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Roadbook 「ブルキナファソの水」 三橋淳 No.244より

文 / 三橋淳

 2004年のダカールラリーのルートマップ。ポスターにもなっていて、確か参加者にも配られたと思う。でも実際このポスターはアマチュアにとっては迷惑な話で、だって今からラリーが始まるっていうのに、大きなポスターは邪魔でしかないからね。でもこうしてデジタルデータとして残っていれば、いつでも見返すことが出来るので便利になった。
 2004年といえば私が初めて4輪でダカールラリーに出場した年で、日産パスファインダー(日本名テラノ)で片山右京さんと市販車部門のトップ争いをしたにもかかわらず、リタイヤした年でもある。今までラリーに出ていてリタイヤしたのはこの年が初めてだったので、随分凹んだのを覚えてる。ラリーでリタイヤしたのはトヨタ時代に1回。日産は3年参戦して2回もリタイヤしたのだから…、おっと誰か来たようだ。
 この2004年。私が今思い返すと残念だったのが、ブルキナファソに行けなかったこと。そのあとこの国がダカールラリーのルート上に入ることがなかったので、結局行けずじまいとなってしまった。生きている限りまた行けるかもしれないって? いやいや、ブルキナファソに行くなんて、ラリールートでもない限り無いと思うんだ。だからこそラリーは全く接点のない国でも訪れることが出来る貴重な機会だとも思う。

 果たしてブルキナファソとは一体どんな国なのか? ユニセフから引用すると

-- 西アフリカに位置する「高潔な人々の国」


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