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(I53) 「褒める」ことによる報酬効果は金銭的報酬と同様の効果-1 by reporu編集部 より抜粋加筆しました。

⑴ 「褒める」ことの難しさの一つが以下にある

例えば、数字が締まった後に部下の達成率が200%超えていたとき、どのように褒めますか?


以下に言って、シンプルに褒めているということはとてもよくある光景だと思います。
「達成率200%なんてすごいね、さすがだね」

しかし、実はこの褒め方には2つの誤りが含まれています。


①一つ目として、この褒め方では達成率という数字を大きく取り上げております。

「したこと・行い」を「評価」しているわけではなく、
「結果の数字」を口に出しているだけですので褒めているとは言えません。

結局、「数字しか見ていない」というネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。


②二つ目は、何を褒めるのかということです。

もう一箇所犯しやすい誤ちが、
褒める対象として、部下の能力をあげてしまっている点です。


能力や知能、才能を褒められると、以下になり、
それ以上の成長や難しいことへのチャレンジをしなくなってしまうことがあります。

①自分には才能がある(からこれで十分だ)」という考えをもつ
②それ以上努力するモチベーションを下げてしまう可能性がある
③自分の能力の範囲内で最大のパフォーマンスを出せばいい


⑵ どのような内容でどのような伝え方をすれば、効果的な「褒める」につながるのか

①「褒める」の報酬的価値

人を「褒める」ことについては、
動機を強める強化因子として、物理的なご褒美などの因子と比べても遜色ないことが1970年代に検証されております。

脳科学的な観点からも「褒める」ことの効果は、
対象の脳内において金銭的報酬などと同様の部位を活性化させることが確認されています。


②「褒める」ことが報酬的な価値を出している

多くの人は働くことで金銭的報酬を得ています。
それは逆に言うと、金銭的報酬のために働いているとも言えます。


そして、「褒める」ことによる報酬効果は、
金銭的報酬と同様の効果があります。

管理職や周りのメンバーが「褒める」ことを実践すれば、
受け手に対して給与を上げるのと同様の効果をもたらすことができるとも言えるのです。


短い時間経過の中で、部下は、
自分の成長や進化などを自覚することはできません。

❶よく見れば、昨日まで出来なかったことが、
今日は少しだけ出来るようになっていたりします。

残念なことに、多くの上司は、
部下の小さな変化をほとんど見逃してしまっているのです。


❷部下は、少しでも成長していることに気がついたら、大きな自信となります。
「そうか!
これで良いんだ!
よし!このまま進もう!」

自分の成長を自分ではっきりと自覚することは、
誰でも維持しようと、もの凄いモチベーションのアップになります。


上司の仕事は部下を褒めることです。
それには、部下の小さな進化に気づくことが必要です。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp