連載 TIME TO RIDE Vol.1 大鶴義丹
2ストという衝動
この時代に2ストエンデューロマシンの新車を買うと言うと、綺麗で大きなロードバイクに乗っているようなまともなライダーたちは不思議な顔をした。さらに燃料は混合だと言うと、みんな、只々沈黙した。
BTM No.209より
Words : 大鶴義丹
それまで乗っていた2015年のハスクバーナFE350に対しての不満はなかった。丸二年の間、数えきれないほどの絶景や難所ポイントを乗りまわした愛機である。低速での使い易さは当然、回せばどこまでも綺麗なパワーカーブを描くエンジンは振動もなくモーターのよう。WPの足回りもアマチュアレベルでは使いこなせる訳もないような奥深さで、私のようなファンライド・アマチュアが、不満を感じることが出来る訳もない究極のマシンである。
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