200426[マイラーズC・フローラS]勇気の話

画像1

↑九州・別府町内の用水路と和風感(2019年撮影)

---------------------------------------------------------

”勇気”の話

ラーメン屋で、店員に「大盛無料ですが、いかがなさいますか?」と聞かれたとする。そこで「普通で良いです。」と答えることを僕は”勇気”と呼び、友達は”大人”と呼んだ。

こないだ、「飲みに行きたいけどめんどいし、けど行かなかったら行かなかったで、後から行けば良かったと思って後悔してる自分がいる」って言ってる人がいたので、確かになぁ。と思いつつ。

今は新型コロナウイルスの影響で飲み会自体が開催できないが、実はちょっと昔までは飲み会が日常的に行われていた。いや、そんな時代があったんだよ。

「忘年会ってのは言い訳なんだよ。人間ってのは寂しい生き物で、何かにつけてやれ忘年会だ、慰労会だ、夜会だ、って飲み会を開催する。いや、逆だな。飲み会を開催するために年を忘れようとするし、何かを祝ったりする。祭りを行うために祭りを作り上げるのと同じだ。」 という何かのセリフを思い出した。

要するに、人間は寂しい生き物で、人に触れるために宴を開催する。現代においてはそれが飲み会という形となって現れるのだ。

せっかく誘われた飲み会を、ちょっと面倒くさい(実際には諸々の事情があったりするが)と思って断ったりすると、その夜、自宅で暇していたりすると、行けば良かったなぁと後悔したりする。我ながら面倒くさいとは思うが、結構ある話だと思う。(ただ、あまり行く気がしない(気乗りがしない)飲み会を断るのも前述の”勇気”じゃないかと思うが。)

寂しいと騒がしいが対になるとして、多分、飲み会に行こうっていう気持ちは、騒がしい時、と寂しい時、の2つに分けられるようにちょっと思った。その中間くらいのちょっと寂しい(?)時、ちょっとくらい騒がしさが欲しいような、でも騒ぐのも面倒くさいようなそういう微妙な時に上記の現象が起こるのだ。

新型コロナウイルスで、在宅勤務や外出自粛で、「寂しい」という感情がよくタイムライン上には見受けられるようになった。出会い系アプリとかのユーザーは増えてると思うし、オンライン飲み会とか、人との繋がりを求めてみんな寂しさを埋めようとしているように感じた。

僕がすげぇアツイと思ったツイートを引用して、この話は締めにしたいと思います。

この次は「会う」とか「会える」とかが価値を持つ時代がきっとすぐに来る。この危機をみんなで乗り越えて、「宴」を催せる日がきっと来ます。

「またリアルで会いましょう」
だからこそ今はみんな家にいて、感染拡大防止に努めようぜ、諸君。

(この文章はyoutuberたちが「お前たちは家にいろ、俺は面白い動画を作る」って言ってるのに勝手に感化されて書いたものです。)

----------------------------------------------

昔、女の子を競馬場に連れて行った話 

いや、ごめん、書いてて途中でつらくなったので消しました。

マジですみません。

たまたまそれがフローラSの日だったのでちょっと思い出したって感じです。

申し訳ない。

-------------------------------------------------

京都①

画像2

(※この記事は2017年にコミックマーケット93「テンポイント2017・冬」に掲載されたものを編集・追記したものです)

京都①

 水くさいので、特に誰にも、何にも言わずに京都に行ってきた。以前、関西のテレビ番組の収録に参加する機会があり、そこで仲良くなった人たちに誘われたのだ。当初10月末の菊花賞に行くことになっていたのだけれど、あいにくの台風で延期となっていた。「なぜジャパンカップが行われる日にわざわざ京都まで?」と思うかもしれないが、これにはこういう理由がある。
 マイルCSをレーヌミノルが踏ん張ったけど馬券圏内を外したレースを見た日の夕勤のバイト中に「そういえば京都行くんだった!」と思い出し、慌てて同僚にお願いしてパソコンで夜行バスを調べてもらう。

「どうせ競馬をやるわけだし、あんまり早く、朝6時とかに着いてもねぇ……」

 最安値は4100円だったのだが、それよりも遅く京都に着く4500円のバスにした。

「卒論大丈夫っすか?」

 同僚が笑いながら言う。無論、大丈夫なわけなどあるまい。

 バスの集合場所は最近出来た新宿のバスターミナル、バスタ新宿だった。新南口を出ると目の前に建物があり、そこの4階。初めて行く場所だったのだが……驚きの光景が広がっていた。大勢の旅行客に、何本ものバスが整然と出たり入ったりを繰り返す。ぼくが向かったバス乗り場は10分おきに京都方面へ向かうバスが来て、乗客が並んで、乗って、バスが去るというのを繰り返していた。
 夜行バスのこういう雰囲気は非常に好きだ。土曜だから地元に帰るという人が多いように思うが、大きなゴロゴロを大事そうに抱える女性、地下アイドルやってました!みたいな女性を見ると東京という街からやっと安らげる場所へ帰れるという安心感を勝手に感じ取ってしまう。もちろん、これはただの妄想に過ぎないのだが。
 しかしそれにしても「バスタ新宿」はすごい。ありとあらゆる場所へ向かうバスが何本も何本も入ってくる。そして整理されていて、間違うことなく乗り場へと誘導されていく。このシステムも凄いし、なんだかここからどこへでも行けるのではないかという気分になるし、実際バスタ新宿からはどこへでも行けるのであろう。とにかくすごかった。
 夜行バスは隣の人がやたらぼくに寄りかかって来たりちょくちょくスマホいじって眩しかったり、後ろのおっさんが酒臭かった以外は特筆すべきことも無いだろう。通路を挟んだ隣にはカップルが座っており、布団を一緒に被ってゴソゴソしていた。羨ましn……いいぞ、もっとやれ~~~

 京都に着くと、朝になっていた。要するに、お腹がすいていた。のだが、早速道に迷ってしまい、京都駅周辺をウロウロしていた結果、朝ごはんを食べるタイミングを失ってしまった。仕方なく、朝ごはんをパスして京都に来て最初の目的地に向かうことにした。
 京都には市営バスと京都バスを両方無料で利用できる一日乗車券が500円で発売されている。市営バスが一律230円だから3回乗れば元が取れる計算になる。京都市内は本当に無限にバスが走っているから、ちょっとした距離でもバスを使うのがオススメだ。

 最初の目的地は下鴨神社になった。これは決して自分がアニメオタクで、四畳半神話体系にグッと来たとか、有頂天家族の聖地巡礼であるとか、夜は短し歩けよ乙女の舞台でも散策してみようかとかそういうわけでは無い。以前、神社についてレポートを出さなければならず、京都に観光で来るという名目のために下鴨神社を題材にしたレポートを書くことにしたので、そのお礼参りというところである。自分は義理堅い人間なのだ。賽銭は100円玉を振る舞った。神様、おかげで単位が取れました。ありがとうございました。

画像3

 以前来た時と違い、今回は本殿が外からとはいえ、よく見えた。前回来た時は隠れていて、文字通り垣間見する程度だったのだが、鮮やかな本殿の様子が覗き込むことでよく拝覧することが出来た。さて、下鴨神社のご利益は縁結びである。決して邪な感情があるわけではないが、せっかく京都まで来たので、縁結びをお願いしてもバチは当たるまい。

 神様、お願いします。ぼくに彼女をください。

 下鴨神社の南には糺の森と呼ばれる神域が広がっている。そこにあるのが相生社だ。ご神木が絡み合い、それがまるで男女が寄り添っているように見えるので、縁結びの神として祀られているのだ。昨年来た時は恋みくじという、男には青、女にはピンクのおみくじ箱が用意されていたのだが、今回は朝も早いからか、残念ながらそうしたものは見当たらなかった。まぁ凶を引くよりはマシである。引けなかったのは幸運幸運。相生社はご神木と社を囲むように参道があり、男性は左回りに2周、女性は逆、という風に定められている。カップルの場合、同時に回り始めればちょうど向こう正面で出会う計算になるが、悲しきかな、ぼくは誰にも出会うことなく周回を終えてしまった。というか、2周したかも記憶が朧で、まぁ過去の自分がポンコツで無いことを祈るばかりである。ちゃんと2周しないとご利益が無いとかじゃないですよね、神様、1周でもご利益半減くらいで許してください。すみませんでした。ぼくに彼女をください。

 糺の森を全部歩くのも大変だったので、脇道から抜けようとしたところ、神社の方から新郎新婦が歩いてくるのが見えた。神前結婚で、和服の新郎さんと白い花嫁姿の新婦である。

 うーん、羨ましいぞ、神様、ぼくに結婚相手をください。

 さて、恋愛力を高めたあたりで、見たかったものを見に川沿いに移動することにした。わざわざバスを探しバスに乗り込む。鴨川と高尾川の合流地点につくと鴨川デルタと呼ばれる三角州にたどり着く。わお、これが鴨川か、と感心するわけではない。本来の目的は俗に言う、「鴨川カップル等間隔現象」を見ることである。

 鴨川カップル等間隔現象とは、鴨川の河川敷にカップルが転々と連なり各々愛を語り合い、黄昏れているというものだ。そのカップルの間隔がなぜか等間隔であるということを揶揄してこういうあだ名がついた。数ヶ月前たまたま京都に行ったという同期から「鴨川河川敷、カップルめちゃくちゃいるぞ!」というLINEをもらい、この目で確かめなくては!という野次馬根性が働いた形だった。

 鴨川デルタ周辺には残念ながらカップルはいなかった。しかし現象が本格化するのは鴨川を南下し三条、河原町あたりからという話なので、ここは納得。川を渡るための岩の橋を渡って気分るんるんでバスに乗り込み南下する。

 結論から言うと、結局カップルは一組も見当たらなかった。やはり早朝から愛を語らうカップルは存在しないというか、いるとしても日本版連れ込み宿か、それこそ四畳半に敷いた布団の中なのだろう。私は失望した!

 京都大学が文化祭をやっているということなので、近いし、せっかくなので見に行くことにした。大学生の出し物に、例えば占いとかゲームとか、そういう定番モノに大学生が1人で行って1人でやらせてもらうというのもどうにも微妙だったのでジャズとか、アカペラとか、そういうものを楽しんだ。特にジャズは良い。サックスの人がぐるぐる体を振り回しながら頑張って演奏していたのが印象的だった。フリーマーケットに古本市もあるということなので足を運んでみる。古本市はもう最終日だからかダンボールが20個ほどあるのみで、めぼしい本はいくつかあったものの何か買っていくという感じにはならなかった。ただ、「夜は短し歩けよ乙女」のスタンプラリーがあり、少しテンションが上がった。

 お祭り広場では学生による露店が多数出店されていた。女子大生が駆け寄ってくる。

「焼き鳥いかがですか!!」

 ぼくの比較的短い人生でも、こういう笑顔が向けられるのはこの瞬間だけ、頷いたが最後、行列に並ばされ、あとはシステムに組み込まれ流れ作業で流される品物のように扱われるだけだということくらい、知っている。断っても、「は?」みたいな感じになるし、ああいうの、声をかけないで欲しいなと思うのはぼくだけだろうか。

 まぁ確かに、女子大生の笑顔は見たいけれども。

 ところで、構内で泥酔者が多数出たため、キャンプファイヤーは中止らしいです。男女でフォークダンスを踊るのを楽しみにしていただろう連中もいたろうに、かわいそうに、まぁ京大ではフォークダンスを踊るのか、知らないけれど。

 構内には怪しげなガチャガチャが設置されており、「カプセルの中からは、アから始まる商品が出て来る。“当たり”を引けばアイチューンズカードなど豪華景品が出る。闇から光を掴み取れ」と立て看板が設置されていた。ざわ・・・ざわ・・・とペンキで書かれており、ぼくはこれを勝手に京大生からの挑戦状と受け取った。早稲田代表ギャンブラーとしてこの勝負、逃げるわけにはいかぬ。200円を投入しガチャガチャを回すも回らない。返金を押すと100円しか返って来なかった。くっそ~~~、しかしこの程度で引くわけにはいかぬ。結局、もう2枚100円玉を入れるとガチャガチャが回った。コロンと出てきたカプセルはとても軽いものだった。祭りくじの定石として、当たりは専用の用紙が入っているケースが多いため、変に重いものより軽いものの方が良い。期待を胸に、カプセルを開ける。・・・中には、ちぎれた紐が入っていた。

 タグと呼べるかも怪しいちっぽけな紙切れに、「麻紐」と書いてあった。

ふざけんな!

画像4

2020 マイラーズC・フローラS 予想

皐月賞、◎サリオスは2着。馬連が当たったが、馬券としてはマイナス5000円。勝てる!!って思ったが、外を回したコントレイルにやられてしまったので仕方ないとは思った。

さて、マイラーズCとフローラS。

マイラーズCは◎ロードクエスト。インディチャンプが58kgの斤量を背負うのならば、56kgで1600mを出走馬の中で好タイムで走れているのはこの馬だけである。ダ→芝はオッズが高くなる傾向もあるため、配当も良いです。

フローラSは◎ショウナンハレルヤ。セントポーリア賞の2着馬がスプリングS5着、3,4着馬も次走で即勝ち上がりとなればレベルの高いレースだったと見ることが可能。前走は行き場を失っていたため明らかに参考外のレース。

……いや、我ながら今日は当たる気がしてきた。今回はガチでオススメです。

画像5

いよいよ、来週は春の大一番、天皇賞・春!
2020年の「春」を総括するようなブログにしたいと思います。
ではまた!

------------------------------------------

以下、写真集

画像6

↑鴨川等間隔現象。たまたまなのか撮影日にはカップルがいなかった。

画像7

↑京都大学VS大学生、闘いの跡。

画像8

↑見覚えが…? まぁなんで戦争に反対するために学生がストライキを決行するのは謎。笑 

いいなと思ったら応援しよう!