(C25) 中国人の「京アニを助けたい」を信用できない日本人の残念さ-1 by 寺田元 (2019.8.29)より抜粋加筆しました。
⑴ 中国人は信用ならないというイメージは嘘である
今の中国経済の中枢をつくっている人たちは、
北京、上海、深センなどで企業に属するビジネスマンたちです。
しかし、あまり日本のメディアに出てくることはありません。
だから、多くの日本人は、その本当の姿を知らないでしょう。
例えば昔、不運なトラブルが起きて、契約書上、我が社が費用負担をしなければいけないときがありました。
私の会社は当時、まだ今よりも小さく資金力がそれほどなかったので、かなり焦りました。
しかしその時、先方の中国人は、
「どんなときもある、辛いときはお互いが助け合わないといけない。
だから今回のお金はいらない」
と言ってくれました。
中国人とビジネスをしていると、このような例はたくさん体験します。
彼らのこうした側面に数多く触れた私にとっては、
これこそが中国人の本当の姿です。
残念なことに彼らのこうした姿は、なかなか日本のマスメディアでは報じられません。
⑵ 日本人が中国人にだまされるということが、時々は起こることについては3つ言いたい。
①日本人も結構、中国人をだましているということ。
実際にあった例では、ある有名な原作の映像化権利を中国に与えておきながら、脚本チェックの権利だけ日本が持っていて、長い間、脚本のOKをあえて出さないので、ずっと映像化できないというトラブルがありました。
似たような話は、別の著作物でも聞いたことがあります。
しかし、これらの実例をもって、
「日本人全員が信用ならない」と断罪されれば、どんな気持ちがするでしょうか?
中国人がことさら信用できないというのではなく、
残念ながら「人間は時として人をだます生き物だ」ということです。
②政府の突然の方針変更に翻弄されるケースがあるということ。
例えば、2019年5月頃、1つの噂が中国で流れました。
それは、中国政府が自国の産業をより発達させるために、外国作品のリメイクに規制をかけるというのです。
噂は業界内にあっという間に広まりました。
中国企業は大急ぎで契約締結最終段階の取引を凍結、もしくは延期しました。
場合によっては、理由を明確に告げられずに音信不通を経験する日本企業もありました。
実際には、TVドラマのみの規制で済みましたが、
中国政府の規制は日本の様に正式にメディア発表等がされないため、非常にわかりにくいです。
私も日本人が「中国人に騙された」と聞くことがあります。
中国人が騙しているのはなく、日本人が中国での商習慣や文化 、国民性を知らないことが大きいのでは。
今の80后90后の中国人の方で、あからさまに騙す人はあまりいないと感じています。
むしろ、中国に居る日本人の方が中国経験の浅い日本人を騙す方をよく聞きます。
https://diamond.jp/articles/-/213170?page=3
私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp