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(C90) 働き方改革は肩書きがなくなったときの市場価値を意識する『生き方改革』でもあるのです-2 (2019.6.12) by 東洋経済ブランドスタジオ「働き方改革チーム」 より抜粋加筆しました。

⑶ 改革の本質は、多様な人材が働ける会社にすること

経営層や人事担当者は、従来のマネジメントからの脱却が必要になるといいます。
これまでの人事戦略の発想を根本的に変え、
多様な人材に合った賃金制度や評価制度の構築が急務です。

「働き方改革の目的は、単純な労働時間の短縮ではありません。
その本質は、さまざまな制約(育児・介護・病気・障害・外国人・高齢者など)を抱えている、
多様な人が働ける会社にすることです。


人手不足の時代では、さまざまな制約や価値観の人を雇用していく必要性に迫られ、
その人のパフォーマンスを最大限発揮させるマネジメントを考える必要があります。


そのためには、『人事戦略は経営戦略』という発想を持つことです。
人事制度に魅力のない会社は離職者が増加するうえ、人も集まらないでしょう。
人事は、経営戦略そのものなのです」

だから、人事も経営会議に参加して意見することが重要だと主張します。


「経営会議に人事部長が参加していない企業は多いです。
しかし、人事部も一緒に経営戦略を考える立場だと認識してほしいです。

人事担当者も経営戦略を理解して、
事業計画のどの現場に、どういう人材を何人採用すべきかなど提案は必要です」


⑷ 個人のスキルに賃金が支払われる時代に

働き方改革は会社側の改革だけではなく、社員や労働者にも意識改革が求められるといいます。
法改正はある意味、労働者側にとっても厳しい状況をつくり出すと、
倉重氏は言います。


「同一労働同一賃金を推し進めていくと、
『正社員だから』賃金が多いのではなく、
最終的には『あなたは何のスキルがありますか?』との点が問われてきます。

究極的には、その人のスキルに賃金が支払われるようになるでしょう。
肩書きがなくなったときの市場価値を、
一人ひとりが意識しないといけない時代になるのです。


だからこそ、労働時間の上限規制でできた時間をどのように使うかが鍵になります。
早く帰れるようになって余った時間を何に使うかは個人の生き方に委ねられています。

自らスキルアップを続ける人とそうでない人では、
10年後に相当な差が出るでしょう。

働く人も一人ひとりが変革意識を持つべきでしょう。
働き方改革は『生き方改革』でもあるのですから」


会社を辞めて独立し自分で事業をした時に以下を知ります。
「自分は今まで会社の看板や肩書きで仕事ができていたんだ」

今後危機感を持つ人は以下。
❶多様で自立した人材によって仕事を奪われる人
❷特別なスキルを持たない人


会社の看板が無くても仕事ができる実力を身につける。
自分を売り込んで、誰にも頼らないで稼げる力を持つ。
そのための努力(スキルアップ)を日々し続ける。

それが生き方改革なのでは。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp