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(I50) 世界一労働時間が短いドイツが超好景気なワケ-1 (2019.10.16) by 熊谷徹 より抜粋加筆しました。

⑴ 高収入より自由時間が欲しい人が主流

お金の奴隷にはならず、ほどほどの生活をすることで満足している市民の方が圧倒的に多い。

この国の企業関係者の間では以下の見方が強まっています。
「ドイツの新しい通貨は、自由時間だ」


以下と考える人が増えているという意味。
「お金よりもプライベートな時間の方が重要だ」

若い労働者の間では賃上げよりも、
休暇日数の増加や時短を求める人の方が多くなっています。

以下と考える人が主流になりつつあるのです。
「月給が増えなくても、家族と過ごす時間が増えればいい」


⑵ お金に振り回されないドイツ人

このメンタリティーは、以下をはっきりと示すものです。
「ドイツ人がお金に振り回されていないこと」


この国では多くの人が、
「時間とカネ」をクールに天秤にかけているのです。

お金以外の価値の比重が高まっているために、
金銭の持つ意味が、相対的に低くなりつつあります。

日本に比べると、余裕がある社会です。


⑶ 最小の労力で最大の成果を生む働き方

ドイツ人の行動パターンを理解する上で最も重要なキーワードは、効率性。

彼らは、常に費用対効果のバランスを考えています。


端的に言えば、彼らはケチです。

仕事をする際に使う労力や費用を最小限にして、
労働生産性を高めようとします。
その傾向が日本以上に強いのです。


⑷ 費用対効果が低い仕事は断る

ドイツ人は、
仕事を始める前に、注ぎ込む労力や費用、時間を、仕事から得られる成果や見返りと比較します。

仕事から得られる成果が、
手間や費用に比べて少ないと見られる場合には、初めからその仕事はやらない。


もし、日本ならば、
仕事を発注する側の顧客が担当企業から以下に言われたら、顧客は激怒するでしょう。
「見返りに比べて費用がかかりすぎるので、うちではできない」


だが、ドイツでは、
こういう説明を受けても激怒せずに納得する発注者が多い。

発注者自身も、
常に費用対効果のバランスを考えながら仕事をしているから。


ドイツでは、日本に比べると以下の発想が希薄なのです。
「お客様は神様」


発注者と担当企業、もしくは買い手と売り手の目線がそれほど変わらないのです。
少なくとも日本のように、大きな格差はない。

物やサービスを売る側が、
客に対してへりくだった態度を取らず、堂々としています。

これは、
ドイツの商店やレストランの従業員の態度と同じです。


つまり、ドイツでは、客も、
企業の都合に配慮しなくてはならない。

しかも、法令順守を重視する国なので、
企業は法律の枠内で仕事をしなくてはならない。


日本との違いが最も際立つのが以下の問題です。
❶労働時間
❷休暇


費用対効果のバランスを重視する考え方は、
日本の良さである「おもてなし」とは逆行するものです。

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