしい案です。

プレゼン後の質疑応答では「木漏れ日が本当に素晴らしいので現存の木を切るのはもったいないのでは」「芝生の案があったが、土のままのほうがいいのではないか」等々、現状のCOCOしのガーデンを素晴らしいとおっしゃっていただけたのは嬉しい限りなのですが、まち普請の審査となるとまだまだ課題が見えてきました。

そうです。この庭は素晴らしいんです!でも十分な活用ができていないんです。閉鎖的なイメージを与える生垣を変えたい!車いすでも気軽に立ち寄れる庭にしたい!誰もがフラっと立ち寄った庭で、新しい交流が生まれて、顔見知りが増える、安心して暮らせる地域にしたいんです!!!!30分という視察の時間内では伝えきれなかったこの想いを、最終プレゼンまでに形にしたいとメンバー一同心に誓いました。引き続きCOCOしのはらガーデンコミュニティをつくろう会の挑戦を応援してください!


横浜マラソン2022

絶好のマラソン日和となった10月30日、『横浜マラソン2022』が開催されました。びーのびーのは横浜マラソン2022のチャリティー枠の寄付先として選定されており、びーのの活動にご賛同いただいた寄付者の方と我らが事務局長の応援にスタッフが駆けつけました。

出典:横浜マラソン2022 公式HP

朝8時、スタート地点の桜木町に集合するも、スタート地点にはランナー以外近づけず。道路に向かおうにもあちこちの道が封鎖されており桜木町で右往左往する我々。ここでの応援は諦めてパシフィコ横浜前の沿道から応援することに。法被を着て、旗を持ち準備万端です。しばらく待つと、事務局長がこちらに気づき、手を振りながら笑顔で走り去っていきました。早いー!!

ランナーからも目立つように法被を着用!

次はゴール地点へと移動し、全員でカメラを構えて待ちます。
「来年は私たちも走る?」「こんないいお天気の中走ったら気持ちがいいよねー」とマラソン未経験者のスタッフが好き放題言っていると事務局長が
笑顔のフィニッシュ!「来年はみんなでTシャツ作って走ろうねー!」とじわじわとプレッシャーをかけられるスタッフでした。

ゴール直前、余裕の笑顔の事務局長

沿道で応援していると、実に様々な人が参加している様子がよくわかり、中には「今年80歳、たすけてくれ~!」と走り去っていったおじいさまもいらっしゃいました。とってもお元気!20,000人以上の方が参加された横浜マラソン2022。ランナーのみなさまの走る姿に感動し、応援していただけの私たちも、横浜の未来のためにまだまだやれることがある!と背中を押していただいた気分です。

改めまして、びーのびーのにご寄付をいただきましたみなさま、ありがとうございました。いただいたご寄付は新しく子育てを始めるご家庭のサポートのために大切に使用いたします。

(事務局)


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