あなたが生まれた年には何があった? MoMA90年分の展覧会がオンラインで公開中
現代美術の殿堂として世界的に知られているニューヨーク近代美術館(MoMA)。その90年以上におよぶ展覧会の歴史が、オンラインで見られるって知ってましたか?
始まりはオフィスビルの一角から
ニューヨーク近代美術館が開館したのは1929年11月のこと。いまではアメリカ屈指の巨大美術館だが、開館当初はなんとセントラルパーク近くのオフィスビルの一角を借り、展示を行っていたというから驚きだ。その後、1932年には現在のMoMAが立つ場所へと移転。以降、ビルの新設や拡張を続け、2019年には4億5000万ドル(約490億円)を費やす大規模な改修工事が行われた。
初の展覧会はセザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホ
そんなMoMAの最初の展覧会は、ヨーロッパを代表するポスト印象派の画家であるセザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホの4人展だった。それぞれの画家はすでにその才能が認められていたにもかかわらず、ニューヨークで彼らの作品が展示されることは、当時としては珍しいことだったという。
そんな展覧会の様子が、現在MoMAのウェブサイトで公開されている。
90年もの前の展覧会風景を、誰もが見られるようになっているだけでも驚きだ。ちなみにこの「セザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホ」展については、23枚ものモノクロ写真が掲載されている。
なお初めてカラー写真が掲載されたのは1952年の「New York Times Posters」展。
現代美術の歴史を紡いできたニューヨーク近代美術館。社会的な出来事と照らし合わせてみると、さらに美術を楽しめることだろう。
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