エンデューロ日記 008 「なぜ北イタリアでエンデューロが盛んになったのか」
1998年に創刊した小誌、ビッグタンクには、少数だけれども海外にも読者がいる。大抵、イタリアの人。エンデューロが好きな人が多いのである。
エンデューロの選手権シリーズがもっとも盛んなのもイタリアで、少年たちが走る50ccクラスから、エンデューロ世界選手権のレギュラーメンバーも、イタリア選手権にはフルシーズンで参加していることが多い。
ファクトリーチームも、ほぼすべてが北イタリアに集中している。KTM、Husqvarna、今年からはGASGASも面倒を見るファリオーリはベルガモだ。Jolly Racingはミラノ、Sherco CHレーシングはバレーゼ湖畔のカシネッタ、HM-Honda、Beta、tmレーシングも北イタリアに本拠を置く。
他のモータースポーツもそうだ、といえばそうなのだが、ビジネスも含んだスポーツ文化としてのエンデューロというと、北イタリアが間違いなくその中心地である。
ロンバルディア州はまさしくロックダウンの真っ最中だというのに、イタリア選手権はしっかり開催されているし、8月のISDEもやる気満々である。
イタリアの読者と、時々、メールのやりとりをしている中で、こんなことが話題になった。
なぜ北イタリアでエンデューロが盛んになったのか。
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