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(F74) “人事が嫌い”な元Google人事担当のピョートルさんと“人に興味がある”ユニリーバ島田さんの対談から見える「次世代人事組織のあり方」-1 by BIZHINT より抜粋加筆しました。

⑴ “人事が大嫌い”なピョートルさんにとっての「良い人事・悪い人事」とは

多田さん:さまざまな人事の方と接してきて、人事の良し悪しについてのお考えを聞かせてください。

ピョートルさん:怒られるかもしれませんが、そもそも僕は「人事の方が大嫌いです」。


僕が大嫌いな人事というのは、
19世紀の製造業モデルの人事です。

コンプライアンスなどで社員がちゃんと従ってくれるピラミッド組織を作り、管理をする人事です。

すごく勉強して、元気に新卒で入社した人が、
コンプライアンスや管理下におかれると動けなくなってしまう話をたびたび耳にします。
この要因はダメな人事のせいでもある。


旧来の製造業では、
社員に勤勉性や従順、専門性だけを求めています。
日本のみなさんは非常にこの点ではお上手です。

ですが、残念ながらこれらの仕事は、
アウトソーシングできるし、海外に移すこともできます。
AIも進化して、今後自動化もされるでしょう。


⑵ Googleでは、クリエイティブな「0から1が創れる人材」を求めている

人材を見極められる採用制度を作り、会社に入って活躍できるような場作り、成長できる制度や組織を作っていける。
これが良い人事です。

そんな人が重視しているのは、勤勉性や従順よりも以下です。
①率先
②創造力
③パッション


「時代の先を読み、人材が自身のパフォーマンスやポテンシャルを発揮できるような組織づくりを仕掛けること」

これが僕は非常に大事だと思います。
管理を念頭に置いた組織づくりをしていると、
いくら個人に力があっても、管理の下では動けなくなり、組織に力がなくなっていきます。


島田さん:専門性と主体性には1つラインがあると思います。

「どんな風に自分があるか」を考えたとき、従順に言われたことをやり続けて、勤勉に繰り返していたらある程度の専門性は得られます。

それでハッピーと思えるなら、専門性を持ったまま留まるのもよいと思います。


でも、その状態から「リーダーシップ」という言葉が出てくると、
主体的に「自分が何をしたいのか」が生まれます。


創造性が刺激されて、パッションを持てるようになります。
成長している会社にはトップにパッションがあります。

「世界をどうしたい」「こんな世界にしたい」というパッションがあるから、成長しているんです。

その意味では、「良い人事」とは、自身にもパッションがある人だと思います。


社員全員が以下のようなパッションを持つと、すごい会社になりそうです。
❶世界をこうしたい
❷こんな世界にしたい
❸こんな会社にしたい
❹こんな人になりたい
❺自分がしたいことを持つ


Google社は、勤務時間内の2割は仕事と関係の無いことをして良いそうです。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp