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エンデューロ、ラリーのメディア活動。

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マガジン

  • BIGTANKオンライン

    BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの人気記事も、不定期でアップロードします。

記事一覧

エンデューロ日記 No.49 - トレイルの文

ガレージを出て街を抜け郊外の道へ。 山野を駆け回り、しばらく走ったらまた街へ戻り、家にたどり着く。 今では、ダートバイクでそんな「普通の」楽しみ方ができる環境も…

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20時間前
4

エンデューロ日記 No.48 - 「無冠の帝王から真の勇者へ」

これは、ミカ・アオラ - Mika Ahola というフィンランド出身のエンデューロライダーのことを書いたものです。彼は、長く、エンデューロ世界選手権と、インターナショナル…

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2週間前
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MVアグスタとハスクバーナ。

photo MV AGUSTA text Katsuhisa Mikami 三上勝久 1965 年東京生まれ。20歳くらいからオフロードライディングに取り組み始め、1992 年SCORE BAJA1000 に参戦。以降10回 BA…

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1か月前
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エンデューロ日記 No.47 - 速いマシンは美しいのか。

最近はあまり聞かなくなったが、レースに携わる人たちの間でよく使われた言葉である。レースおたくのような若者だったぼくは、RIDING SPORTS等のレース専門誌をよく読み、…

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1か月前
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エンデューロ日記 No.46 - 雨、泥、寒さ。エンデューロとは何か

英国のライダーがウェットコンディション、スリッパリーなマディに強いと定評があるのにはいくつかの理由がある。ひとつは、ほとんどのライダーがトライアルのバックグラウ…

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1か月前
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砂漠の思い出 - 三上勝久

text Katsuhisa Mikami 今から17 年前のこと。僕はエジプトで開催されていたファラオラリーにカメラマン兼レポーターとして訪れていた。移動は、雇い主が手配してくれたレ…

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1か月前
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エンデューロ日記 No.45 - 真のプライズが宿るものとは

毎年12月に東京で開催されているMFJ MOTO AWARD(モトアワード=一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会主催の年間表彰式)では、ロードレース、モトクロス、トライア…

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2か月前
2

Factory Bike - タディのインドアウェポン - GASGAS 4T 350

エクストリームエンデューロのマエストロがFIMスーパーエンデューロとAMAエンデューロクロスという2つのインドア選手権で勝利するために作ったスーパーウェポン。フルモデ…

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2か月前
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Interview ジェーン・ダニエルス 「女子チャンピオン ダカールへ」 No.248より

2023年、8戦全勝で4度目の女子エンデューロ世界タイトルを獲得したジェーン・ダニエルズはダカール2024に挑戦する。 ゴットランド島へ 4度のエンデューロ世界選手権ウイ…

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2か月前
3

工具の世界 「第8回 整備を頼る」 No.248より

Text : 山田卓弥 プロの存在理由 工具の業界に身を置き長年にわたり工具の販売を行ってきまして「工具を販売する工具のプロ」だという自負はありますが──それでは実際…

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3か月前
1

Roadbook 三橋淳 「デジタルか、紙か?」 No.248より

 2023年のダカールラリーの写真、だそうだ。私がダカールラリーを最後に走ったのは2016年。すでに8年も前の事だから、今のダカールラリーの写真を見せられても、コメント…

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3か月前
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TIME TO RIDE 大鶴義丹 「Door Of Adventure 秋の陣」 No.248より

 毎年楽しませて頂いている、人気コマ図ラリーイベント「DOOR OF ADVENTURE」の2023年秋の陣が行われた。  場所は福島県鮫川村で、ここでの開催はコロナ前から5年ぶり。…

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3か月前
1

Parc Ferme 「エンデューロのメカニックとは?」 No.248より

Image : ISDE France2022 - Future7Media Text : Hisashi Haruki  エンデューロという競技の起源は、モーターサイクルとそれに関連するイクイップメントの性能向上、そし…

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3か月前
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日高。2023 「ザ・クラシックエンデューロ」 No.248より

1984年に苫小牧市で開催されたITDEをその源流とする伝統の2日間競技がウイルス禍による休止を経て4年ぶりに開催された。レベルアップ著しい最高峰クラスから、一度は日高を…

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3か月前
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ヒダカ。「1989年以来の念願」- サイモン・ペヴィの場合 No.248より

Phoro : Satoru Ii ENDURO IN JAPAN - SIMON PAVEYサイモン・ペヴィ ラリー&アドベンチャーライダー。オーストラリア生れ、英国ウェールズ在住。ダカールラリーで8度完走…

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3か月前
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ヒダカ - ローレンス・ハッキングの場合 「情熱を共有すること」 No.248より

ENDURO IN JAPAN - LAWRENCE HACKING ローレンス・ハッキング カナダのモーターサイクルジャーナリスト。ISDEにはカナダ代表チームでの出場も含めて何度もシルバーメダル…

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3か月前
3
エンデューロ日記 No.49 - トレイルの文

エンデューロ日記 No.49 - トレイルの文

ガレージを出て街を抜け郊外の道へ。

山野を駆け回り、しばらく走ったらまた街へ戻り、家にたどり着く。

今では、ダートバイクでそんな「普通の」楽しみ方ができる環境も貴重になってしまったが、ダートバイクの楽しみというのは、もともとはそんなものだ。

トランスポーターが必要で、モトクロスースにいかなければ走る場所もない。いや、モトクロスはモトクロスでそれはいいのだ。だが、バイクというのはそれだけの乗り

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エンデューロ日記 No.48 - 「無冠の帝王から真の勇者へ」

エンデューロ日記 No.48 - 「無冠の帝王から真の勇者へ」

これは、ミカ・アオラ - Mika Ahola というフィンランド出身のエンデューロライダーのことを書いたものです。彼は、長く、エンデューロ世界選手権と、インターナショナルシックスデイズエンデューロで活躍し、2012年1月に、練習中の負傷が原因でこの世を去りました。

文中にありますが、長く無冠の帝王と呼ばれながら、ライダーとして普通はピークを過ぎたといわれる年齢になってから、なんと5年連続で世界

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MVアグスタとハスクバーナ。

MVアグスタとハスクバーナ。

photo MV AGUSTA
text Katsuhisa Mikami

三上勝久
1965 年東京生まれ。20歳くらいからオフロードライディングに取り組み始め、1992 年SCORE BAJA1000 に参戦。以降10回 BAJA1000 に参戦している。雑誌rider 元編集長。

 5月にイタリア、ヴァレーゼに行ってきた。KTM の親会社であるピエラ・モビリティが、ヴァレーゼに本社を置く

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エンデューロ日記 No.47 - 速いマシンは美しいのか。

エンデューロ日記 No.47 - 速いマシンは美しいのか。

最近はあまり聞かなくなったが、レースに携わる人たちの間でよく使われた言葉である。レースおたくのような若者だったぼくは、RIDING SPORTS等のレース専門誌をよく読み、やはりこのフレーズによく行き当たった。そして当時は、それを額面通りに受け取り、例えばそれは機能美のようなものを指しているのだと思っていた。フォーミューラーワンのレーシングカーや、ホンダやヤマハのGP500マシンなど、いかつくも流

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エンデューロ日記 No.46 - 雨、泥、寒さ。エンデューロとは何か

エンデューロ日記 No.46 - 雨、泥、寒さ。エンデューロとは何か

英国のライダーがウェットコンディション、スリッパリーなマディに強いと定評があるのにはいくつかの理由がある。ひとつは、ほとんどのライダーがトライアルのバックグラウンドを持つということ。幼少期、はじめて触れるのがトライアルライディングということが多い。モトクロスは危ないから、とトライアルを勧める親が多い。もうひとつには全般に雨が多い島国であること。特にスコットランド、ウェールズは雨が多く、ある年の7月

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砂漠の思い出 - 三上勝久

砂漠の思い出 - 三上勝久

text Katsuhisa Mikami

今から17 年前のこと。僕はエジプトで開催されていたファラオラリーにカメラマン兼レポーターとして訪れていた。移動は、雇い主が手配してくれたレンタカーだ。そこそこポンコツな、パジェロだったと思う。 毎日のルーティンは決まっていた。朝、スタートシーンを撮影して、すぐにコースをショートカットしてスペシャルステージの中間地点に向かい、そこで撮影する。その撮影が

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エンデューロ日記 No.45 - 真のプライズが宿るものとは

エンデューロ日記 No.45 - 真のプライズが宿るものとは

毎年12月に東京で開催されているMFJ MOTO AWARD(モトアワード=一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会主催の年間表彰式)では、ロードレース、モトクロス、トライアル、エンデューロ、スーパーモトの全日本選手権シリーズのランキング表彰を始め、世界選手権功労賞など、多くの特別賞も併せて顕彰されるものだが、その中に、エンデューロ特別賞として「ベルナード・ホジキンス記念トロフィー」というも

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Factory Bike - タディのインドアウェポン - GASGAS 4T 350

Factory Bike - タディのインドアウェポン - GASGAS 4T 350

エクストリームエンデューロのマエストロがFIMスーパーエンデューロとAMAエンデューロクロスという2つのインドア選手権で勝利するために作ったスーパーウェポン。フルモデルチェンジした4ストローク350マシンはどのようなコンセプトで仕上げられているのだろうか。

Text & Images : Future7Media Team

狂気のレースを戦う
異常な兵器の真実 私たちがファクトリーマシンを紹介

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Interview ジェーン・ダニエルス 「女子チャンピオン ダカールへ」 No.248より

Interview ジェーン・ダニエルス 「女子チャンピオン ダカールへ」 No.248より

2023年、8戦全勝で4度目の女子エンデューロ世界タイトルを獲得したジェーン・ダニエルズはダカール2024に挑戦する。

ゴットランド島へ 4度のエンデューロ世界選手権ウイメンズクラスチャンピオン。ISDEでも英国女子チームのエースとして活躍し、2022年にウイメンズワールドトロフィを獲得。エルズベルグロデオ、SSDT(スコティッシュ6日間トライアル)にも挑戦してきた彼女が次の目標とするのは、他で

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工具の世界 「第8回 整備を頼る」 No.248より

工具の世界 「第8回 整備を頼る」 No.248より

Text : 山田卓弥

プロの存在理由 工具の業界に身を置き長年にわたり工具の販売を行ってきまして「工具を販売する工具のプロ」だという自負はありますが──それでは実際に工具を使う作業、つまり整備の腕前もプロ並みなのかと言われれば全く違いまして。工具販売の仕事をしてますのでプロメカニックとも必然的に付き合いが多くなりますからプロの作業現場もたくさん見てきました。そのおかげもあって普通の人よりは少し

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Roadbook 三橋淳 「デジタルか、紙か?」 No.248より

Roadbook 三橋淳 「デジタルか、紙か?」 No.248より

 2023年のダカールラリーの写真、だそうだ。私がダカールラリーを最後に走ったのは2016年。すでに8年も前の事だから、今のダカールラリーの写真を見せられても、コメントしようがない。ので、単純に解説するということになる。
 本来なら2023年には紙のロードブックを廃止して、デジタル化されるはずだった。けれども、ライダーからの反対で延期になったという経緯がる。なんで反対したんだろ? みんなはどう思う

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TIME TO RIDE 大鶴義丹 「Door Of Adventure 秋の陣」 No.248より

TIME TO RIDE 大鶴義丹 「Door Of Adventure 秋の陣」 No.248より

 毎年楽しませて頂いている、人気コマ図ラリーイベント「DOOR OF ADVENTURE」の2023年秋の陣が行われた。
 場所は福島県鮫川村で、ここでの開催はコロナ前から5年ぶり。当時私はアフリカツインで参加したのだが、福島の林道の奥深さに大感動した記憶が残っていた。この林道のボリュームと適度な難易度といい、福島と言うフィールドは東京からの距離を考えても、林道遊戯派には特筆すべきエリアだと思う。

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Parc Ferme 「エンデューロのメカニックとは?」 No.248より

Parc Ferme 「エンデューロのメカニックとは?」 No.248より

Image : ISDE France2022 - Future7Media
Text : Hisashi Haruki

 エンデューロという競技の起源は、モーターサイクルとそれに関連するイクイップメントの性能向上、そしてモーターサイクル操縦技術の鍛錬に資する「トライアル=試験」にある。その目的を現在まで継承していることから、他のモータースポーツとは違った特徴を持っている。その大きなもののひとつ

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日高。2023 「ザ・クラシックエンデューロ」 No.248より

日高。2023 「ザ・クラシックエンデューロ」 No.248より

1984年に苫小牧市で開催されたITDEをその源流とする伝統の2日間競技がウイルス禍による休止を経て4年ぶりに開催された。レベルアップ著しい最高峰クラスから、一度は日高を、と目標にしてきたライダーまで、国内外から240名の選手が秋の日高山脈に集まった。

JAPAN ENDURO CHAMPIONSHIP R5
MFJ全日本エンデューロ選手権 第5戦
2023年9月15~17日 北海道日高町
Im

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ヒダカ。「1989年以来の念願」- サイモン・ペヴィの場合 No.248より

ヒダカ。「1989年以来の念願」- サイモン・ペヴィの場合 No.248より

Phoro : Satoru Ii

ENDURO IN JAPAN - SIMON PAVEYサイモン・ペヴィ
ラリー&アドベンチャーライダー。オーストラリア生れ、英国ウェールズ在住。ダカールラリーで8度完走。英国ヘアアンドハウンドチャンピオン。Off Road Skills Ltd主宰

ダカールライダー 私はダカールラリーを中心にラリーとアドベンチャーライディングに取り組んできました。ダカー

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ヒダカ - ローレンス・ハッキングの場合 「情熱を共有すること」 No.248より

ヒダカ - ローレンス・ハッキングの場合 「情熱を共有すること」 No.248より

ENDURO IN JAPAN - LAWRENCE HACKING

ローレンス・ハッキング
カナダのモーターサイクルジャーナリスト。ISDEにはカナダ代表チームでの出場も含めて何度もシルバーメダルを受ける。カナダ人初のパリダカ完走者でもあるベテラン。ENDURO GPカナダ大会を2年続けて主催した経験を持つ「エンデューロマン」だ

Image : Satoru Ii

モーターサイクルの醍醐

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