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(C31) デキる社員はフリーランスで。タニタ式「働き方革命」-1 by 石臥薫子 (2019.7.25)より抜粋加筆しました。

⑴ 優秀な人に働き続けてもらうためには「報われ感の最大化」が必要

――タニタの仕事を続けながら独立できる新しい働き方のアイデアも就任当初から温めていたのですか。

「これも最悪の事態に備えるという発想から生まれました。
とりわけ重要なのは人です。

組織に利益をもたらしているのは優秀な2割の人であり、
会社が危機に陥ると、その2割の人から辞めていくとよく言われます。

であればリーダーとして、優秀な人に働き続けてもらえる仕組みを作ろうと考えました」


「会社が危機の時にも、一緒に乗り越えようと思ってもらえるかどうか。
その鍵を握るのは『報われ感』です。

報われ感とは、
自分の能力がしっかりと評価され、
貢献に見合った報酬が十分に得られていると実感できること。

さらに優秀な社員であればあるほど、会社に『働かされている』のではなく、
自由に主体的にやりたいと思える仕事に取り組めているかどうかも重視するはずです。

働く人が主体性を発揮できるようにすることこそが、
『真の健康経営』だと考えています」


⑵ 社員の個人事業主への移行を会社が支援

――新しい制度では、社員は希望すれば、
個人事業主に移行し、時間や場所の制約なしに働けるそうですね。

「はい。
その移行を会社が全面的にバックアップします。

仕事も、最低でも3年間はタニタの仕事を続けられるよう保障します。

その後は引き続きタニタの仕事を100%請け負うのもよし、タニタの仕事を減らし、その分スキルを生かして他社の仕事の請け負うのもよし。

すべては自分の裁量で決められるようにしています」


「フリーランスになるのに一番躊躇するのは、
社会保障が心もとない点だと思います。

そこで、社員時代に会社が負担していた社会保険料も含めた『人件費』の総額をキャッシュで支払う形にしました。」


「個人事業主になるメリットは、時間の制約なしに、
働きたい時には思い切り働き、収入を増やせること。

さらに経費を計上できる分、会社が払うお金が同じであっても、個人の手取り収入を増やせる点です。

1年目にこの制度で個人事業主に移行した8人は、
平均で200万円程度、率にして28.6%、手取りが増えました」


「今年の春時点で、26人がこの制度を活用しています。
会社員とフリーランスのいいとこ取りができる制度だと自負しています。

まだまだ解決すべき課題も残っていますが、
主体的で優秀な人材に報いることができる制度だと考えています」


日本の企業は、「優秀な人材に長く働いて欲しい」というニーズが非常に高いです。

自由に主体的にやりたいと思える仕事に取り組めるように、タニタの仕事を続けながら独立できる働き方を作ったのはスゴいです。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO47493000Y9A710C1000000/

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp